冨田秀雄の設計日記

家づくりへの想い、考え、そして私的な内容を綴ったブログです。
旧新井家住宅5−日本建築のコンポジション
畳のある部屋は、お客様を迎える大事な部屋でした。
ここに使われている畳には縁がありません。琉球畳のような正方形ではなく、あくまでも畳サイズ。縁は折れ込まれていて強度的に配慮されています。




この建物で見つけた美しい光景と釣合








建築モデュールと自然素材が生み出す美しいハーモニーです。
| 建築・設計について | 09:03 | comments(0) | -
旧新井家住宅4-竹の垂木でできた屋根
この家のもう一つの特徴に、竹の垂木でできた屋根があります。
竹の垂木をあけびのつるで、母屋に結び付けて屋根を形成。それをそのまま天井の意匠として表現しています。
竹は丈夫で、見た目もリズミカルで美しい素材。茶室には良く使われていますが、住宅の屋根に使われるのは珍しいです。




| 建築・設計について | 07:06 | comments(0) | -
旧新井家住宅3−大黒柱がしっかり建物を支えます
大黒柱は、好きですね。
この家をしっかり支え、守ってくれているなーと感じるからです。
私が設計する家にも柱を表したものがいくつかありますが、何となく落着く感じがしますよ。
これだけ大きな家ですと大黒柱も大きくなります。

柱の向こう側の土間は、台所


柱で支えられた大空間。ここは、日常に使われる生活の中心となる空間です。
| 建築・設計について | 11:25 | comments(0) | -
旧新井家住宅2-自然と対話できる縁側空間
日本の家屋の特徴の一つに縁側があります。
内部と外部を緩やかに繋げる緩衝帯としての縁側は、日本の風土と環境に合致したものなんです。



客間の前に作られた長い縁側


高い軒ですが雨を防ぎ、内部的外部を作り出します。


濡れ縁に座ると、心が落着きます。時を忘れてぼんやり外を眺めるなんて良いでしょう?


他にもこんなプロポーションの良い縁側も備えています。

| 建築・設計について | 11:51 | comments(0) | -
旧新井家住宅1−国指定重要文化財の家
長瀞には川下りもあり、神社もありますがこの旧新井家住宅も素晴らしかった。
江戸時代の名主の家を移築して保存しています。築270年ぐらいだそうです。



横に長い切り妻の屋根の手前に茅葺屋根の部分が取り付きます。


切り妻屋根の仕上げは、栗の板の上に石を載せた板葺石置き屋根という屋根形式。
このプロポーションが素晴らしく美しいのであります。


また、庇の部分には美しい格子が付き、縁側を特別なものとして捉えているのが解ります。
この格子が付くことで、奥行きがさらに深まり、陰影が生まれています。




切り妻屋根と附属する茅葺屋根、庇に掘りが深い縁側と、格子。縁側の木の外壁と白い塗り壁のバランス。
なかなかモダンなんです。
| 建築・設計について | 13:16 | comments(0) | -
宝登山神社2−装飾された力強い意匠
装飾が施されたこの神社をぐるりと廻って一番気に入った部分は、このショット


跳ね出しの床を支えるために数段の斗供が出ていて、その右には壁から跳ね出しの階段が付いています。
そもそも余り見えない地面近くのこの部分にこれだけ凝った意匠を施すのが凄い。
重厚な斗供と、なぜか手摺が装飾の階段。
光が当たり、太い部材に陰影がくっきりと出来、存在感抜群のこの意匠。
カッコイーと思わず、見つめてしまいました。


こちらの床下意匠もなかなかです。ブルーが綺麗!
| 建築・設計について | 10:12 | comments(0) | -
宝登山神社1
長瀞といえば川下りですが近くにある神社も是非足を運んだら良いかもしれません。高台にあり、廻りの「気」が違います。


なかなか立派な神社で、メンテナンスも行き届き、美しい建物を今も見せてくれます。





この彫り物が煌びやかでなかなか面白い。
いろいろな物語が廻りに掘りこまれていて、説明書きもあり、楽しめます。


裏も廻って建築様式を確認。



| 建築・設計について | 07:43 | comments(0) | -
長瀞の岩畳ー自然の大きさに感動
長瀞の岩畳は、天然記念物だそうです。
大きな1枚の岩畳の上から川を見たショット。



石の凄さを感じます。
やっぱり地球の一部を建築に使わせて頂くのは、素晴らしい事なんですよ。
本当に感謝して使わないといけません。
| 建築・設計について | 07:12 | comments(0) | -
長瀞の川下りを楽しむ
久しぶりに休みをとり、朝から埼玉県秩父の長瀞に行き、川下りなんぞして自然の美味しい空気をすってきました。
ここに行くのは2回目で、15年ぶりぐらい。
川は穏やかで、水はとても綺麗です。時々スリルも味わえますし、船頭さんのトークも巧みで楽しいひとときでした。

地層がそのまま見える岩盤。地球の一部が顔を出しています。


長瀞というのは、川の流れが緩く、たまりのようになるところを瀞と言いまして、その瀞が長く続くという意味から長瀞と名づけられたそうです。






川の廻りの石は、緑泥片岩。非常に美しい緑色の石で、昔は庭石として重宝されたそうです。確かに美しい。
| 建築・設計について | 09:28 | comments(0) | -
ビーズインアフリカ展 葉山神奈川近代美術館
葉山にある神奈川県立美術館で開催されているビーズインアフリカ展に行きました。
アフリカ文化に関してはなかなか触れ合う機会がなく、知らないことも多いのですが、今回の展覧会ではビーズを通したアフリカ文化に触れることができました。
ビーズの穴を通して縫い合せて作る首飾りや、結婚式の衣装、王様の帽子、そして宗教的な像など、気の遠くなりそうな作業をもくもくとして作り上げた力作が並びます。




アフリカとひとまとめにするには余りにも大きな範囲なのですが、どこか色彩に共通点があり、土着というか自然の一部というか私の心に安心感のようなものを与えてくれます。

今でも多くのビーズ職人が毎日ビーズと向かい合い、素晴らしい作品を作り続けています。

| 建築・設計について | 17:51 | comments(0) | -
代沢の家29-既存塀を利用した駐車場の木のフェンス
このアプローチは、巾2500mmしかないので、大きな車を入れるには技術が必要です。それでも壁に擦る可能性があったので、緩衝材の木を既存の塀に抱かせて取り付けました。境界の壁はまだ新しかったのと、近隣さんとの折衝を出来る限りしないで、今の状況のなかで工夫できないか検討しました。




丁度既存の塀が、コンクリートの壁の上にコンクリートブロックを載せたもので、しかもそのコンクリートブロックの表面に凹凸がありましたので、そのへこんだ部分に木を差し込む感じで仕上ました。こうすることで、駐車場の有効寸法を減らす事無く、連続する木の緩衝材を取り付けることができました。
| 建築・設計について | 10:32 | comments(0) | -
代沢の家28−地球の一部である石の重み
アプローチで用いた御影石は、お屋敷で昔使われていたものを再利用したのですが、その石の重厚感には驚かされます。表面しか見えない石もその厚みは100〜200mm程度の厚いもので、それを敷き詰めるとやはり厚みを感じるから不思議です。人の目は凄いです。


以前使われていたお屋敷の石畳。


今回目地を通さず、乱尺に貼りました。
このアプローチの石床だけで、建物のグレードがグーンと上がります。
石は、地球の子供みたいなもので、その一部ですから何となく我々の気持ち(ハート)を高めてくれるのです。


石は、この厚みが命。でもこんな御影石は、めったに使えない貴重なものなんです。
| 建築・設計について | 10:43 | comments(0) | -
代沢の家-27 ガルバリウム鋼板の外観
代沢の家の外観及び外構に関しては書いていませんでしたのでここでもう一度代沢の家に戻ります。
敷地は旗竿敷地なので、外から見えるのはほんの一部。
でもここが入口であり、長い導線がこの建物の売りにもなっています。


アプローチの床は、御影石。厚さは100〜150mmもある立派な石で、古いお屋敷で使われていたものを再利用しました。
建物の外壁は、ガルバリウム鋼板。以前からメンテナンス・耐久性が優れた材料として使っています。今回の特徴は色。
廻りの住宅環境に合わせておとなしいベージュ系の色の外観としました。
なかなか綺麗な色でしょう?
壁も屋根もガルバリウムで、縦ハゼというパネルの縦ジョイントを意匠的に見せる納まりですが、壁から屋根にかけてそのジョイントの位置を揃えています。
良く見ないと解りませんが、職人の技がしっかりと刻まれています。
このエントランスアプローチの巾が有効で2500mmしかないので、車を入れて横をすり抜けて玄関に至るのですが、車が横の壁にすった場合でも傷が付かないように木を貼っているんです。
建物の手前は、木の駐輪場と門扉です。
| 建築・設計について | 11:53 | comments(0) | -
住友西新宿ビル
タイルや陶器のイナックスや、キッチンのサンウェーブ、サッシのトステムとかがまとまったLIXCILのショールームが西新宿に引っ越してきたので見に行きました。
このどでかビルのエントランスは、ガラスと石の現代建築の大空間です。
床は、石。壁は大きなガラスの壁。黒く連続する列柱。

ひんやりとした大空間です。


ここまでいけば、あとは無いという感じで、別に感動も無く歩きました。
これだけのガラスの意味がどこにあるのか解りませんし、もうこの時代ではないのではと思いますがどうでしょう。


エレベーターホールはシースルーで、ガラスの筒の中をエレベーターが上下します。


ガラスのホールは突き抜けていて、通過動線となっていました。
| 建築・設計について | 11:44 | comments(0) | -
秋の空に描かれた雲のアート
自然は時々そのとてつもない大きさを見せてくれます。
空をみあげますと、一面がうろこ雲に覆われていました。
これだけ規模の大きな雲のアートを見たのは初めてです。
いやー美しかったなー。





見渡す限りの雲のアート


人間のやることなんぞ、小さい小さいと思えるような雄大さでした。
| 建築・設計について | 10:03 | comments(0) | -
都市の緑-三菱1号館・丸の内パークビル
三菱1号館と丸の内パークビルです。
時間とともにレンガの建物は、廻りに何となくなじんできます。
丸の内パークビルの中庭は、多くの人達で賑わっていました。ちょっと驚きました。丸の内界隈は、歩いていてもウインドウショッピングが楽しめる街に変わりました。大人の街の雰囲気で、とても洗練されていて楽しいです。










| 建築・設計について | 21:59 | comments(0) | -
都市の中庭
東京の中にも公園では無く、ちょっと座って休めるスペースが増えてきました。土地の値段が尋常ではない東京で、それだけのスペースをまとめてとり、一般の人達にも解放するにはそれなりの規模の建築でないと難しいのですが、ここ丸の内バークビルは低層のショップと併せて上手く機能しています。


丸の内の真ん中で、上手く緑を取り入れ三菱1号館のレンガ外壁を借景に落着いた中庭が形成されています。


有楽町のフォーラムは、ガラスで囲まれた中庭ですが、大きなケヤキが何本もあるので、すがすがしい感じがします。

やっぱり、緑とベンチと視界が抜ける隙間がないといけません。
| 建築・設計について | 01:08 | comments(0) | -
力強い鉄骨の柱と繊細な柱ー70年前の倉庫
柱は、重力を支える部位で、その表現も昔から様々ですが、やはりその力強さというかしっかり支えてくれてるなーという安心感みたいなものを感じられるのが良いです。
先日70年前の倉庫に入る機会があってちょっと覗いてみたのですが、高さの高い部分には重量鉄骨のごつい柱が伸び、比較的低い階には、細い部材を組み合わせた柱で成り立っていました。この時代鉄は貴重な材料だったのでそれなりに工夫して造られています。







装飾など一切を省いた機能美とでもいうのでしょうか


床下もこんな感じ。鉄骨の梁と木の床の取り合わせが美しい
| 建築・設計について | 08:39 | comments(0) | -
東京中央郵便局ー列柱の残る郵便局内
内部の郵便局部分






多くの年を経て、新しく生まれ変わる建築を見るのは嬉しいものです。特に東京駅のプログでも書きましたが、歴史博物館とかいう保存の形では無く、当時と同じように使い続けていくことが、嬉しいのです。
東京駅は、余った容積を他のビルに転換する方法で、商業ベースに乗っ取った形で再現され、この郵便局も後ろに高層ビルを抱えることで商業ベースに乗っているのですが、どういう手法を用いても構わないので、歴史的建造物は残してもらいたいな。
| 建築・設計について | 07:50 | comments(0) | -
東京中央郵便局ー階段と塔が印象的
東京郵便局には学生時代にお世話になりました。コンペの締め切りぎりぎりの日付印をもらうために夜0時直前に駆け込み提出したものです。



外観は、時計のある正面と、道路なりに曲がる曲面の壁が優しい感じで良いのですが、私が気に入ったのはこの階段と塔の部分。




このデザインは、やはり近代建築ならではのもの。階段もよく考えて練られています。外部階段もデザインの重要な要素なのです。

| 建築・設計について | 08:05 | comments(0) | -
ポール・マッカートニー 映画THE LOVE WE MAKE
ルコルビジェの家に続き、ポールマッカートニーのドキュメンタリー映画を見ました。
9・11の時にニューヨークからイギリスへ飛び立った飛行機の中にいて、貿易センタービルが燃えているのを見たポールは、自分が何をできるのかを考え、テロで亡くなった消防士達の家族を沢山招いてのチャリティーコンサートをニューヨークで開催します。その開催までの模様を裏舞台を通して撮影したのがこのドキュメンタリー映画です。



バックステージでの映像は白黒でインタビューやステージシーンはカラーで別けられ、素のポールが良く解る内容で素晴らしかった。
音楽の持つ力を理解できる映画です。
| 建築・設計について | 11:15 | comments(0) | -
ル・コルビジェの家  クルチェット邸を舞台にした映画
ル・コルビジェがアルゼンチンに残したお医者さんの診療所兼住宅であったクルチェット邸を舞台にした映画「ル・コルビジェの家」を見てきました。
南アメリカ唯一のコルビジェの建築ですが、図面を以前から眺めて、その気持ちよさを想像していました。玄関から入るスロープによるアプローチ。その大きなアプローチには大きな木が生えていて、半外部の気持ちの良い場を形成しています。何と言ってもこの中間領域が最大の特徴。外部にはブリーズソレイユという日を遮るルーバー状の壁がリズミカルに建ち、この建物の印象を決定づけています。
内部の連続性のある空間もすばらしいところ。



この映画ではそのクルチェット邸が舞台でその中でのシーンがほとんどなので、内容も楽しみながら、空間体験もしてきました。


| 建築・設計について | 12:58 | comments(1) | -
東京中央郵便局ー低層部を残した建築
こちらは、東京駅から見える郵便局。
やはり、昔の趣を伝える為に駅方向の一部を残し、その奥にガラスカーテンウォールの高層ビルを新築しました。


低層部の歴史的建造物を残し、上部に新たに高層建築を作る手法は昔からありますが、この郵便ビルは全面に丸い壁面を残し、後ろに高層ビルが控えるため、前面の建造物が目に入り、後ろがあまり気になりません。
非常にあっさりとまとめた外観でした。



高層部も低層部とデザインをまとめるやり方もありますが、対比させる手法をこのビルではとっています。


この方向を見上げる人はほとんどいません。


高層部があまり気にならないのが良いかも。
| 建築・設計について | 09:11 | comments(0) | -
今最も注目をあびる建築-東京駅 ドーム
東京駅の南口・北口のドームです。


上部を飛ぶ鷲も復元。当時はしっくいで作られていましたが、今回は、GRCというガラス繊維入りセメントで製作。
ライトアップも美しく、ドームが浮き上がって見えます。
色彩も明るく綺麗。当時の黄色を用いた色彩感覚に驚きます。








沢山の人が見上げて感嘆の声をあげていました。
是非見に行ってください。
| 建築・設計について | 09:56 | comments(0) | -
今最も注目をあびる建築-東京駅のセンター
これが対称形の東京駅の真ん中です。
車寄せがあり、皇居に向かって真直ぐ伸びる軸線は、この駅だけのもの。





両側のドームも迫力ありますが、この車寄せも品と格式があり素晴らしい。
やはり、人の手の痕跡がしっかり残る建物には、何とも言えない力強さを感じます。
当時の設計通りに実際に駅として機能し続けていることが、また良いのです。
| 建築・設計について | 06:05 | comments(0) | -
今最も注目を浴びる建築 復元された東京駅
昨日出来上がった東京駅の改修工事ですが、今日見てきました。
大変な工事で、見えない地下基礎部分は免震装置が入っているし、駅を使いながらの大工事だったし、現代の日本の施工技術をまとめたような建物です。勿論、外観も内観も当時の姿を忠実に復元したもので、当時の設計者はじめ工事に携わった人々の心意気みたいなものが感じられます。
新聞や雑誌では既に紹介されていますが、ここは是非体感していただきたい。空間の力強さは、肌で感じるものです。











凄い人だかりでした。でも何だか皆の関心が建築にいき、嬉しい限りです。
| 建築・設計について | 17:49 | comments(0) | -
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