冨田秀雄の設計日記

家づくりへの想い、考え、そして私的な内容を綴ったブログです。
ル・コルビジェ パリのアトリエ(4)
今度は、階段室を挟んで、反対側のプライベートゾーンにあるリビングスペースです。



リビングスペースから階段室、アトリエ方向を見たショット。
このスペースは、他の部屋と違って色彩が施されています。
高い横連窓から光が入ります。
壁が多いので、明るいけれども落着くスペースです。


天井も他と比べて低め。


ダイニングより、リビングスペースを見たショット。
この部分は、色も豊かで遊びのある部屋になっています。







部屋から部屋への大きな扉を開けると、ずっと繋がるワンルームになります。閉じても良し、開いても良し。
| 建築・設計について | 17:32 | comments(0) | -
ル・コルビジェ パリのアトリエ(3)
アトリエの奥には、コルビジェの書斎があります。
大きな扉は、本棚が後ろにくっついたもの。扉と一緒に本棚も動くので、開口部のスペースが省略されます。よく考えますなー。かなりの重さだと思いますが、兆番がすぐれているのでしょう。



右が階段室への扉。左が書斎への扉(本棚付き)


書斎は、小さな壁で仕切られていて、その奥のアールのガラス壁の前にデスクがあります。
柔らかい採光と丸く優しく包まれるような壁により、とても落着いたスペースとなっています。ずっと本でも読んでいたいスペースです。


片方の壁は、本棚。もう片方は、レンガブロックです。
ここも、白い壁ではなく、存在感のある素材を用いています。





アールの天井、アールの壁。コルビジェは、こんな柔らかい空間に住み、厳しいデザインを追及していたのかと思うと、いかに彼の脳がリラックスしていたかが何となく解ります。

| 建築・設計について | 19:13 | comments(0) | -
ル・コルビジェ パリのアトリエ(2)
階段室の右の大きな扉の向こうは、アトリエです。



アトリエは、高いボールト天井となっていて、包み込むような空間です。
中庭からの光が注ぎ込まれます。




石積みの壁面とボールト天井


ハイサイドライトからの採光で、壁面が明るく照らされます。

コルビジェというと白いキュービックなイメージがまずありますが、このアトリエは、まったくそのクールで厳しい感じはなく、バナキュラーな暖かみのある住宅なのです。

| 建築・設計について | 00:44 | comments(0) | -
ル・コルビジェ パリのアトリエ(1)
コルビジェが長年過ごしたパリのアトリエです。まず外観。通りの建物に対して高さが統一され、各階の高さも廻りと合致してる為か、良く見ないと通りすぎてしまうほど、街に溶け込んでいました。よくよく見ていくと勿論そこは、並々ならぬデザイン・ディテールなのですが。



1階の共用玄関を入ると、カーブした白い壁が向かえてくれて、自然に奥へと導かれます。

トップライトから光が差し込んで、明るいホールとなっている中に黒いエレベーターの扉があります。

それに乗って最上階で降りますと、狭い廊下があり、その先に玄関があります。

この廊下は、中庭に面していてガラスブロックから全面に光が差し込みます。それにしてもちょっと窮屈なほど狭い廊下なのです。


玄関ホールを入ると左にペントハウスに昇る周り階段があり、そこから光が差し込んできます。玄関ホールは、左右に茶色の大きな回転扉で区切られていて、右に行けばアトリエ、左の扉を行けばプライベートなリビング・ダイニングスペースとなっています。


左のダイニングスペース側の扉を開けたショット。

階段ホールは、この家の中心になっていて、気分が入れ替わる装置みたいなもの。このコンクリートでできた周り階段が優しく、美しくしびれてしまうのです。このざっくりした感触がほっとさせるのです。
| 建築・設計について | 11:08 | comments(0) | -
横浜関内チューリップ
横浜関内の横浜球場の廻りに植えられたチューリップが今見ごろです。と言いましても、仕事で通った際にその美しさと規模の大きさに驚き、シャッターを切ったものです。
季節は、移り変わり、ひと時として立ち止まっていません。東北の方々の辛い思いが一日でも早く癒されることを望む限りです。











| 私的な話 | 00:58 | comments(0) | -
ル・コルビジェ ロンシャン教会(4)
塔からの光は、ハイサイドライトから丸い内壁に反射し、筒を乱反射しながらフロアーへと注がれます。
洞窟へ注がれる天からの光です。





非常に神秘的な光


壁の荒い仕上げの素材感がざっくりとしていて安定感があります。




やっぱり、私は、重量感のある建築が好きなのです。
| 建築・設計について | 16:14 | comments(0) | -
ル・コルビジェ ロンシャン教会(3)
祭壇脇のスリット部分は、外壁が廻りこんできた部分にあります。



内部からは、上部から壁に反射した光のスリットが見えます。
直に光を入れるのではなく、壁に一度反射させて柔らかい光に変えた後室内へと導かれます。


出入口部分。下の木の扉から中に入ります。


この部分も絞り込まれた光がぼんやりと優しく室内に流れ込みます。


マリア様の像は、ガラスボックスの中に納められています。


内部からは、そのシルエットが見える仕組み

ここは光のオンパレードです。
| 建築・設計について | 21:11 | comments(0) | -
ル・コルビジェ ロンシャン教会(2)
この厚い壁から美しい光の協奏曲が生まれます。
この壁は、全てが構造の壁というわけではなく、一部が構造柱壁となり、その他の部分はほとんどが、ふかし壁(構造には関らない壁)なのです。





壁の厚みがあることで、ひかりが厚い壁に反射し、柔らかい光に変容して内部に注がれます。そこに、色とりどりのステンドグラスがはめ込まれているので、虹色のひかりとなって内部を照らします。










| 建築・設計について | 22:34 | comments(0) | -
ル・コルビジェ ロンシャン教会(1)
引き続きコルビジェの代表作ロンシャン教会です。
あまりにも有名なこの教会ですが、やはり壁の厚みが光の全てを支配していると思います。
大地からのっそり現れた外観は、ギリシャの島々にある白いバナキュラーな住宅群を彷彿させます。
丘の上にある為、そのスケール感はいま一つ解らなかったのですが、想像していたよりも大きく見えます。他の建築郡、歴史的景観からは何の影響も受けない、まったく街並とは関係の無い場所にぽつんと彫刻のように置かれています。だからこそできた建物であると思います。
ぐるりと廻るとこんな感じです。












いろいろな光を追求した末にできた建物です。

| 建築・設計について | 21:24 | comments(0) | -
ル・コルビジェ ラ・トゥーレット修道院(4)
修道僧が1人になって祈りを捧げる場です。


大きな聖堂から天井の低い暗い通路を抜けて出るとこの聖なる場に出ます。
ひとりひとりの祭壇があり、上から注がれる柔らかい光の中、神との対話がなされます。


天井に空けられた3つのトップライトから不思議な光が注ぎ、静寂な空間を創り出しています。








ル・トロネーは、壁の厚みで光を感じました。このラ・トゥーレットでは、その光を天井に空けられたその厚みから感じることができます。
直の光の存在は、なかなか意識的に感じることはありませんが、壁に間接的に反射することによって光の存在を感じることができます。
また、間接光は静寂さを伴っているのです。



| 建築・設計について | 22:09 | comments(0) | -
ル・コルビジェ ラ・トゥーレット修道院(3)
聖堂の内部です。
大きな四角い箱の中で様々な光が入ってきます。
壁と天井とのスリットから漏れる光により、壁と天井が分節されていることが明確に解ります。





大きな壁を大胆に切り取ったスリット開口。
ここの空間は、ちょっと長方形というボリュームに対しては大きすぎる感じがしました。もう少し変化がないと、ちょっと間抜けがしてしまいます。


大きな聖堂の脇には、修道僧が黙想し祈りを捧げるスペースが用意されています。


ここのトップライトからの光は圧巻です。
| 建築・設計について | 19:31 | comments(0) | -
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