冨田秀雄の設計日記

家づくりへの想い、考え、そして私的な内容を綴ったブログです。
旧開智学校
松本市にある、重要文化財旧開智学校です。明治9年から90年間使われ今の位置に移築された日本で最も古い小学校の一つです。松本の大工棟梁立石清重の設計施工。


瓦屋根と、白い壁。開口部の扉デザインが美しい。


正面性を強調した玄関と尖塔が重厚さを加味しています



何と言っても和風と洋風の入り混じった擬洋風建築が特徴で、正面部分が印象的です。西洋建築様式を何とか取り入れ和風とのせめぎ合いの中で生まれた建築です。思っていたより大きく、迫力がありました。


廊下に対して開かれた講堂


1,2階を結ぶ廻り階段・・・ちと恐いです。
| 建築・設計について | 23:11 | comments(0) | -
旧松本高等学校本館(あがたの森文化会館) (2)
コーナーの入口から内部へと入ります。
中庭に面する開口部から階段上部へ光が入り、上に登りたい衝動に駆られる階段になっています。



廊下は、天井が高く、外壁と同じ薄緑の配色がなされ、明るく落着きのある移動空間となっています。




教室も保存され、懐かしい木の椅子と机が並びます。


会議室は、仕上げグレードが一段高くなり天井も空調開口を含めたデザインとなっています。


中庭に面して校長室があります。腰壁の木のデザインが美しく、又その木の仕上げ部分が床から比較的高いところまであるので、高級感があります。

落ち着きのある校舎建築でした。
| 建築・設計について | 19:28 | comments(0) | -
旧松本高等学校本館(あがたの森文化会館)(1)
長野県松本市にある旧松本高等学校(あがたの森文化会館・図書館)を見学しました。木造2階建ての元高等学校の校舎で、今も市の施設として市民に活用されています。
配置は、コ型で、コーナー部分に正面入口があり、その部分が意匠デザインの上で見せ場となっています。


中庭から建物全体を見たところです。


入口は、建物の角にあり、入って正面に階段が見えます。




中庭から見たコーナーの部分で、開口部から階段室に光が充分に注がれていました。


石の基壇の上に木の壁がのる構成。

窓の枠をしっかりと縁取り、開口部のプロポーションも美しく、屋根と薄い緑で塗られた壁の間に白塗装の壁を入れて、壁面に緊張感を持たせています。実に美しい建物でした。
| 建築・設計について | 22:31 | comments(0) | -
ほうとう不動
河口湖町にできた郷土料理店「ほうとう不動」を見学しました。
設計者は、保坂猛建築都市設計事務所。
構造は、鉄筋コンクリートのシェル構造です。
遠くから見ますと、雪でできたかまくらか、雪見だいふくか・・・
ふんわりとして曲線が優しいドーム状の建物です。





建物の真ん中が厨房でその廻りがほうとうを頂く店舗。
中も真っ白で、雪の塊に包まれている感じです。
天井と壁の分かれ目が無く、不思議な洞窟。







柱が無く、開口部も低い位置にR状で付いているので、ここに家具が置いてなければスケール感が解らない建物です。
これだけシンプルにストレートに建築を内・外部とも白で作ってありますが、内部空間は開口部からの優しい光によって奥行きのある和み空間となっています。

バード面では、空調をせずに自然の風の流れや、光環境を十分に考慮した設計になっています。

| 建築・設計について | 23:10 | comments(0) | -
冨士霊園の桜
冨士霊園にお墓参りに行きました。
桜並木が名所になっているようですが、この時期に行くのは初めて。
非常に多くの車が来ていて驚かされました。もっと驚いたのは、桜並木の美しさです。
まるで、パリのシャンゼリゼ通りのように見えませんか?これだけ長く桜が続くとやはり迫力があります。









今年は、例年より桜が長く見られてラッキーです。
| 私的な話 | 21:53 | comments(0) | -
日生劇場
ヒビヤカダンの前の道路を挟んで建つのは、村野藤吾設計の日生劇場です。
こちらは、重たい石の重厚感丸出しの建物。



ヨーロッパの古い建築とは違って無垢の石は勿論使えませんが、まるで無垢の石を積上げたように堂々とした柱がしっかりと建物を支えています。
これは、コーナーの石の目地や、そのフォルムデザインからくる印象ですが
ドンと大地に座っていて、これぞ石でできている建築と思わせます。



外壁に慎重に開けられた開口部の天井にはアコヤ貝が貼られ、車や外灯の光を反射して、煌びやかに見えます。なんとエレガントなんでしょうか。



帝国ホテル側から見てもその堂々とした外観は、他の建物を寄せ付けない力強さに溢れています。



石は、日本では建築材料で最も高価な仕上げ材の一つですが、重厚感と上質なイメージという素材の持つ最大の特徴を生かしきった建築だと思います。
| 建築・設計について | 21:59 | comments(0) | -
ヒビヤカダン日比谷公園店
日比谷公園に建つヒビヤカダンの店舗建物です。外壁は、石ですが写真のように壁が非常に薄く、ペーパー模型を拡大コピーしてそのまま配置したかのように繊細に建っています。特殊な鉄骨柱・梁を考案し、できる限り薄く軽くを意図したデザインに構造設計者が解答を出した優れた設計です。







設計は、乾久美子建築設計事務所。1階は、売り場と作業場で地下に事務室があります。



設備の配管もこの薄い壁の中に納まっているため、余計なものは一切なく非常にミニマムな建物となっています。1つの建物ですが、5棟に上手く分節されていてスケールもヒューマンスケールです。固くて重い石の建築というイメージからはかなりかけ離れた面白い建物です。



| 建築・設計について | 21:32 | comments(0) | -
キャトル柿の木坂本店
駒沢通りにあるフランス菓子店キャトルの喫茶室で、お茶をしました。
大きな横長の4枚の木製引き戸とベランダデッキスペース、程よい高さの植栽フェンスと、ワインレッドのオーニングで構成された半戸外空間は、外部を上手く取り入れ、隣地の視界を遮り非常に落着くスペースとなっています。



オーニングと、植栽の間から光が入り、拡がりが感じられます。
スケール感が心地よさを生み出していると思います。



サッシと天井の高さも高すぎる事無く又低くも感じません。

外部の軒裏や袖壁も木製で、床のデッキと繋がっていて、自然を感じる素材が取り入れられ、暖かさも感じます。

やっぱり外部と内部の繋がった中間領域のある空間は、僕は好きですね。

| 建築・設計について | 23:13 | comments(0) | -
諸井邸
バウハウスの出身建築家山脇巌の設計した諸井邸を見せてもらいました。移築されてはいますが、その空間の力強さは、充分堪能できました。
これは、旧応接室ですが、畳3畳がコの字に組まれ、真ん中に机(囲炉裏)を置き、畳部分に腰掛けるという設計で、1間半の床の間があります。反対側は、大きく庭に開かれた開口です。天井は、舟底天井。太い床柱や、畳を囲む縁ががっちりとしていて、重厚感あふれる内装となっています。床の間の中で壁に浮いた1枚の飾り棚が大きな床の間を引き締めています。







腰掛けの高さも低く、畳と面一の床の間もひと繋がりとなり、人が4人座っても丁度良いスケールで、時が経つのを忘れるぐらい落着いてしまいました。

茶室も移築されていて、床の間には梅の古木ががっしりと添えられ、床の間の壁、その横の襖には千鳥のモダンな壁紙が貼られています。
光が千鳥の銀色部分に反射して、壁を浮き上がらせています。





壁は、漆喰ですが、障子の枠との取合いが職人技。又柱をちょうながけしてあり、これが非常にモダンデザインなのです。
遊び心が一杯詰まった住宅でした。
優れた職人技術を要した建物は、デザインや雰囲気も当然豊かですが耐久性も優れていて、ちょっとした修理で又息を吹き返します。
今は、経済性と時間の問題から手の込んだ仕事がどんどん少なくなっています。職人さんが持っている技術を発揮できる機会が少なくなり技術も途絶えて行きます。これは、エコとは逆の方向だとも言えます。それだけに少しでも時間のかかる手仕事を残していく必要性を感じます。
| 建築・設計について | 23:19 | comments(2) | -
東京デザインセンターの桜
東京デザインセンターでbaumannの新作ファブリックの説明会に行きました。
デザインセンターは五反田にありまして、イタリア建築家マリオベリー二の設計ですが、その中央にある外部階段の先の彫刻のさらにその上に桜があり満開でした。厚い壁と差し込む光、そして柔らかい桜の花。光と影と、優しいピンクの織り成す美しいワンショットです。




やはり、壁は厚みが必要です。その厚みが重厚感を感じさせ安定、安心感をもたらします。

夜は、近所の桜がライトアップさてれいて、これまた迫力ありました。

| 建築・設計について | 22:57 | comments(0) | -
スカイツリーとアサヒスーパードライホール
浅草吾妻橋から見るアサヒビール吾妻橋ビル、アサヒスーパードライホールと、建築中のスカイツリーです。





アサヒビルは、ビールのジョッキーから泡が出ているイメージで設計されていて、金色のガラスカーテンウォールとトップの飾りがそれなりに印象的です。
スーパードライホールは、フランスのデザイナーフィリップ・スタルクの設計で、建物の上に載っているのは、「炎のオブジェ」です。1階から3階がレストランで、4階がホールです。石の塊のようでまさに都市の彫刻です。

スカイツリーは、丁度東京タワーの高さを超えて新聞でもよく掲載されていますが、今回初めて見ました。しかし、日本の建設技術はやはり世界トップレベルです。この技術があるわけですから、どんな複雑な建物でも何とか造り上げます。それにしてもすごい人だかりでした。やっぱり建築は、人に力と希望を与えるものだと実感しました。



吾妻橋から反対方向を振り向くと、隅田川にかかる橋が色付いていました。レインボー計画だそうですが、こちらはチョイといけてないと思います。

日本の都市では建物がバラバラですが、それはそれでみんなデザイン的にも頑張っていて、よく見ると面白い発見が沢山あります。
| 建築・設計について | 20:10 | comments(0) | -
フランク・ブラングィン展
上野の国立西洋美術館で開かれているフランク・ブラングィン展に行ってきました。



力強い筆のタッチと鮮やかで濃厚な色彩を持つ絵画、陶器、そしてアーツ&クラフトの家具が展示され、松方コレクションの集大成として計画された幻の共楽美術館のCGや、その美術館を原寸大にした展示などもあり、充分楽しい時間を持つことができます。



特に、造船所での工事風景や、鉄鋼所で働く力強い人々の描写、海賊を描いた絵画が目の前に迫ってくる迫力で展示されており、久しぶりに感動しました。5月末までの展示なので時間を見つけて行ってみて下さい。

丁度さくらも咲いており、さすが上野公園という賑わいでした。









| 建築・設計について | 19:56 | comments(0) | -
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