冨田秀雄の設計日記

家づくりへの想い、考え、そして私的な内容を綴ったブログです。
アンビルト建築-5
内部の模型も大切なのです。


これは、1階部分
右の玄関から入り、奥が上から光が注ぐシャワースペース。その奥に浴室。
リビング・ダイニング・キッチンが一つになったオープンスペースで、階段部分が大きな吹抜けになっていてそこから光が注がれます。
模型下部分には庭があり、吹抜けリビングから視界が抜ける仕組み。


2階は、吹抜けをメインにして部屋が取り囲んでいます。
子供部屋は2つに仕切られていますが、小さいときはワンルームで使います。


吹抜けに光を入れてその具合を検証しました。

部屋の大きさがこれでだいたい解るので、模型はクライアントとの意志が通じるアイテムとなるわけです。
| 建築・設計について | 08:23 | comments(0) | -
アンビルト建築-4
模型はその建物の考え方をクライアントに伝え、設計の考え方を自分自身でも検証するための大切なツールです。スタディー模型は、立体的にものを捉えるためには欠かせないものです。いくらスケッチやCGパースで検証してもやはり立体的検証は模型にはかないません。






実際に光を当てて影のでき方を検証したりします。

| 建築・設計について | 15:42 | comments(0) | -
アンビルト建築-3

内部を考える時は、いつも光の採り入れ方を想像します。直射の光が夏には苦にしかならないので、できるだけ反射した柔らかい光をどのようにして空間に取り入れ、気持ちの良いスペースにするのかということがメインテーマです。光が上手く入れば、風も上手く抜けていきます。
平らな天井が続く中で吹抜け部分から光を採り入れる手法はよくあります。北側道路で南側が隣地で塞がれ、1階リビングに光を入れたい場合は、吹抜けを介して光を落とします。吹抜けは、平らな天井から一気にボリュームある天井の高い空間に変化させ、気持ちも切り替わる大切なアイテムの一つです。
このスケッチの家は南隣地に家が建ち、1階には高い部分から光を入れるしかないため大きな吹抜けを介して明るいリビング・ダイニングとした案です。
| 建築・設計について | 09:05 | comments(0) | -
アンビルト建築-2

建築家として、型にはまるパターンと言いますか、例えば安藤忠雄氏のコンクリート打放し仕上げとか、隈研吾氏のルーバーとか代名詞みたいなものを次々に打ち出していくのも良いのですが、あらゆるクライアントに対していろいろなパターンを提示していくのもまた面白く、自分の設計の幅が出てきて訓練になります。突き詰めるひたむきな努力とエネルギーも重要であり、一つのパターンに入る事無く様々な手法・デザインで目指す建築を作るのもまた多くのエネルギーが必要です。肝心なのは、そのデザインの奥にある芯の考え方なのです。

このスケッチは、海岸近くの土地に建つ住宅のエントランスイメージ。クライアントは海でサーフィンを楽しみ、水着で帰宅。そのまま外のシャワールームで砂を落として、浴室直行する生活が希望でした。玄関脇の扉の奥がシャワースペースでその奥に浴室があります。
どこか地中海沿岸の家を想像させるデザイン。
外観はあまり凝ることをしなくても、そこに付ける照明器具がクライアントの好みを表しています。
| 建築・設計について | 12:51 | comments(0) | -
アンビルト建築-1
建築を設計企画して実際に建設されるのは、5〜10案に1件ぐらいの割合かもしれません。一つの建築を考える時も案は、A案から始まりE案、F案までどんどん進んでいきます。全く違う案もあれば、A案から順次わずかな変化を遂げながら最後まで行く場合もあります。一本筋が通った建築は、強くいろいろな案を考える上でも下敷きになります。いわゆるコンセプトというやつです。敷地を見て、そこに住む人の住み方をヒヤリングしていろいろスタディーし、この建築はこの考えで行こうと決まった時は、次々と良い案が出てきます。しかもコンセプトがはっきりしていれば、案は違っていても最終形は自分でも納得いく建築ができます。
それでも、途中でクライアントの気が変わったり、予算の都合がつかなくて断念する場合も多々あるのです。
アンビルト建築も実際に建っていたらさぞ、楽しい建築になったのにというものが沢山あり、今後そんな案もホームページを通してご紹介できればと思います。
計画段階では沢山のスケッチを描きます。その時に考えている建築とは?をそのプロジェクトに当てはめていきます。そしてやればやるほど建築設計の訓練になるのです。アンビルトも無駄な建築ではないのです。




土間のある家のスケッチ
| 建築・設計について | 19:44 | comments(0) | -
木製サッシ-5
木製サッシの内でお気に入りの開き方をするのがドレーキップ型のサッシです。
締まっている時は、サッシ枠が絵の額縁のように外を切り取ります。
また網戸は外に固定で付いているので、内部から見た時に目障りになりません。





内側に倒した状態


このぐらいしか倒れておないので、邪魔にならずしかも換気ができ、セキュリティーの上でも安心です。


今度は、一度閉めてからレバーハンドルをぐるりと回して引っ張るとこのように内側に開きます。




これで夏場の通風を最大限確保できますし、窓を部屋から拭くことも可能なわけです。

見た目もすっきりしてなかなか優れもののサッシなのです。

| 建築・設計について | 10:22 | comments(0) | -
木製サッシ-4
自宅の木製断熱サッシです。

高さは、1900mm。高さは、その空間によって違うわけですが、このように少し低いサッシでオープンな開口とした場合に非常に落着いた部屋となります。開口部の高さ寸法は、そういう意味でもとても大切です。








年数が経つとやはりサッシの塗装が痛んできます。
そろそろ我が家もメンテしないといけませんナ。
| 建築・設計について | 01:02 | comments(0) | -
木製サッシ-3
木製サッシの材もいろいろあります。良く使うのはニヤトー材。重く、耐久性が強く、コスト的にも無駄の無い材料だからです。でも杉やヒバでも対応できるので、そこは、使う場所を考慮しての選択といえます。


このサッシはドレーキップサッシと言って内側に倒れ換気をし、また内側にも開くので窓を拭く時に便利なのです。


おおきな片引きサッシ


引き違いサッシ。へーべシーべサッシと言いまして、断熱対応ができていて、大きさもかなりの高さまで対応可能です。
インテリアは、サッシの色にあわせています。


そのへーべシーべサッシを玄関扉として使ったもの。

いろいろな設計条件の中から最も適したサッシを選定します。
| 建築・設計について | 08:35 | comments(0) | -
木製サッシ-2
水上高原では、大きな開口から自然の景色を最大限取り込みたかったので、非常に大きな木製サッシを使いました。冬の零下の気温を考慮し、木製断熱サッシとし、しかも厳しい自然条件に対する耐久性、そしてメンテナンスの関係から木製サッシの外部側にアルミフレームを合体させたサッシを使用しています。設置する際の値段だけを見ると高級品になりますが、数年おきのメンテナンス費用を考慮すると、トントンです。この木製サッシは全て受注生産品のため、どんな形状でも製作可能なのが、設計者にとってありがたいところです。


構造体の柱と柱の間にはめ込みました。


厳しい自然条件の中でも安心していられます。




真ん中がFIX(固定窓)で両側が開きドア


内装は、優しい色とするためにベージュ系の塗装をほどこしていますが、その色にあわせてサッシも工場塗装してきます。


建物形状にあわせてサッシも設計します。


| 建築・設計について | 09:56 | comments(1) | -
木製サッシ-1
開口部のデザインは、建物の外観の質を決める大事な要素であり、また室内から景色を切り取り、光を入れる装置としての額縁としても最も設計者が力を注ぐ部位であることは、すでに書きました。そのサッシですが、僕は木製のサッシが好きで予算が合えば使うようにしています。木の持つ素材感と強い存在感が部屋を引き締めてくれますし、絵の額縁のような扱いができて、自分の求める空間にマッチするからです。断熱木製サッシは、まず断熱性能が良くガラスをペアガラスにすれば結露はほぼ起こりません。金物も断熱用の気密対応のものを使えば、高気密高断熱住宅には一番適しています。

海外で見たこのサッシは、天井一杯のハイサッシで、折れ戸になっていました。暖かい場所なので断熱性能は要求されていないので、このぐらいの厚みで製作でき、比較的スムースに開閉できます。海の近くではやはり塩害があるので、耐久性を考慮すると木サッシは海近くの場所でも重宝されるのです。








| 建築・設計について | 11:43 | comments(0) | -
サッシのデザイン
建物の内観・外観において最も大切なのは開口部デザインだと思います。
私は、木製サッシをよく使いますが、それは断熱性能が良く結露しないという特徴もさることながら、枠の重厚感、質感が好きだからです。
でもスチールサッシも好きな部材です。今日白金台を歩いていたら美しいスチールサッシの建物に出会ったので思わず写真に収めました。



ヘヤーサロンのようですが、インテリアもなかなかお洒落です。
カーテンウォールのサッシで、これまた存在感があります。
枠が細いけれども重厚感があります。


ものとしての存在感が感じられる材料は、見ていて飽きません。
昔は、ほとんどスチールサッシでしたが、メンテナンスとコストの関係から
今はアルミサッシです。事務所などのサッシは既製品ではなく特注生産なので自由性がありますが住宅サッシは既製品ですから、その既製品をいかに綺麗に見せるかも設計者の腕の見せ所となります。
| 建築・設計について | 10:32 | comments(0) | -
イチゴタルト
見てください。この美味しそうなイチゴタルト!

まさにここまでくると芸術品ですな。
イチゴの上にイチゴジャムみたいなのがのっているのですが、甘さが控えめでとても上品な味でした。


赤いイチゴの上にはアクセントとして緑の飾り?(勿論食べられます)が散りばめられていて、なかなか凝った作りです。
千葉市花見川のアンファン・ルミエールのケーキです。
| - | 21:19 | comments(0) | -
石という素材は、日本では最も高級な仕上げ材の一つです。従って安易に使うものではなく、使い方もその石の持つ特性、美しさを最大限に表現してあげたいところです。
暖炉の床に用いたのは、琉球石灰岩の磨き仕上げ。そして暖炉の周りは火に強い大谷石。


大谷石は、フランクロイドライトの旧帝国ホテルに装飾された形で使われましたが、質感も加工のしやすさも優れていて、好きな素材です。


琉球石灰岩も以前ブログでも紹介しましたが、サンゴ礁のかたまりが大理石になる一つ手前の状態の石で、適当に穴が空いていて、珊瑚や貝が残っていたりしてこれまた趣きのある美しい素材です。
柱の角の部分で継ぎ足さず、無垢材を掘りこんでL字型にして積んでいます。
石は厚みが大切で、薄ければタイルを使った方がよいと思います。
| 建築・設計について | 23:10 | comments(0) | -
カーペット
日本の住宅の床仕上げは掃除のし易さ、清潔感などからフローリングがほとんどの場合使われますが、カーペットも暖かさ、遮音性、足への優しさを考えると充分に価値ある素材です。ホテルの客室はほとんどカーペットなので、大切な部屋には使っても良いと思いますが。
どうせカーペットを使うならば最高級仕様もあります。

この写真のカーペットは、ハンドタフテッドのカーペット。中国で人海戦術で作り上げたウールカーペットです。色々な模様と色彩豊かなデザインのものは、ホテルのロビーなどの良く見られますが、同じ色で模様が入っているのもなかなかお洒落です。
| 建築・設計について | 21:39 | comments(0) | -
原美術館 階段
なかなかカッコ良い階段にはお会いできません。デザイン的に凝ったもの、廻り階段のような小さなスペースでかつ見せる階段は沢山ありますが、さりげなくあり、しかも主張せず空間に溶け込みながらも光の関係が美しく納まっているもの、となるとなかなか。
原美術館の階段はそういう意味では控えめながら美しい階段だと思います。



階段は、吹抜けですから建物に大きな吹抜けが無い場合、この階段の上からの光が、空間を作りこむ上で重要な要素となります。階段の裏側を余り見せずに、圧迫感の無い怪談にしたいところですが、この階段はそういう意味からなかなか考えられているのです。


2階まであがると、その上に上る階段は、廻り階段です。建物の曲面壁に沿いながら上がっていきます。




曲面の壁とそこに放たれた開口デザインが美しい。
| 建築・設計について | 15:07 | comments(0) | -
原美術館ージャン・ミッシェルオトニエル展ー3





なかなか魅力ある作品で、じっと見ていますとつい引き込まれそうになりました。ガラスの奥深い魅力を感じました。


宇宙を感じます


窓からの光を受けて何か不思議な生き物のよう・・・


自分の道を進む。


| 建築・設計について | 15:15 | comments(0) | -
原美術館 ジャン・ミッシェルオトニエル展-2

ガラス玉が繫がって流れを感じさせる作品。


ガラスの中のガラス作品。まるで水槽の中の生き物のようですが、全てガラスとは思えない不思議な感じの作品 愛嬌があります。難しく考えるよりこれだけ同じ形のものが大小並ぶと印象強く面白い。




上から吊るされたガラス玉。光が反射して美しい影が壁に落ちます。
幻想的。


ガラスの可能性を発見できるよい展覧会です。

| 建築・設計について | 10:34 | comments(0) | -
原美術館ジャン・ミッシェル・オトリエル展-1
品川・御殿山の原美術館で開催中のジャン・ミッシェル・オトリエル展に行きました。原美術館には久しぶりに足を運びました。
東京の美術館の中では最も人気があるそうです。
がさつく事無くゆっくりと庭を見て、作品に触れ、お茶も頂いてのんびりできる数少ない美術館の一つです。









原美術館は、渡辺仁設計のモダニズム建築です。今でも充分新しい建築で、空間構成も楽しく、特に柔らかい曲線の多くが心を慰めてくれます。
曲線の廊下は前が見通せないので、その先になにがあるのか分からない魅力がありますし、やはり有機的な優しさが感じられます。階段室や、1階の円形ラウンジがとても良くできています。空間に余裕(間)があるとでもいうのでしょうか、そんなに大きな建物ではありませんが、ポイントポイントの視界の拡がりと空間の強弱がじつに上手くハーモニーを奏でています。
| 建築・設計について | 10:12 | comments(0) | -
成城の喫茶店PESCA
成城で打ち合わせがあり、駅前の喫茶店で休憩しました。
カフェオレを注文。楽しく愛嬌のある、デコレーションにちょっと肩の力が抜けました。



かわいいワンコの絵柄。


また違う少女の絵柄。

こんなところにもアートがあれば、気持ちが変わります。
| 建築・設計について | 23:56 | comments(0) | -
ファブリックー3

大きな面積をしめるソファーは、ベージュ系の優しい色と素材で建物全体の雰囲気に合わせ、クッションには色と柄で、アクセントを付けています。


小物も部屋を彩り、楽しい時を過ごすための大切なアイテムです。


カウンターの椅子は、あえて華やいだゴージャスなパープルカラー。
メリハリをつけます。
| 建築・設計について | 10:19 | comments(0) | -
ファブリックー2
ベッドの布団も様々です。一口に羽毛布団と言いましても、この中の羽毛のグレードがいくつもあり、高いものは勿論暖かく、しかも貴重品。薄く軽いのですが、羽毛の効果は抜群ですぐ暖まります。しかも被っているかどうかも解らないほど軽量。突き詰めれば、この世界も奥が深いのです。




| 建築・設計について | 17:22 | comments(0) | -
ファブリックー1
今日から2月です。しかし、今年の冬は寒さを身にしみて実感できます。これでこそ、春の暖かさがありがたいのですが、雪の多い地方の方はこんな太平洋側に住む人の意見など、何だ!というぐらい大変なのです。
雪の恐さは、水上の現場で体験しましたが屋根の雪降ろしは正に命がけの作業です。とても経験の無い素人ではできない。本当にお疲れ様です。
さて、今日はインテリアのファブリックすなわち、カーテンや家具の生地のこと。建物の内装仕上げは、できる限りシンプルで、装飾的にならないように設計することが多いのですが、その分ファブリックには少し色や柄を付けて色気を出したほうが暖かく、楽しいと思います。
その場合でも、その素材が持つ独特の素材感を出させるインテリアデザインが良いと思います。
水上のインテリアは、TAPIEの玉井さんが担当されましたが、見事に建物にマッチして、家具インテリアで、建物のグレードが倍以上になりました。

これは、ソファーですが、陰影が面白く座り心地も良いのです。
存在感もあります。





| 建築・設計について | 17:01 | comments(0) | -
CALENDAR
S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
26272829   
<< February 2012 >>
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
RECENT COMMENT
  • インスピレーションとオリジナル
    ヒゲのなくなったヒデちゃん (06/03)
  • インスピレーションとオリジナル
    snow (06/02)
  • ふるさとあおもり景観賞 民間建築部門最優秀賞にみちのく銀行むつ支店が選ばれました
    snow (04/26)
  • ふるさとあおもり景観賞 民間建築部門最優秀賞にみちのく銀行むつ支店が選ばれました
    ヒゲのヒデちゃん (04/26)
  • ふるさとあおもり景観賞 民間建築部門最優秀賞にみちのく銀行むつ支店が選ばれました
    snow (04/25)
  • ジェフリー・バワ ジェットウイングラグーンホテル(5)ラグーンを見ながらディナー
    tp nakano (09/08)
  • ジェフリー・バワ ベントタビーチホテル(1)石の壁を進む考え抜かれたアプローチ
    tp nakano (06/01)
  • ル・コルビジェ カップマルタンの別荘
    りよう (05/13)
  • レム・コールハ-ス ディー&チャーリーズウイリーセンター
    Tom (09/24)
  • リカルド・レゴレッタ カミノ・レアル・メキシコ(1)
    山田俊彦 (09/14)
PROFILE

ページトップへ戻る