冨田秀雄の設計日記

家づくりへの想い、考え、そして私的な内容を綴ったブログです。
森に建つ集合住宅 羽根木の森
羽根木の大きな樹木が立つ一画に羽根木の森という集合住宅があります。
もともとあった大きな樹を1本も切らずに、建物をその木を中心に配するなどして建てられました。設計は坂茂氏。





1階は、ピロティーで、庭がずっと奥まで繫がっています。また入口廻りに鏡を配置して、緑が反射し、森の中にいるような感じに見せています。

全てが異なるプランを持ち、森の中にいるような気持ちの良い住まいになっています。




建物は、目立たず上手く森に溶け込んでいました。
| 建築・設計について | 23:09 | comments(0) | -
東京ガス磯子社宅 エコハウス
屋上にはソーラーパネルが並び、その脇には集熱パネルによる給湯システムがあります。


太陽光によって作られた電気と、エネファームによって作られた電気は、各住宅で使用されますが、余った電機は、売ると共に大きな蓄電池に蓄えられ、その電気を利用して電気自動車に充電しています。この車は住人のシェアカー。


また、室内においては各電器製品のところにネットで繫がる配線がされていて、使い状況をコンピューターで制御し、住人に伝えるシステムもあります。

また人の熱を感知して、例えば居ない部屋の空調が入りっぱなしの時には知らせるとこいうことも出来たり、外から空調のスイッチを入り切りして、帰宅時には暖かい部屋になっているとかもできます。
見える化では、住宅の省エネ状況をパソコンやテレビ画面で見ることができます。

私は、あまりこのシステム化された家には住みたくありませんが、要は、省エネ意識を見える化によって変えるということです。

外部の共同の庭にはビオト−プという人工の池を作り、そこに生物を呼んでこようという試みや、住人みんなで植樹して、樹を大切に育てる試みもされています。



実験住宅としては、かなり面白く勉強になりました。
| 建築・設計について | 19:24 | comments(0) | -
東京ガス磯子スマートハウス
東京ガスが横浜市と進めているエコシティーの一貫で作った磯子の社宅を見てきました。
まずは、ハード面で、ヽ庵杷による高断熱化太陽光による発電と給湯エネファームによるガスを用いた発電と給湯ぞ淵┘佑慮える化といった集合住宅では初めての試みです。


そのなかで集合住宅ならではの集熱機としてバルコニーの手摺を用いたものが実用化されていました。

一番左の住まいの2階バルコニーです。


中からは、こんな感じでパネル化されていて外が見えません。
そのうち透明タイプもできるでしょう。


で、集めた熱を利用して給湯するというシステム
この日のように雨の日は、ガス給湯によるバックアップシステムが作動するので心配ありません。
| 建築・設計について | 09:53 | comments(0) | -
川奈ホテルー職人の腕が冴える照明器具
ロビーや廊下にある照明器具を見て価値のあるものです。

玄関入ってすぐのロビー兼廊下の照明
木の細かな細工がとても繊細で美しい






ロビー照明もじっくり見ますとかなりの手間がかかっています。
ほのかな明るさがまた良いんです。

こうした歴史ある建物が大切に現役として使われ続けてほしいと思います。
| 建築・設計について | 10:29 | comments(0) | -
川奈ホテルー2階のライブラリー
ロビー階から吹抜けを見上げたところ



このゴージャスな階段を上ると広いライブラリーがあります。



奥には、海を見ながらじっくり本と浸るスペースまで設置されていて、至れり尽くせりの構成

海面を眺めて本をじっくり読む。静かな時間が流れていきます。

| 建築・設計について | 12:03 | comments(0) | -
川奈ホテル-美しいバーカウンター
レストランフロアーにあるバーカウンター


竣工当時そのままの形で残されています。



美しいモザイクタイルと横長のタイルそして分厚い木のカウンターが上手くマッチしています。
| 建築・設計について | 16:45 | comments(0) | -
川奈ホテル 円形の海へと跳ね出したレストラン
この建物の外観上で一番目に行くのがこの円形部分ではないでしょうか。


内部は、海を180度眺められるレストランとなっています。



光が存分に注がれ、とても気持ちよい空間




結婚式も挙げられます。
角の無い柔らかい感じが好きです。
| 建築・設計について | 09:36 | comments(0) | -
川奈ホテル 2つ目のロビー空間
センターロビーに続く次の間



ここにもしっかりとした暖炉が備えられています。


2階の廊下の途中にあるアルコーブ
細かな細工が施されています。

職人さんの建築に対する想いは、その空間に身を置くことで感じられます。
相当な気合が込められたホテルです。


3つ目のロビーで、こうして碁を並べて遊ぶ場にもなっています。
| 建築・設計について | 08:49 | comments(0) | -
川奈ホテル 豪華で広い海の見えるロビー
玄関を入ると迎えてくれるのがこのロビー空間
天井が高く、大きな開口からは、広い庭を介して太平洋が目の前に拡がります。





暖炉のあるロビー。暖炉の上には、紋章が設置されています。照明も職人技がさえる美しいシャンデリア。木梁の化粧がある高い天井と、2階からも海が眺められるテラスが付いていて空間の拡がりを感じつつも非常に落着いたインテリアになっています。


このロビーを含めて3つのリビング空間が繫がる余裕のある作りです。


| 建築・設計について | 15:59 | comments(0) | -
川奈ホテル ゴルフコースを持つリゾートホテルの先駆
伊豆にプチ旅行してきました。途中川奈ホテルに立寄りました。
1936年竣工のホテルです。ゴルフコースは有名で、多くのプロトーナメントも行われてきました。また、マリリンモンローが新婚旅行で立ち寄りました。


ホテル設計は、帝国ホテルや、高島屋の設計をした高橋貞太郎。
海を見下ろす高台に、大きな羽を広げたように配置されています。

水平と垂直のバランスが良く、落着いた外観。




水平に拡がる宿泊部分とレストランを繋ぐ中心にエントランスロビーがあります。


右の円形部分は、庭へと張り出したカフェ。


ゴルフコースへのスタート出入口

戦前の良き時代の建築ですが、メンテも良く空間も豊かで今でも充分使いこなせる建築です。



| 建築・設計について | 09:51 | comments(0) | -
常盤台写真場1階和室のいろいろな工夫
和室が二つ対称に並ぶプラン。
扉上部には、風を通す回転式の窓が付いています。



この和室良く見ますと、窓下にも換気の為のスリット開口があり、風通しを考慮された設計であることが解ります。


仏壇スペース。

ここまで、江戸東京建物園の建築を見てきましたが、それぞれに楽しい工夫や美しいディテール、昔からの智恵、納まりを学ぶことができました。
また、時間をおいて思い出すように訪れてみたいと思います。
| 建築・設計について | 09:23 | comments(0) | -
常磐台写場1階のダイニング
この写真館の1階の住宅が素晴らしいのであります。
ダイニング・キッチンは漆喰の壁と柱・長押のシンプルでモダンな空間。


プローポーションが美しい。やはり柱・梁の一間モデュールが生み出す美なんでしょうか。





ダイニングから和室と繋がります。
| 建築・設計について | 11:07 | comments(0) | -
コルビジェのパリのアトリエを想い出すような2階の写真スタジオ
2階の自然光が入る写真スタジオ


この当時は照明も少なく、自然の光を有効に利用するためトップライトや、大きな開口から北面の安定した静かな光を採り入れ、豊かな空間を作り上げています。

壁は白く角が無いので、滑らかに光が天井から壁へと流れ込みます。
ここを見ていて以前良く似た空間体験をしたなと思い出したのが、コルビジェのパリのアトリエです。








高い天井とそこに降り注がれる柔らかい光。大きな開口部。白い壁。

そこにいるだけで気持ち良いのです。

| 建築・設計について | 10:33 | comments(0) | -
常盤台写真場-1937年築の曲線美を持つ建築
これは1937年に建てられた常磐台の写真館です。1階は住宅で2階がスタジオ。スタジオは、自然の柔らかい光を有効に採り入れた素晴らしいものですが、1階の和室空間や、食堂も驚くほど美しくモダンでした。


こちらは、北側の外観。大きな開口部を持ち、北面の柔らかい光を室内に取り組みます。日本の住宅は南の日当たりを一番に考えますが、北面窓から入る光は一定していて、ほのかに室内を照らすのでとても落ち着きのある室内空間をつくることができます。また北側からみる景色は、被写体に南の光が当たっているので、被写体がはっきり美しくみえます。


2階スタジオ部分の大きな開口部


特徴的な曲面を持つ外観
| 建築・設計について | 00:25 | comments(0) | -
江戸東京建物園 大川邸の美しい出窓
岡田信一郎設計事務所の主任技師であった三井道男が設計した田園調布の家です。
外と内が繫がるテラスがあり1925年竣工の建物を考えると極めてモダンな建築です。


この建物の最大に気持ちよい場所はリビング出窓のコーナーではないでしょうか。


コーナーサッシから光が注がれ、静かで落着いたゆっくりした時間が流れる。そんな状況を連想させる部屋です。



ダイニングとリビングは適度に別けられ、ダイニングは更に落ち着きのある空間
白い壁と家具が印象に残ります。


照明器具も素敵です。
| 建築・設計について | 10:35 | comments(0) | -
小出邸 日本建築のシンプルな構成美
小出邸の1階には洋室がありまして、そこがメインな空間なのですが、私の感性に触れたのは、裏の部屋。
昔の日本建築ならばどこにでもあったデザインなのでしょうが、その単純で美しい構成美に感動しました。







白い漆喰の壁と、黒ずんだ木の柱と細い長押。開口部の枠や桟もシンプルで美しい。柱も長押も考え抜かれた寸法で、寸法の大切さを学べます。
| 建築・設計について | 01:27 | comments(0) | -
小出邸 美しい繊細な障子
障子のデザインは、いざ設計するとなると悩みます。
ここの障子は、繊細で美しい。縦長のデザインです。



で、良く見ますと障子の真ん中が両側に引き込まれて外が見えるようになっています。
雪見障子は、下の部分が上がり、目線が下の方に開けますが、この障子は座っている目線の部分が開き、視界が拡がる仕組みです。ここは、2階ですので道理かな。





| 建築・設計について | 09:07 | comments(0) | -
小出邸-2階の和室のコンポジション
2階の和室は、収納、柱、長押で美しく構成され、壁は薄いグリーン

簡単に押入や収納を作ってしまいがちですが、本当によく考えて美しいプローポーションで作りこまれています。


押入の中まで美しい。
水平と垂直で表されたものですが、シンプルなものだけに奥が深いのです。


収納の大きさも考え尽くされた割付です。

| 建築・設計について | 00:10 | comments(0) | -
小出邸-美しい構成の玄関ホール
玄関扉を開けると正面に見えるのが玄関ホール
右側の階段上部からも光が差し込んできます。



開口部の枠や、天井の廻り縁。開口部のコーナーに設けられた照明と、バランスよくデザインされた美しいホールです。


階段の一段目は浮いている踏み板


直線の階段を上ると正面コーナーに開口部が見えます。


プローポーションが良く、開口部としてきちんとデザインされていて、目が留まります。
| 建築・設計について | 07:52 | comments(0) | -
江戸東京建物園 小出邸玄関ポーチ
続きまして、建築家堀口捨巳の設計した小出邸。堀口がヨーロッパに遊学し帰国した直後1924年に設計した建物です。


この建物には日本伝統美とヨーロッパ西洋建築の良いところが混ざり合っていますが、今見ると、日本の柱・長押等で構成される建築美に改めて気付かされる秀作だと思います。

玄関ポーチは西洋風。壁で囲み、一つの間を作っています。



レンガ階段を数段登り、柱で囲まれたポーチは、何か家に帰ってきた安堵感が漂う場所なんです。


玄関には、腰掛があり、収納もあります。
| 建築・設計について | 17:08 | comments(0) | -
前川國男邸ダイニング
ダイニングは、2階のスラブがはね出した下に位置します。
4人掛けのテーブルは、台形で、奥に座った人が隣の人に邪魔されず景色が見えるように考慮され、また台所からのスムーズな動線を確保するためとも考えられます。




ダイニングの窓は、右は空かないFIX窓。左は雪見障子の入った窓となっています。

大きな開口部には外に雨戸が付かず、ガラス窓と障子の間に板戸が引き出されるようになっています。これは、防犯と断熱を考慮したのでしょう。



板戸は、きちんと引き込まれ、使わない昼間は壁の中に収納されています。


2階に上がる階段は、1段目が空中に浮いたように見えて、軽さを感じることができます。

まだまだいろいろからくりがあって楽しめる建物です。
| 建築・設計について | 08:16 | comments(0) | -
前川國男邸 事務所としても用いたスタディールーム

前川事務所としても用いた書斎。
大きな水平方向に伸びる開口部。


こうして見ると障子のある洋室も良いです。


こちらはベッドルーム
建物は対称形で、大きな吹抜けのあるリビングを挟み込むように2つの部屋があります。
| 建築・設計について | 15:25 | comments(0) | -
前川國男邸 当時では考えられないモダンな洗面所・バス
お風呂と洗面と、トイレがワンセットになったバスルーム。いまでこそ3点セットはありますが、戦後の時代にいち早く自宅に取り入れました。確かに面積制限のある場合には有効なプランです。でも勇気がいります。


美しい白いタイルの壁


こちらは同じバスルームの洗面台。
鏡の後ろが収納。
今も設計で使いますが、このアイデアなんて先駆的です。
| 建築・設計について | 16:57 | comments(0) | -
前川國男邸 コルビジェの中軸回転扉
廊下とリビングを区切る扉は、軸が中にある回転扉です。扉というよりも動く壁なんです。
これによって空間が劇的に変わるのですが前川國男の師匠である、ル・コルビジェが良く用いていました。


内部を上手く隠して空間の拡がりをもたせる使い方もできますし、一つの場から次の場に移る結界としての扉としても使えます。また多くの人の移動にも便利。





これはコルビジェのパリのアトリエのエントランスにある回転扉
まさに動く壁でしょう。





こうして2,3人は同時に移動できますしね。

こちらはコルビジェ設計のラ・トゥーレット修道院の廊下と聖堂を区切る回転扉





| 建築・設計について | 06:35 | comments(0) | -
江戸東京建物園 前川國男自邸 モダン住宅の先がけ
我々建築家にとって一番面白く刺激を受けるのはこの前川國男の自邸ではないでしょうか。住宅の規模の制限がかけられた中で、大きな吹抜けリビングを持つこの建物は、空間的にもディテール的にも面白いことが多く、見ていて飽きのこない素晴らしい建築なんです。



一番気持ちの良いリビング。
スケール感や、光の入り方、窓デザイン。どこをとっても勉強になります。
日本的でありながらモダンなインテリア。
平面の大きさと天井高さのバランスも良く、とても落着ける空間なんです。






窓と、作りつけ家具、壁との取り合いも美しく、無駄なく綺麗に納まっています。
| 建築・設計について | 14:23 | comments(0) | -
東京江戸建物園 笠屋さんのインテリア
もう2月ですね。毎日の大切さを痛感するこのごろです。目一杯動いて考えて、遊んで・・・そんな毎日をこれからも送っていきたいと思います。
さて、東京建物園の建築達のお話の続き。正直これだけパンチがある建物が揃っているとは前回訪れた時は感じませんでした。また私が建築を見る目も変わってきたのかもしれませんが。

笠屋サンの入口


内部は、美しい土間の床


天井には、かさを作る刷毛が並んでいます。
全く無駄がありませんし、美しい。洗練されたデザインです。
| 建築・設計について | 20:54 | comments(0) | -
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