冨田秀雄の設計日記

家づくりへの想い、考え、そして私的な内容を綴ったブログです。
厳島神社4
拝殿の床。幅広の黒光する存在感のある床。





列柱の連なり


床板巾は、これが普通。


静かな水に浮かぶ回廊。
| 建築・設計について | 22:55 | comments(0) | -
厳島神社3
厳島神社の回廊です。

今日のニュースでは、瀬戸内海の海面水位が上がり、この回廊も一時水で覆われたそうです。昔から何度も自然の脅威にさらされてきたわけで、床も海の波から受ける水圧を低減するためにすき間を設けたりしていろいろな工夫がされています。それにしても、自然は予測ができないいろいろな試練を我々に与えてくれるものです。


回廊から客神社を見たショット


海に突き出る平舞台は、左側


平舞台から御本社本殿側を見たショット。手前は一段高くなっている高舞台


拝殿側から高舞台ごしに鳥居を見たもの。水の上に浮かぶ象徴的な鳥居がまた感動を呼びます。

シンメトリーの美しさ。絶対的な力強さ。目に見えるシンプルな軸線。
単純なものほど美しく、またわかりやすく、心に訴えてきます。
| 建築・設計について | 21:32 | comments(0) | -
安藤忠雄講演会・世界建築会議
この日曜日から東京で世界建築会議なる催しが始まりました。世界の建築家が東京に集まり、今を語りお互いの交流を深め、建築家としてこれからどうすべきか等を考え、述べるとともに、一般の方々にもこの大会を通して建築家の事をもっと知っていただこうというものです。
月曜日に、建築家安藤忠雄氏の公演がフォーラムAホールで催されました。
5000人入るホールは超満員で、聴講できない方も多くおられたとの事です。








今の日本は元気がない。これからはグローバル世界で建築家も生きていかないといけません。若い人はもっと「野心と野望」をもつようにせなあかんと言われていました。中国、韓国、台湾といった国々は、非常に元気があります。それら東南アジアの国々についていくと同時に日本のデザイン・技術を売り込む。そのためにも、小さい日本にしがみつかずにもっと世界に飛び出していく勇気が必要ですとの指摘でした。
もう60代後半の年齢ですが、あの元気さとエネルギーにはいつも勇気づけられます。常に刺激を自分に与え、社会に提案していく姿勢は見習いたいと思います。
| 建築・設計について | 22:41 | comments(0) | -
厳島神社2
町家通りから見た五重塔。みごとなプロポーションです。


さて、いよいよ中へと入ります。入口は、客神社という神殿向かって左にあり、そこから順次巡っていきます。






もとは、この宮島自体が神の島ということで、神殿は、その島から外れた海に建立されたのが始まりだそうです。平清盛がその後大きく神社を整え今の形になったそうです。建築様式は、寝殿造り。


海に浮かんでいるように見えるこの建築の発想が素晴らしい。自然災害は、受けるものとして建築されたそうで、その都度何度も手が加えられて、今の状態が保たれています。
自然と共に生きる日本人だからこそできた建築なのでしょう。
| 建築・設計について | 12:53 | comments(0) | -
厳島神社1
初めて厳島神社に行ってきました。夜の飛行機で広島に着いて次の日の夜に帰京というハードスケジュールでしたが、ゆっくりと堪能でしました。
宮島にある神社に行くには、広島駅からJRで宮島口まで行き、そこからフェリー(2社運行していて、早く出る方に乗ればOK)で渡るのですが、まずそのアクセスが良いですな。船は早くなったとはいえ、やはり感覚的にはゆっくりで、瀬戸内の景色を見ながら次第に気持ちを高めていってくれます。




島の船着場から神社まで徒歩で10分ぐらい。途中参道の両側はお店が並び、にぎやかであります。
大きなけやきの杓文字も登場


店のアーケードは、折りたたみ式のテントで、軽快感があるうえ光が入り、なかなか良いものでした。簡単でしかも機能的、かつ廻りの店にもデザイン的に無理無く溶け込んでいます。





アナゴ飯。勿論お参り後に頂きましたが、身がしっかり入っておりまして、出汁もご飯にしみこみ美味しかった!

| 建築・設計について | 09:57 | comments(0) | -
空海と密教美術展
上野の東京国立博物館平成館で開催中の空海と密教美術展を見に行きました。
平成館は初めて行く建築ですが、どうも緊張感も面白みも何も無い建物でがっかりしました。しかし、展示内容は良かったです。


京都の東寺に納められている仏像曼荼羅を表現した展示では、近くでは決して見れない国宝の仏像を身近にしかも180度の角度からじっくりとながめることができました。木造ですが、その迫力、重厚感にはただただ感動します。
仏像の廻りの壁は黒くして、円形の台に載せた展示の仏像に照明を当てたシンプルなプレゼンテーションは、印象に残りました。



重くずっしりと座る静の仏様を見ていると、心が落着きます。彫った人の魂がそのまま表現されているのでしょう。今度は、京都でじっくりとまた拝んでみたいと思います。
| 建築・設計について | 23:22 | comments(0) | -
東池袋JUSTWELL−5
この建物は普通の建物ですが、作るときには何か新しい事にチャレンジする事でまた次に進むわけで、今回のチャレンジとしては〃變未妊蹇璽灰好箸琉戮ALC住宅家具のIKEA化ということでしょうか。
家具のIKEA化は、先輩からの教えですが、今回も収納は全てこれでやってみました。




デザインは合格。内部の自在な部品交換、住まい手の自由な使い方にも対応できるので、これも合格。価格は、勿論合格。
家具内部の後ろの壁は、薄いボードになっていてもう少しこちらで改良が必要です。
また、細かい正確な寸法図面が無いので、店に行って買ってきてからいろいろ壁の取り合い等検討する必要があります。従って大工さんの技術が必要です。今回も施工した田辺建設の現場監督が熱意を持って対応して頂いたお陰で、何とか綺麗におさまりました。


トイレ上部物入れもIKEA。このトイレは、賃貸にしては大きめ。
トイレは、家の中でも重要な場所ですので、できる限り綺麗にスペースもゆとりをもって作りたいところ。

温熱環境では、サッシはアルミですがガラスはペアガラス。外壁ALCには断熱性能がありますが、今回は更に内側に発砲ウレタン吹付け断熱を15mm吹付けています。屋上は、外断熱。これでようやく断熱性能基準3というレベルで、次世代省エネルギー基準の要求は、更に上の断熱性能を要求されています。建物の断熱性能は、上げることで随分省エネルギーになるわけですから良いに決まっていますが、ここはコストとのバランスとなるわけです。
| 建築・設計について | 13:22 | comments(0) | -
東池袋 JUSTWELL−4
玄関を入ると収納とキッチン、奥に居室があるシンプルなプランです。



廊下と居室は、天井までの引き戸で区切られますが、普段は開け放しでしょうから、玄関から奥までを1つの部屋になるように考えました。手前側に水廻りをまとめています。収納は玄関・廊下側及びベッドルームに設置。


当初このマンションには中国からの留学生を対象に考えていたので、あくまでもベッドルームとキッチンは別の区画としておりましたが、地震による影響で、対称を日本人に変えるようです。
日本人ですとせいぜい住んで2人ですので、ベッドルームとキッチンは分けないで、オープンキッチンの形態にした方がより大きく使えたかもしれません。
床は、木のフローリングのように見えますが、今回はコスト及び耐久性から木プリントのCFシートを使用。しかし、フローリング巾できちんと施工されているため、ビニールシートとは思えない美しい仕上がりとなっています。




ベッドルームと廊下・キッチンを区切る引き戸
| 建築・設計について | 21:49 | comments(0) | -
東池袋JUSTWELL−3
エントランスです。
間口が小さいので、最小限の入口。左の開口は、自転車置場への出入口。


中に入るとセキュリティー扉があり、そこを抜けるとプロムナードになります。



どの建物でも、自分の家の領域に行くまでのアプローチがとても大切だと考えています。外と中を緩やかに繋げ、気分をチェンジする場を設けています。このプロムナードは、外部を感じることはできませんが、天井の間接照明のみの通路を通ることで、何となく心が落着いてもらえればと考えました。


プロムナードを越えた扉の向こうがエレベーターホール。
ホールと言ってもエレベーターを中心に、内部階段がぐるりと廻っています。


5階のエレベーターホール。上の階には開口が正面にあり、充分な採光を得ることができます。


装飾性も何も無い住戸の玄関扉。あえてシンプルに飽きのこないデザインとしました。

| 建築・設計について | 09:26 | comments(0) | -
東池袋 JUSTWELL−2
外部に使ったALCという材料は、コスト・耐火・断熱に関してトータル的にすぐれた材料ですが、目地の部分の納まりの甘さ、仕上げが吹付けというところでへたをすると安っぽく見えてしまいます。
今回は、道路側の壁をリブ付きALCとし、コーナー部分の組込み面を強調したデザインとすることで、ALCの目地を目立たなくして安っぽいALC建築に見えないような工夫をしました。









側面は、窓と縦樋のみのダークブラウンの壁
| 建築・設計について | 18:58 | comments(0) | -
東池袋JUSTWELL-1
JR大塚駅から徒歩3分の空蝉橋に小さなマンションが完成しました。
住戸数は9戸で5階建て鉄骨造の建物です。
間口5m奥行き20mの台形敷地に対して、階段とエレベーターを真ん中に配置し、一つの階に同じ大きさのワンルーム住戸を2戸設けたシンプルなプラン。
杭工事をしないように建物重量を軽くするため、壁床共にALC(軽量コンクリートパネル)を用いています。


JR大塚駅のホームから見たところ。可愛すぎてよくわかりませんが、ダークブラウンの建物です。






道路に対して斜めになっている敷地を利用してバルコニーも斜めに設け、少しでも大きく見せようとしました。また、外壁をダークブラウンとベージュの2色に分け、お互いの壁が交差するような感じで組み込ませ、シャープさを表現しています。


コーナー部分のショット。
丁度虹が出て、建物の完成を祝ってくれました。
| 建築・設計について | 22:32 | comments(0) | -
キャピトルホテル東急3
ホテルロビー階奥にあるレストランから外の景色を眺めたところ



水盤と深い庇。そして拡がる視界。プランニングが上手いなという印象です。左は首相官邸


水盤に反射した光がレスロラン天井にあたり波紋を作り出していました。


裏側の動線
壁には既製のパネルをランダムに貼り、壁が威圧感のないようなデザインがなされています。

| 建築・設計について | 16:46 | comments(0) | -
キャピトルホテル東急2
玄関ホールです。
高台にあるので、地下鉄からのお客さんは、地下からのアプローチ。こちらは車でのアプローチ。



ホールから和食事処へ向かうプロムナード




天井は、格子のインテリア。ちょっと薄っぺらい感じ。



ホテルとしての華やかさがあるので良いのですが、やはり私は根津美術館の抑えた感じが好きですな。
| 建築・設計について | 12:51 | comments(0) | -
キャピトルホテル東急1
溜池にあるキャピトルホテル東急に立寄りました。
新しく建替えてから初めてです。設計は隈研吾氏。
まず、外観

下の部分にオフィス、上部がホテルの構成。
このあたりは、議員会館含め新しく再開発されており、緑の中にゴージャスなビルで埋め尽くされています。


こちらはホテルメインエントランス






水盤が向かえてくれます。

前の建物は、ビートルズはじめ多くの著名人に愛されたホテルでしたが経営面や老朽化から建替えになってしまいました。
以前も池を中心にしたもので、とても落着きのある洗練されたホテルでした。
確かに新しいものも近代建築の流れと隈さんのデザインモチーフである格子でまとめられていますが、なぜか感動しないのですな。
このエントランス部分もあくまでも池の延長で、形を変えたもの以上のものでは無いからでしょうか。
まあ、古いものには目に見えないエネルギーが存在し、沢山の人の歴史が刻まれているので、その蓄積されたものが感じないからかもしれません。
この建物もこれから長年皆に愛され、使われることで変わってくるでしょうが。
でも、人々の心の歴史が刻まれた力ある建築が姿を消すのはなんとも寂しい限りです。赤坂プリンスも壊される方向です。あのホテルで結婚したので、私にとりましてはデザインもさることながら、心に残る建築でした。あの前を車で通るたびに、過去の事を思い出して当時の話などをするのですが、それも建て変われば無になります。庶民にとって価値ある建築は残してほしいものです。
| 建築・設計について | 08:57 | comments(0) | -
三基商事ビル
渋谷の用事があり、歩いていますと久しぶりに三基商事のビルを見ることができました。年数を経ていますが、その迫力・存在感はまったく薄れる事無くドーンと鎮座されていました。設計は竹中工務店時代の永田祐三氏。ホテル川久が代表作でしょうが、多くの優れた建築を設計しています。
この建物も私が好きな建築のひとつ。






エントランス廻りの石の貼り方や、壁タイルとの見切りの石ボーダー等設計の参考になります。




建築基準法の規制から生まれた形態かもしれませんが、この独特の存在感はやはり設計者の並々ならぬ実力の表れです。
| 建築・設計について | 23:39 | comments(3) | -
小布施界隈2
老舗の店舗も内装をかなりシンプルかつモダンに改装しています。街並みをそろえながらもいろいろ趣きの異なる店舗が並び、歩いているだけでわくわくします。








古きものと新しいデザインが上手に調和して、とても洗練された街となっているところが魅力的です。
| 建築・設計について | 23:13 | comments(0) | -
小布施界隈1
小布施の街に初めて行きました。前々から街並み計画が成功を興していると知っていましたが、なぜかご縁がなく、今回漸く見学できました。


北斎館(北斎の絵を集めた美術館)、桝一市村酒造、小布施堂、高井鴻山記念館をまとめた区画からこの街づくりは始まりましたが、和を生かした統一感のある楽しい街ができていました。さらにその取り組みが次第に廻りにも広がっており、大きな魅力在る街へと今も変化し続けています。


栗の小経とよばれる道。
かなり丁寧に作りこんでありました。




瓦屋根もやはり素材として心のDNAに訴えてくる良さがあります。
手の痕跡、暖かい素材感。
今の新築では、屋根の軽量化と施工性、漏水耐風そしてコストの関係からなかなか使えていませんが、好きな素材のひとつです。
| 建築・設計について | 23:24 | comments(0) | -
長野戸隠神社奥社2
ようやく奥社に辿り着きました。



霧も出て、なかなか趣きがあります。







とにかくここに辿り着くまでのアプローチがすばらしく、感動しました。
| 建築・設計について | 23:30 | comments(0) | -
長野戸隠神社奥社1
戸隠神社奥社への参道です。
まずは、このような両側緑の森の道を15分ほど歩きます。
緩い登り道。



随神門を潜りますと、奥社参道杉並木となります。
樹齢何百年の杉の木立が続くこの参道は圧巻。


空気感も変わり、少し身体が軽くなったような気がします。


道は狭くなり


奥社へと続く石段が見えてきます。
| 建築・設計について | 18:57 | comments(0) | -
長野戸隠神社中社2
3本杉から更に階段を登ると中社の本殿が正面に見えてきます。

経年変化を伴う木の色は本当に自然に溶け込み日本らしい景色となります


中社後ろの山もまた神聖なる感じがただよいます。






中社にそびえる神木

脇には神聖なる滝があり、たまたまこの時光が差し込んできました。
ありがたいことです。


| 建築・設計について | 20:43 | comments(0) | -
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