冨田秀雄の設計日記

家づくりへの想い、考え、そして私的な内容を綴ったブログです。
乗鞍岳・畳平
乗鞍岳・畳平に行きました。
平湯温泉からバスで45分。雲の上に広がる畳平ステーションに到着。
途中、景色が変わり、高所であるが故の厳しい自然の様子が目の前に拡がります。高い木は無くなり、強い風が吹いても耐えられる低く地を這う植物体系と岩肌を見せる急斜面とになります。
畳平を降りて、子供達と空気の薄さを実感しながら少し散策しました。
遠く、槍ヶ岳が見え、自然の壮大な景色に感動。人間の小ささを振り返る。




霧は、あっという間に襲い、瞬く間に目の前の視界が無くなります。


不消ヶ池には残雪も残り、肌寒い。



逞しく生きる高山植物にも感動です。
おいしい空気が明日からの何よりの原動力です。地球さんありがとう!
| 私的な話 | 21:15 | comments(0) | -
日下部家住宅
飛騨高山にある国の重要文化財日下部家住宅です。明治の大火で類焼した邸宅を時の名工川尻治助が棟梁として造りあげたもので、江戸時代の高山町家造りの建築様式をそのまま用いました。梁は赤松、柱その他はです。狭い入口から入るとこの大きな吹抜けのある空間が迎えます。大きな吹抜けは冬寒いですが、ここは意匠を優先し、迫力ある大空間とすることで家の威厳を表現したのと、台所から出る煙を上手く外へ逃がすためという機能的意味もありました。
大空間を支える梁は一本の木で6間近く飛ばしています。梁の上も全てカンナで削ってあり、徹底した仕上げとなっています。そこに棟梁の熱い想いが見出されます。




通しの梁に直交する2つの梁の上部は意匠的なものかもしれません。


ハイサイドライトからの光が束の側面を照らし、リズミカルな陰影が美しい




梁は当初からベンガラに墨を入れてこげ茶に塗ったもので、暗い色が逆にを感じさせてくれます。
自然素材でできた内装は、時と共に趣を出し、落着いたものになっていきます。そして光がそれに色を添え、静寂な空間を提供してくれます。
| 建築・設計について | 12:57 | comments(0) | -
飛騨高山
平湯へのキャンプの途中飛騨高山に寄ってきました。
炎天下でしたがものすごい観光客で賑わっていました。古い町並みは美しくそこで生活が営まれているのが魅力的ですが、それぞれの家の表に美しい植栽がなされていて、その緑が外壁のダークブラウンと対比し心和む風景になっていました。










街道脇には水路があり、その水を「打ち水」として利用。そういえば、昔住んでいた家の脇にもちゃんと水路がありました。
| 建築・設計について | 13:17 | comments(0) | -
キースへリング美術館(2)
キースへリング美術館は、通路(街路)の建築です。狭い通路を歩いていって暗い展示室に行ったり、そこから抜けて天井の高い大空間の展示スペースに出たり、外部展示室が顔を見せたりして歩いているだけでも楽しい建築です。


通路というか街路なので、床は勾配があり、水平ではありません。


下がったり、上がったり、靴をぬいだりして進みます。







均質な空間は無く、いろいろな大きさの展示スペースがキースへリングの作品に合った形で展開し、面白さがストレートに伝わる建物です。個人の作家の美術館だからできたとも言えます。
| 建築・設計について | 22:18 | comments(0) | -
キースへリング美術館
小淵沢にあります中村キースへリング美術館です。設計は北川原温氏。アメリカの現代アーチストキースへリングの作品を集めた美術館です。


自然の樹木の中に溶け込むように造られた平屋の建物






外観は何だか不思議な形ですが、その形態は全て内部空間から出てきたもの


内部は、街路のようになっていてヴォリュームの異なる空間が気持ちよく展開されていきます。
| 建築・設計について | 22:15 | comments(0) | -
藤村記念館(2)
一枚の引き戸の奥は長い廊下状の展示スペースになっていて、右手は中庭に面し、左は壁で正面に藤村の坐像がほのかな光の中に佇んでいます。天井の垂木と棟木がパースペクティブに坐像に向き、奥行を演出。さらに手前は開口部の高さが高く、奥に行くに従って開口高さも変わり、坐像の部分は横からのかすかな光が入り、奥行きをでも演出しています。

奥行きを感じる展示空間


坐像にはほのかな光があたり、手前は明るく奥に行くにつれて暗くなっています。




坐像のところは、横からの柔らかい光が入ります。


奥まで行って初めて横にある開口に気付き、次の場へと導かれます。

坐像の近くまで進むと、左側にさらに進むべく開口が見え、坐像の床板も斜めになっていて、そちらの方向へと自然に訪問者を導きます。
奥に進むと、一旦外部になり、本陣や展示室へと道が開けていきます。
わずかな空間ですが、奥が深く、空間や視線の流れを十分体感できます。
| 建築・設計について | 23:19 | comments(0) | -
藤村記念館(1)
岐阜県馬籠にある島崎藤村の記念館です。設計者は谷口吉郎。施工は村人でした。黒い塀が少し街道から引っ込んで伸びており、そこに門型の開口があります。奥に白壁の塀がもう一つ控えていて藤村の「血につながるふるさと。心につながるふるさと。言葉につながるふるさと。」という言葉を記した朱塗りの扁額が迎えてくれます。




白い壁、そして朱塗りの額が黒い外壁の額縁を通してパースぺクティブに展開し、自ずと足が進みます。

白い壁から左を向くと、入口がありそこから内部へと導かれます。




一瞬見える中庭の解放感と、内部展示通路の対比が面白い。


壁の下部は開放されていて、外部と繋がっており空間の流れと拡がりを感じます。ここは、前室的扱いです。奥には1枚の引き戸があり、その奥に土間床の空間が待ち構えています。

| 建築・設計について | 14:40 | comments(0) | -
東京女子大学正門
東京女子大学にある建築郡に関するブログは、一応今日で最終です。
アントニン・レーモンドが18年をかけて設計し続けてきた建築郡をこれほどまでに美しい状態で残してあるところは、ほとんどありません。それだけに貴重な歴史建造物郡なのです。これからも大切に使われていくでしょう。
何よりも使う人々に愛されることが第一です。






正門にある丸窓。レーモンドが気に入った日本的な開口部


| 建築・設計について | 22:29 | comments(0) | -
ライシャワー邸
東京女子大学にあるライシャワー邸です。



特徴は、エントランスのドームを模った庇。
さらに庇は、いろいろなパターンのオンパレード。勾配を変えたり先端を細く見せるためのデザインをしたり。





屋根には、半円のハイサイドライトがあります。



庭のテラスベンチは造り付けです。
| 建築・設計について | 20:20 | comments(0) | -
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