冨田秀雄の設計日記

家づくりへの想い、考え、そして私的な内容を綴ったブログです。
石と木という本物の素材を使いたい
世の中まがいものだらけになっていますが、やっぱり本物が良いのです。大きな施設の内装で木が貼ってあるように見えるのは、ほとんどがプリント。今はマンションの床フローリングも木ではなくて、木の模様をプリントした素材が平気で貼られています。まあ、本物を感じる機会が減った現代人が本物と偽物の区別がつかなくなったところにも原因がありますし、プリント技術の進歩でプロでもじっくり触ってみないと区別がつかないほどよくできているものもあります。
日本の建築はできた新品の時が一番綺麗でだんだん汚れて価値がなくなる方向。ヨーロッパではその逆に古いものほど価値があがるとずっと前から言われています。でもやっぱり経年変化でよりよくなる建物が良いですよね。昭和の初期の建物もやはり良いですし、きちんとメンテして残していく。それがこれからのあり方でよ。で、やっぱり経年変化で味がでる本物の素材が良いということに最終的になるわけです。商業施設はサイクルが早いのでプリントで十分。でも住まいはやはり人が住むスペースなので、できるかぎり本物を使いたいと思うのですがね。



石と木のとりあわせが美しいし、どちらもメンテを考慮すれば経年変化も楽しめます。


| 建築・設計について | 10:46 | comments(0) | -
さくら咲く やっと春ですね。
東京の街では桜が咲き始めました。
今年の冬は何だか長く感じました。
ようやく春が来た感じです。
この暖かい空気は何ともいえない気持ちにさせてくれます。ありがたい。
四季がある日本は素晴らしいと思います。こんな厳しい環境の国も珍しいでしょう。暑いし、寒いし、蒸し暑いし、地震はあるし・・・。でもそんな日本だからこそ自然を敬い、自然と共に暮らしてきた伝統があるんですよね。建築も厳しい環境に上手く適合しながら発展してきましたし、これからも発展し続けるでしょう。今に留まらず、前に進まないとね。


ちょっとブログさぼりましたが、また今日から少しづつ書いていきます。
| 建築・設計について | 11:52 | comments(0) | -
立教大学 礼拝堂
これが礼拝堂の内部です。
パイプオルガンも設置されていて、美しい音色が聞けました。









近年の新しい教会や礼拝堂にはない落ち着いたインテリア
構造をそのまま表した無駄のない表現
ダークブラウンと白のコントラストのあるカラーデザイン

本当に落ち着いて神と語り合うことができる空間だと感じました。
| 建築・設計について | 18:10 | comments(0) | -
立教大学 免振装置を入れた聖堂
こちらは、大学の精神的は拠り所でもある聖堂です。
今回の耐震工事では、基礎の部分に免振装置を入れたそうです。
簡単に言いますが、工事は大変手間と技術を要する工事なんです。
1階の床を取り、基礎を作り、免振装置をはめ込んで、もとに戻す。
外観はほとんどいじる事なく、昔のまま残す。これまた優れたゼネコン技術がないとできない工事です。









免振装置の縮小模型で説明を受けました。

耐震的には非常に優れた工法ですが、コストもそれなりに必要で、すべての建物を免振にするわけにはいかないのが現状です。
| 建築・設計について | 11:31 | comments(0) | -
立教大学食堂の暖かい空間
白い壁に放たれた開口と白い木製サッシ。ダークブラウンの屋根の架構。同じダークブラウンの腰壁。コントラストが明解で、とても落ち着くインテリアです。






隣のコンクリート造の建物と、下部は基礎でつなぎ、上部は鉄骨でつなぐことで耐震性をアップしています。


つないだ部分にはガラスの屋根が架けられ、その接合部も上手にデザイン処理されていました。

空調はコンクリート造の新しい建物から吹き出しています。ちょうど木製の窓があり、ガラスを外して、処理をしています。
実にうまい設計です。


置かれている家具は新調されたもの。何社かのコンペの結果、この家具が採用されたとの事です。


| 建築・設計について | 17:29 | comments(0) | -
立教大学 食堂 美しい木の架構
次に訪れたのは学生食堂です。



入り口には文字が掘ってあって「理性は物欲に勝る」というような意味があるそうです。要はたべすぎないようにしなさいという意味らしいのです。
我が身を思わずふりかえるお言葉でした。


内部の意匠は素晴らしい。ダークブラウンの天井と白い壁。コントラストの効いたデザインです。

| 建築・設計について | 19:42 | comments(0) | -
立教大学本館 イメージを踏襲した廊下と階段のデザイン
内部は完全リフォームです。床をはがし補強のコンクリートを打設し、壁と天井には耐震の鉄骨が補強されています。
廊下の内装は当初のイメージを踏襲して、天井は少し柔らかい織り上げ天井とし、上手くまとめられています。

床は、昔はテラゾーと言って石のはいったモルタルを左官が磨いて作ったものでした。今回もそれに似た形で復元されています。


廊下の照明は新しく作られましたが、これも昔の写真を参考にしながらいくつかモデルを作り検討したそうです。






階段手摺は木製ですが、このカーブのところなんかは、大工さんが何度も削りながら作った苦労の跡が良く分かります。
| 建築・設計について | 11:19 | comments(0) | -
立教大学本館 蔦を生かしたままの改修工事
残されている貴重な建築群には蔦が外壁にとりついています。夏になると外壁は緑に覆われ、これまた趣のある様相に変わります。工事では外観はいじりませんが、内部の耐震補強のために鉄骨を搬入し、施工しなければいけません。工事の絶対条件として蔦を枯らすなということが求められたそうです。



時計も古いもので、新しくできない代物。とてもきを使いながらの工事だったようです。


本館の中心ですが大学のシンボルでもあります。4つの塔がそびえます。
正門から見える2つは同じ高。反対から見る塔は違っています。片方は煙突でもう片方は階段室





新しく設けられた庇も蔦が這う外壁のところは空けて、蔦が地面からそのまま伸びるようにして施工。デザインも奇抜なものではなく、外観にそのまま溶け込むものでした。
こんな気を遣う工事はやはり日本のゼネコンならではの優れた仕事です。
| 建築・設計について | 07:11 | comments(0) | -
立教大学本館 煉瓦貼りの歴史的建造物
東京都選定歴史的建造物に選定されている立教大学の校舎を見てきました。
いくつかの耐震工事を経て、昔のままの姿で保存活用されている建築群を紹介したいと思います。
池袋の喧騒とした繁華街を抜けますと、大学の校舎が見えてきます。煉瓦が貼られた落ち着いた外観。校門から見ますと、正面に本館がありその左右を礼拝堂と旧図書館が固め、真ん中に庭があるシンメトリーな印象に残る配置。
その本館のど真ん中を通路が通ります。



ほとんどの学生さんがここを通って通学します。


中心に時計と塔がある本館です。


外壁はそのままで、内装と耐震工事がなされました。
| 建築・設計について | 15:47 | comments(0) | -
桶川の家8 階段の施工
建築において階段は、空間的に重要な部位の一つですが、施工は特に難しい部分です。
今回の桶川の家でも玄関を入りますと、この階段がまず目に飛び込んできます。
ハイサイドライトからの光を受ける明るい階段なんですが、意匠的には目玉になるところ。
その階段がようやく立ち上ってきました。







段ができ、これから手すり壁ができてくると完成。
楽しみです。
| 建築・設計について | 09:05 | comments(0) | -
桶川の家7 内装下地壁の施工
断熱のあとは、内部の壁を張り込んでいきます。
石膏ボードという壁材。
これで天井、壁を囲みますと、部屋の空間が実感として見えてきます。




今回は、天井裏に全熱交換機を入れています。
換気設備ですが、そとの空気と内の空気を入れ替えるときに余分な熱を捨てないで交換するもの。冬の寒い空気がそのまま入らず、部屋の暖められた空気と熱交換されて、少し暖まってから内部に取り入れられます。
また、花粉やPN21といった粉塵もフィルターを通すことでかなり防ぐことができます。



外部は屋根工事がほとんど終了。あとは外壁材を待つだけです。

| 建築・設計について | 09:42 | comments(0) | -
桶川の家6 セルロースファイバーの断熱
木造の住宅で、断熱をどの断熱工法にするかは、いろいろな種類が出ており、迷うところです。多くの情報が錯そうしているので建築主も迷います。
外断熱か内断熱かもいろいろな論争がされていますが、金額、工事をする職人さんの腕等でどちらの場合もあり得ます。
私が協力してもらっている工務店の大工さんは、どんな難しい工事もやきちんとやってくれる腕の優れた大工さんなので、技術に関しては問題はありません。
あとは、施工のしやすさ、性能と金額です。
セルロースファイバーは、柱と柱の間にシートを貼り、そのシートに丸い穴を空けてそこから断熱材を吹込みます。しっかり吹き込むので隙間はできません。
グラスウールに比べますと割高ですが、完全に隙間を無くすという事や、断熱性能のからはより優れています。






| 建築・設計について | 09:46 | comments(0) | -
リチャードマイヤーのこだわり
アルミパネルは4mm厚。パネルモデュールは800mm×800mmで、その倍数によりすべての外壁やサッシが決められています。
徹底したモデュール設計によって厳格で美しい空間になっています。
大きな開口からは外部の景色を採り入れ、光を内部に持ち込み、反射させて自然を感じるという考え。角のない有機的な自然を四角いグリッドにより構成される厳格な建築が切り取る。そんな構図でしょうか。





床や壁の目地もすべて同じモデュールで設計されていて、きちんと納まっています。


丸いトップライト
上からの光がほしかったのでしょう。
マンションというよりも、オフィスかホテルのロビーという感じです。


2階から外部の庭を見たところ。
樹木もグリッドに乗っ取って植えられています。

シンプルモダンな世界を味わうことができました。
| 建築・設計について | 07:35 | comments(0) | -
晴海高層マンション リチャードマイヤー外観監修
アメリカの建築家の巨匠リチャードマイヤーの設計監修したマンションが晴海にできたというので見てきました。リチャードマイヤーといえば、白いパネルの外観と、コルビジェの流れを汲んだ流れるような積み重なるボリュームの内部空間が思い浮かびます。日本ではマイヤーの建築はこれが2作目。1階のエントランス廻りはマイヤーだとわかるデザインでした。





外装は日本の織物をイメージしたデザインだそうです。
織物の折り重なる感じをバルコニーのデザインで表現
細かなディテールが、廻りののっぺらぼーな建物との違いを明確に表しています。




こちらは低層部
マイヤーの外壁は白いアルミパネルと決まっていますが、単に白といいましても本当に沢山の白があり、はたしてどの白か、感じてみたいと思っていました。
マイヤーの白のコンセプトは廻りの自然を映し出す白。純白です。
夕日の時は茜色の外観になり、晴天の時は青い空が建物に溶け込んでいきます。
この日は雨。したがって何となく澱んでみえます。


パネルは全て同じ寸法の繰り返し。
したがってきちんとして見えるのです。

| 建築・設計について | 00:23 | comments(0) | -
土木のデザインも良いです。
青森駅近く、ベイブリッジですが、この橋に巣を作ったとうにへばりついたガラスの箱の形が気に入りました。

奥に見えるのは八甲田丸
昔友人と2人で函館まで飛行機で行って一泊し、帰りに八甲田丸に乗って津軽海峡を渡り、海を見ながら「津軽海峡冬景色」を歌ったことが想い出されました。


スケールの大きさが土木の魅力ですが、建築では考えないこんな施設を見ますと、まだまだ建築の可能性はいくらでもあるなと思います。
| 建築・設計について | 09:31 | comments(0) | -
ねぶた 活きている顔
作者の最大の腕の見せところはやはり顔の部分でしょうか。
ここワ・ラッセには沢山の顔の部分の展示とともに作者の紹介がされています。
こうして作者も表にでることで、人に知られ、また次のやる気にもつながりとても素晴らしいことだと思いました。すべて人間が作ったものには誰かしらが関わっているわけで、特にこのような文化・芸術、職人技を持った人達は、もっと表に出てきても良いのではないかと思います。





| 建築・設計について | 10:10 | comments(0) | -
ねぶたの美しい造形
では、その一部を見てください。
迫力満点。
ひとつひとつが見た目以上に迫ってきます。
作者の表現に対する力量が発揮された数々の作品を見ますと、力が湧いてきます。








この建物の良いところは、暗いグレーのインテリアで、ねぶたをいかに浮き上がらせるのかというところで大成功していることです。
展示場なので、足元もある程度照度がないと危険です。
そのあたりも良く考えて設計されていると思います。
| 建築・設計について | 10:33 | comments(0) | -
ねぶたの像はこうして作られる
まず、物語を決め、そこから絵をおこします。絵に描かれた像を3次元に作り替えていきます。設計図を基に家をたてるのと同じ。設計者すなわち作者の力量、デザインセンスがそのまま形として現れるのです。

これは手の部分。まず、木を組んでボリュームを作ります。この木が骨になるわけですから、いい加減ではなく力学もしっかり考えた形態をとらないといけません。針金で形を整え、ディテールの形状を作りこんでいきます。躍動感ある形はこの部分できまるわけです。そこに和紙を貼り、照明を入れ込んでいきます。


こちらは足。


一番大切な顔の造作

| 建築・設計について | 10:17 | comments(0) | -
ワ・ラッセのねぶたを見る
まず2階に上がり、そこから歴史を振り返りながら歩いてスロープで1階に。
そこには、実際につかわれた選りすぐりのねぶたが5台展示されています。
この展示は毎年変えられるそうです。
照明が入り、和紙から浮かび上がる像はどれもこれも迫力ある作品ばかりです。








| 建築・設計について | 08:07 | comments(0) | -
ワラッセのグレーの内観
さて、館内へと入ります。
内部は極めてシンプルなデザイン。
内部カラーもグレーでとても落ち着いた色彩デザイン。
なにしろねぶたの色彩と装飾の豪快さと華やかさを堪能する展示館なんですから建物はこれが正解。
しかも外部の赤いラインが中からも見えて、それで十分なインパクトを与えています。





暗めの入り口から入りますと、華やかな装飾が現れ、ワクワクします。




| 建築・設計について | 08:33 | comments(0) | -
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