冨田秀雄の設計日記

家づくりへの想い、考え、そして私的な内容を綴ったブログです。
ルイス・バラガン サテライト・シティー・タワー
メキシコの建築家ルイス・バラガンと彫刻家マシアス・ゲーリッツの共作によるタワーです。出来た当時は、廻りには建物も無く、都市のランドマークとして作られましたが、今は多くの建物が建ちそれほど目立たなくなっています。それでも車から降りて近くに寄れば寄るほどその造形の素晴らしさと力強さが大いに感じる事ができます。


塔は5本で構成され、大きさや形、色も別です。猛烈なスピードで走ってくる車の流れを鋭く裂くように3角形の塔がそびえます。




視点や角度によって数が3本に見えたり4本に見えたり、鋭角な角を持つカミソリのような壁に見えたりします。
煙突を作る工法でコンクリートを1mずつ重ねながら作っていったので、その筋が見え、構築物であるところのパワーを感じます。


下にいる人のスケールと比べると解りますが、高いもので50mもあります。
都市のスケール。


光の影のおりなす素晴らしい都市の彫刻だと思いました。
| 建築・設計について | 19:15 | comments(0) | -
リカルド・レゴレッタ カミノ・レアル・メキシコ(3)
エントランスロビーに併設されているブルーラウンジです。

写真は朝のものですが、光が上部から注がれ青い壁に反射して神秘的な空間になっています。夜は、バーとなります。


前方に進むとそこは吹抜けの大空間となっていて、ハイサイドの格子を通して光が入り込みます。ここでも壁の厚さというか力強さが感じられます。
細かいディテールは無く、大きなマッス(かたまり)でデザインがまとめられており、それがかえって壁や空間の力強さを強める結果になっていると思います。


水盤の上にガラスの床が浮いておりそこにテーブルがセットされ、テキーラを飲んで夜を楽しみます。一部滝もあり、水の音も楽しめる趣向。視覚・聴覚・味覚を刺激する場となっています。


泊まった部屋は1階で、開口から前庭を見たところです。
天井高さは、2.655mで、開口は天井一杯なので、さらに部屋が大きく広く感じます。
庭と外界は高いコンクリートの壁で遮蔽されているので、壁の内側は別世界が拡がっています。


左が客室棟。ピンクルーバーの向こうがプールです。客室棟の壁は上に行くほどセットバックしているので、空が解放されて圧迫感がありません。
設計的に本当に良く練られた魅力あるホテルでした。
| 建築・設計について | 21:51 | comments(2) | -
リカルド・レゴレッタ カミノ・レアル・メキシコ(2)
カミノ・レアル・メキシコの車寄せの夜景です。
黄色い壁と赤いスリット状の壁、丸い噴水で構成された都市のオアシスのような空間。




赤いスリット状の壁からホテルエントランスの方を見たショットです。
写真右から内部に入り、広いホールとラウンジがこの噴水のある車寄せに対して開かれています。


朝の様子。朝日が黄色い壁に当たりその光が反射してエントランスの中にまで黄金の光となって注ぎ込みます。
赤いスリット状の壁からは、道路の緑が透けて見え、街との繋がりを演出します。


内部エントランスホールから噴水側を見たショット。眩いばかりの黄金の光がホール全体を満たし、別世界を創り出します。
日本ではちょっと考えられない感動すべき黄色い壁の効果でした。


エントランスホール。
ステップフロアー(床が半階づつ繋がっていく構成で、視覚的に空間が拡がり、奥行きのある場を作り出します)となっています。右の階段を半分下がればホテルフロント、左の階段を登っていきますとレストランフロアーになっています。それぞれ突き当たりの壁には彩色が施され、豪華で煌びやかな雰囲気を醸し出していました。
| 建築・設計について | 07:54 | comments(0) | -
リカルド・レゴレッタ カミノ・レアル・メキシコ(1)
まずメキシコに着いて泊まったホテルが建築家リカルド・レゴレッタ設計のカミノ・レアル・メキシコです。1969年のメキシコオリンピックの際にできたもので、その後改修し今に至っています。今から40年も前の建物ですが、全く古さを感じない優れたデザインの建物でした。
場所は、街の旧市街や新市街から少し離れたところに建ち、大きな道路に沿ってはいますが、重厚な壁と外壁で囲まれ内部は静寂な空間となっています。

車で近づくと白い外壁と鮮やかな黄色の外壁が現れます。


メインエントランスは、大きな庇というか黄色の直方体の塊が歩道まで跳ね出し、人を迎えます。
いわゆる風除け室というガラスのエントランスの構えではなく、圧倒的な壁がアイストップとなり、写真中央の壁のスリットから内部へと誘われるように入って行きます。


スリットを抜け方向を変えると前に進むに従って幅が広くなるプロムナードとなっています。床は、黒い火山岩。


ピンクと白の壁で囲まれたプロムナードを進むと、やがて視界が開かれそこに黄色い壁と赤いスリットの入った壁で囲まれた噴水のあるロータリーが拡がります。ここでまずその美しさと解放感に感動します。


そのロータリーを左に見ながら正面ピンク色の壁の左が内部に入るエントランスとなります。ここまでが半外部ですが、奥行きもあり視覚的に変化に富んだ魅力ある空間となっています。
| 建築・設計について | 13:23 | comments(1) | -
メキシコ・アメリカ建築視察
この11月17日から25日までメキシコ・アメリカに建築視察に行ってきました。メキシコでは、ルイスバラガンの建築、アメリカではルイスカーン、ミース、ライトといった近代建築を開いた巨匠達の代表的な建築作品を見てまいりました。明日から写真をまとめながらプログに書き込んでいこうと思います。いずれの建物も力作ばかりで、その建物を前にしますと設計者やその建設に携わった人々のエネルギーが感じ取れるものばかりでした。又メキシコはスペイン領であったことから街にはヨーロッパ的な雰囲気が残っており、光の強さや街の建物の色彩の明るさも感じることができました。アメリカは移動距離の長さから国土の大きさを実感しました。久しぶりの建築視察でしたが、得たものは多く、今後の設計にも生かせる要素満杯の旅でした。

メキシコでは、首都のメキシコシティーに毎日地方から職を求めて人が集まってきており、どんどん街が外へと大きく膨れ上がっているとのことです。
道路の整備は良く、車線も片方3〜5車線あるのですが、増え続ける車の量に追いつかず、朝から晩まで渋滞してました。







勿論車の譲り合いなど皆無で、隙さえあればどんどん割り込んでいきます。
私ではとても運転できません。



このような明るい色の建物が街に溢れていますが、光のせいか少しも違和感を感じません。


成田空港を13時に出てダラスを経由してメキシコにつくまでに15時間ほどかかりました。今の航空規制というかチェックは非常に厳しく入国検査も1時間近くかかりました。で、着いたその日の夕食はタコスでありました。
| 建築・設計について | 00:35 | comments(2) | -
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