冨田秀雄の設計日記

家づくりへの想い、考え、そして私的な内容を綴ったブログです。
早稲田大学大熊記念講堂 宇宙の調和を表現した楕円形のトップライト
いよいよ講堂の内部です。
入ってまず目に飛び込んでくるのが、天井の楕円形のトップライト。
その楕円の中は中央に太陽を意味し、その周りに三日月が配置され、その周りに9の星をあしらっています。天井全体が宇宙であり、楕円が太陽系という具合です。トップライトは外界に開き、これで講堂のうちと外の融和を表していると言われています。







今回新しく耐震補強と内装リニューアルが行われ、綺麗によみがえりました。


空調の吹き出し口は椅子の背もたれの後ろにスリットとして設けられています。

今年のブログは今日が最後。この1年もいろいろ建築に関して感じた事を勝手に思いつくまま書いてきました。来年もまたいろいろな所に出かけ、建築空間を体感し、その感じた部分を書いていきたいと思います。
読んで頂いた皆様には感謝です。
良いお年をお迎えください。
| 建築・設計について | 00:00 | comments(0) | -
早稲田大学大隈記念講堂 階段に注ぐ黄色い光
内部に入り、小さなホワイエがあります。1階席にはそのままストレートに扉を開けて入りますが、2階へはこの美しい階段を昇ることになります。
階段室には黄色いステンドが貼られた開口部が上部にあり、そこからの黄色い光が階段室を暖かく包み込んでいました。

この階段は、非常に手間をかけてデザインされています。
円形の開口部、階段の仕上げと色の工夫。天井の白い塗装と、壁のベージュの石、そして壁、天井をすっきり分けるライン。
きちんとした構成の中に、落ちる光の影。なかなか気持良い空間です。




階段の先端部は、濃いブラウンのタイル。そして踏面は、ベージュのモザイクタイルです。


2階のホワイエ


大きな丸い開口部はそのまま外壁エントランス部分のシンボルにもなっています。



| 建築・設計について | 10:19 | comments(0) | -
早稲田大学大隈記念講堂 チュウダーゴシック様式の建築
早稲田大学創設者の大隈重信を記念して建てられた大隈講堂です。東京都選定歴史建造物であり、重要文化財にもなっています。昭和2年に出来、設計は佐藤功一、佐藤武夫。手の痕跡が残るタイルを外装にまとい、125尺の時計塔がシンボルになっています。

3か所の大きなアーチの開口をくぐり、中にと入ります。
円形のステンドグラスの開口部はホワイエ部分


美しい照明は抑えめ。アーチと入り口の間の部分を美しく照らし出します。










ひとつひとつ積み上げるタイルにはやはり趣がありますよね。ここのタイルは、建設当時のものだそうです。


右には緑豊かな広場が拡がります。
| 建築・設計について | 17:01 | comments(0) | -
樋口一葉ゆかりの伊勢屋質店 文京区

この看板に記載の通りの伊勢屋質店です。


白い漆喰壁の蔵と木造の母屋のバランスが美しい。




明治の建物ですが、まったく古さを感じません。経年変化によって味わいが深くなり、見ていても飽きません。
本来日本の建築とはこういうものなんです。こんな建築を目指さないといけないな。




張りぼてではない、本物の素材を用いた建築。
2020年のオリンピックで沢山の外国人を迎えるわけですが、本当の日本らしさを見せれる建物はどれぐらいあるのでしょうか。
私を含めて、建築関係者は、もう一度日本の風土や建物、文化を勉強しないといけませんな。
| 建築・設計について | 23:36 | comments(0) | -
青森県むつ市の現場 寒い中進む建築
今年の冬は例年より少し早い感じがします。
今青森県のむつ市で建設中の建物の監理に1か月に2回ほど行きますが、この前の寒波といい、とても厳しい環境の中での仕事となっています。
昼間でも氷点下で、現場に立っていますと、ここはスキー場かと思うほどの冷たさ。でもその中で作業している職人さん達は手を休めることなく働いています。本当に頭が下がる思いです。ここでは、曇りか雪か雨が多く、めったに日が射しません。北国の人達はやはり忍耐強い。環境がそのような人々を作っているんだと実感します。





| 建築・設計について | 00:00 | comments(0) | -
銀座和光の美しい階段 階段は上裏が大事
銀座和光です。

中には時々入りますが、階段室は見逃していました。
その階段が素晴らしい。



階段の設計は、建物の中で一番難しいのですが、綺麗に見せようと思うと下から見た階段の裏をいかに綺麗に美しく見せるかで、その良し悪しが決まってきます。
大きな階段室で、そのまま上るのではなく、1階から3階までは隙間を作り上手く空間の質をあげています。










こんなゴージャスな階段はなかなか今では作れません。

| 建築・設計について | 00:05 | comments(0) | -
銀座ミキモトビル 昼の顔
お昼に時間がとれたので、再びミキモトを見てきました。









今次々と建替えられる銀座通りの建物は、俺が俺がと出しゃばる建築ばかり。通りを歩いていても煌びやかな事はわかりますが、どのビルもそうなので、何をやっても目立たないというか、目を引かないものになっています。それぞれの建築技術はそれはもう涙なしには語れない設計段階での検討の結果なのですが、その苦労があまり感じない寂しい結果になっています。
もっとシンプルに、感じよくできないものかと思いますが、銀座という場所では、なかなか難しいものなんです。
このミキモトビルのように、形は本当にシンプルなんですが、どこか人を引きつけるような建築が本物なんだと思います。今日はクリスマスイブ。大きなツリーは輝きを増すでしょう。
| 建築・設計について | 10:12 | comments(0) | -
銀座ミキモトビル 大人の銀座を表現してきた建物が消える寂しさ
銀座通りで和光を除いて最も好きな現代建築であるミキモト本店
黒い石の壁がドーンと立ち上がり、L字型の開口部からは煌びやかな世界が街にさりげなく語りかけています。コーナー部分の広間的空地にはいつも楽しい展示がなされ、クリスマスのこのシーズンには大きなツリーが飾られ、いつものように季節を感じさせてくれました。
何と言いましても、この地価が一番高い銀座のビルで、通りに対して大きな開口部を設けず、あえて落ち着きのある黒い石の壁にしているところが凄い。そして空地を設けているのも凄い。
大人の建築と言えます。


この銀座を代表するような建築が建替えられるそうです。凄い勢いで、姿を消し、立て替わる銀座の建築物。1丁目の菊竹さん設計のホテル西洋も無くなり、銀座通りではありませんが、白井晟一の親和銀行は無くなり、いまこうして好きなミキモトが無くなります。
今新しく建つ建物よりも格段に建築的レベルが高い建物の焼失は未来の子供、これから建築家を目指す若い人達にとっても悲劇としか言いようがありません。
人は都市に対して想い出が沢山あります。若い時に例えばミキモトに入り指輪を見たりしたねーとか、あのときはどうだったねーとか。想い出の舞台としても建築はとても精神的なよりどころの一つなんです。
パリでもミラノでも名だたる都市には古い建築もあり、それに混じりながら新しい建築もあり、それらが上手く溶け合って楽しく魅力的で活動的な都市となっています。都市に文化が育つと思いますが。建築を無視した経済至上主義は、心のどこかに穴を空けますな。



シンプルで重厚感があるからこそ、こんな煌びやかな浮ついた銀座の街には必要な建物だと思います。




このゆとりの精神を次に生まれ変わる建築にも期待したいな。
| 建築・設計について | 00:00 | comments(0) | -
青森県浅虫温泉辰巳館本館 木造の宿
青森での仕事の帰りに浅虫温泉の辰巳館に立ち寄りました。陸奥湾に面する浅虫温泉街の中でも木造建築と言えばこの建物。
通りに面した2階から欄干越しに着物を着た女性が現れるのではと思わせる情緒があります。









3層の建物で、屋根がセットバックしていきます。良く見ると対称形の建築
お風呂は岩で囲まれた岩風呂。平日の夕方でしたので、人もあらず、ゆっくりとお湯を楽しめました。立ち寄り湯でしたが、今度は泊まってみたい。
| 建築・設計について | 00:22 | comments(0) | -
東大本郷キャンパス ダイワユビキタス学術研究館 隈研吾設計
東大本郷キャンパスの春日通りに面する春日門近くにできたユビキタス研究・教育拠点の研究館です。設計は隈研吾氏。
斜めにせり出す外観は歩いていても流れを感じます。



鉄骨造でガラス面に杉の板をランダムに配置。ランダムさはコンピューターによる設計で板と板の隙間も全て異なるとのことです。
コンピューターと建築と自然素材の融合が設計テーマだそうです。中に入った人の動きをキャッチし、最適な空調環境を作り出したり、遠隔操作で余計な時間を使わずエレベーターを呼んだり、まあいろいろなことがこれからより便利?と思われる方向で進んでいくそんな研究をする施設。




この杉のきれっ端はいったいどれくらい耐用年数があるのでしょうか。
もっと違う材料にした方がよかったのではと思いますが。別に木にしたからと言って優しく思えませんしね。


開かれた部分があり、そこからは緑を眺めることができます。この視線が抜ける部分はなかなか気持ち良いです。
レストランも併設
| 建築・設計について | 00:30 | comments(0) | -
東大で一番古い理学部化学東館
沢山の内田祥三ネオゴシック建築で埋まる東大キャンパスの中で一番古い建物は、理学部化学東館
古典主事の建築でここだけはまた違う雰囲気があります。
煉瓦貼りの外観。開口部廻りの装飾。
銀杏並木とマッチした落ち着いた建造物です。


中は古いながらも大切に使われていますが、この玄関階段室は一つの見せ所

円柱の柱に挟まれた階段、その先の光採り。木のしっかりした太い手すり。職人の技が残る空間です。


| 建築・設計について | 00:00 | comments(0) | -
遠藤楽 自由学園図書館 柔らかい曲面が綺麗な建物
自由学園の東久留米のキャンパスには遠藤新の設計した建物をはじめ、その息子の遠藤楽設計の建物もいくつかあります。今回中は見れませんでしたが、外観が良いなと思ったのがこの図書館
半円形の図書室は開口部が緑の庭に大きく放たれ、身近に自然を感じながら読書に励むことができます。
その玄関部分がこんな感じ。

優しい曲面を用いたデザイン

キャンパスは、広大な森の中に建てられています。
遠藤新は、建物と建物の間にある空間すなわち自然の景観が人にとってとても大切な部分であると言い、その間の造園も手を抜くことなく設計しています。







このような豊かな自然に囲まれたキャンパス。ここから巣立つ生徒さんもきっと豊かな心を身に着け、社会に出ていくんだと思いました。
| 建築・設計について | 07:09 | comments(0) | -
遠藤新 自由学園 男子部体育館 光を取り込むスリット開口
ここまでブログに載せてきました自由学園の校舎は遠藤新の設計による東京都選定歴史的建造物。最後がこの男子部体育館。大きな縦スリットの開口部から体育館アリーナに光を取り込む設計。両サイドの円形アーチのところから入ります。
沢山の建物は時代時代に合わせて建てらてきた建築ですが、この男子体育館の建設時は経済的に少し苦しい時で、屋根はシンプルな片流れとなっています。







左右対称の造形


アリーナ中央部分のハイサイドライトはかなり大きな開口部。十分な光を採り入れて、天井に反射させています。これなら昼間は照明を点けないで体育ができます。


2階の開口部や、手すりのデザインに優しさを感じます。
| 建築・設計について | 19:49 | comments(0) | -
遠藤新 女子部講堂 愛され続ける椅子
床に段差を付けて一体感がある講堂になっています。



天井の高い真ん中のゾーンに対して、外に向かって開口部が大きくとられた横の両サイドは床が1段上がり、天井は低く設計。
大きな空間と小さな空間が一つ屋根の下に造られ変化に富んだ講堂となっています。また両サイドの天井を低く抑え、開口部を大きくとることで、視線が自然に外部に注がれるようになっています。人の心理を捉えた設計です。


講堂で使われる椅子は当初からのもので、最近新しくするという方針もあったそうですが、生徒たちが自ら壊れた椅子を修復し、このまま使い続けましょうという生徒側からの強い要望があり、使い続けることにしたそうです。こうなってくると、更に愛着が湧きます。ものにも人の気持ちの蓄積があるので、そこに座るだけでとても豊かな気持ちにさせてくれます。


奥にある教室


ここも床と天井が変化し、視覚的に繋がってはいるものの、違う領域を意識できる場となっています。とてもいい感じがする部屋のボリューム感。ここだと本当に落ち着いて勉強ができそうです。
| 建築・設計について | 00:00 | comments(0) | -
遠藤新 自由学園女子部講堂 段差のある落ち着いた空間
池を前にして対象の塔が特徴の女子部講堂です。



飛び出した庇が特徴の建物です。




正面の祭壇。朝の礼拝はここから始まります。


後ろはやはり3角の開口部をもつ教室
室内は両側の床が1段高くなっていて、囲まれた感じがします。
段差があることで一体感も生まれます。
| 建築・設計について | 10:43 | comments(0) | -
遠藤新 自由学園女子部食堂 緑に囲まれたダイニング
低い部分と高い部分で、両方の雰囲気が楽しめるダイニングです。

この空気感が良いです。




こちらは三角の開口部方向を見た写真
低い天井の部分の先はそれぞれ異なる中庭が面しています。


上部の千鳥の部分はバルコニーに面していて、ここからの自然光のハイサイドライトも美しい


奥の中庭
開放感を感じるエリアとこのように少し囲まれた落ち着いたエリアがあるのが良いです。


もうひとつの中庭


高い天井の部分にある暖炉
暖炉の火を見ながらの食事ができるなんて、なんと豊かなダイニングでしょうか。
| 建築・設計について | 00:58 | comments(0) | -
遠藤新 自由学園女子部食堂 食事の合図はベルで
続いては、女子部の食堂です。

これは、食堂と体育館の通路
天井は低く、安心感があります。天井の高低差、床の高低差、先の見通し、光の明暗など、人の心理を研究していた遠藤新は、住宅以外の建築でもその考えはぶれていません。

三角の建物がその食堂棟。両サイドの続きます。



食事は生徒の当番制。みんなの分を作り、ここで全員で食べます。
食事は、生きる上で最も大切な事であり、肉体的にも精神的にもいかに豊かな食をとるかで、その人の人生そのものが変わります。
皆で作って皆で食べる。その精神を今も大切に教育として実践している自由学園。素晴らしい。


食事の時が近づいたら、当番の学生がこのベルで時を知らせます。
昔から続く、ひとつの行事


内部の三角の部分から庭を見たところ。
耐震改修が行われ、これからも安全に使い続けることが出来ました。
この天井の高い部分を中心にして、左右は天井が低めの席があり、その先には中庭の緑が見えます。どこを向いても、自然を感じられる配置計画となっていて、落ち着いて楽しく食事ができます。豊かな空間です。
| 建築・設計について | 09:50 | comments(0) | -
遠藤新 自由学園女子部体育館 天井の高低差で囲まれた空間をつくる
これが体育館の内部空間

体操する部分は天井が高く、廻りは低く抑えられ、それが庭への開口部とつながります。
ふんわりと囲まれた空気の中での運動は気持ち良さそう。








半円形にして、内部から庭を見たとき、内部と外部が本当に繋がっていて、そのまま外に飛び出していきたくなる人の心理を呼んだものだと思います。

再び戻って女子部食堂との間の廊下。
ここには黒板があって、綺麗な言葉が書かれていました。
学習していて思いついたり、友人と議論したり。そんな環境を自然に作り出すのも建築の力です。




| 建築・設計について | 00:04 | comments(0) | -
遠藤新 自由学園女子部体育館 地面に這うような建築
今回の中で最も見たかったのがこの女子部体育館。5年ほど前に初めて自由学園の見学に来た際は、この建物が外観だけでしたので。
で、やぱり何度見てもこの形状に惚れます。
これだけ水平ラインを見せてくれる建物はあまり無いと思います。
しかも、手前の庇のある曲面の部分、その両側に伸びる部分共に、大地にすれすれに建っている感じがして、まさにライトの草原建築のような。
この建物が低く抑えられているので、後ろにある三角屋根の女子部食堂が見え、両方の建物が、うまい具合にハーモニーを奏でています。
敷地環境を捉えるとはこういうことではないでしょうか。





手前の芝生広場は、学園の運動会で使われています。
建設当時は、沼地だったそうです。


深い庇と木製サッシ。
僕の好きなアイテムです。

女子部体育館は女子部食堂との間から入ります。

敷地が、食堂棟の方が高いので体育館の入り口は階段を下がっていきます。体育館の床は、庭の地面とほぼ同じ。上から次第に降りて、自然の庭へと溶け込んでいくというコンセプト。


| 建築・設計について | 01:34 | comments(0) | -
遠藤新 自由学園 初等部教室棟・食堂 日本で今でも使われている一番古い小学校木造の校舎
遠藤新の作品シリーズ第2段
東久留米にある自由学園を訪れました。
フランクロイドの弟子、遠藤新が設計した校舎が広大な学園敷地の中にいくつも残ります。
まずは、初等科教室棟


平屋の建物で、水平方向に伸びるデザイン。



こちらは大きな宝形屋根の食堂棟
開口部の縦横の枠の重厚感のある太さ、サッシ上の白い壁とガラスのデザイン。
モダンです。これは昭和6年の建設ですから、先端をいっていたと思います。
今でも小学校1年生から6年生が一堂に介してここで食事をとっています。
配置は、この食堂を中心にして廻り廊下と教室棟が庭を囲む配置。
スケール感が小さい子供達にマッチしたものとなっていて、安心感があります。




屋根の形をそのまま使った天井。
白い壁、天井にストライプ状に入った木のデザインがとてもすっきりしていて好感が持てます。ストライプと言っても、このスケールでどの程度の太さにするかなんぞ、かなり考えた結果だと思います。
深い森に囲まれたようなキャンバスで、育つ子供達。東京都内とは思えない素晴らしい環境です。
| 建築・設計について | 00:00 | comments(0) | -
遠藤新 葉山の加地邸 内部から緩やかにつながる庭とサンルーム
庭から見た加地邸。奥の部分から玄関、ガラス庇のかかる半外部テラス、明るいサンルームという構成。



庭は玄関から数段高いところにあり、入り口から入りますとこの庭は視線的に見えません。


玄関部分から見上げたテラス。ガラスの屋根が入り、半外部空間としています。






左がテラス。右がサンルーム
テラスの奥はリビングで、内部から見ると、リビングと庭の間にガラス庇のテラスを介し、ゆっくりと内部と外部が繋がっていくように考えられています。


サンルームは、夏は日蔭になり冬は光を採り入れるように工夫されています。
屋根は銅板。屋根の棟の部分に見える四角い箱状のものは、換気口。
土台と壁の水切り、屋根の先端の軒裏にはスリットが切られ、そこから空気を入れて建物屋根の頂部で抜く、今の建築で使われる通気工法をすでにこの時代にこころみています。すごいねー。

| 建築・設計について | 00:03 | comments(0) | -
遠藤新 葉山の加地邸 長いアプローチ、石積の壁、銅葺き屋根
フランクロイドライトの弟子であり、帝国ホテルや自由学園を担当した日本人建築家遠藤新が設計した住宅が葉山にあり、期間限定で見学できるというので見てきました。場所は葉山御用邸のすぐ近くの山の斜面。
近くには太平洋が見え、また山を借景とした素晴らしい敷地環境です。
遠藤新自らの設計で、家具や照明など、内部インテリアも全て設計し、遠藤ワールドを作り出した秀作と言えます。
斜面を登り、人が一人通れる細い道を敷地に沿って回り込んでエントランスに向かいます。
わざわざ回り込んでの入り口。何度も書きますが、建物に入るまでのプロローグがとても魅力的です。



階段を数段上って建物へと向かいます。
庇が人を迎えてくれます。




入り口脇にある物見台。石の柱の間には水盤があり、その向こうには海と山の景色が拡がります。今は草木に覆われていますが。


庭から見た、エントランス部分と食堂、上の階の展望室。
大きなスリットの庇が水平方向を強調し、この建物の外観デザインのおおきな特色になっています。
石と木と土壁そして銅板屋根の建築。
| 建築・設計について | 00:40 | comments(0) | -
甲府夢小路の路地床の面白さ
甲府夢小路にはいくつかのお店、ギャラリーが展開されていますが、そのお店とお店をつなぐ路地の床石が美しい。

錆石ですが、貼り方がリズミカルで美しいなーと思いました。




瓦を小端に並べて床の文様としたもの。








こちらは、土と瓦の壁
やっぱり自然素材は良いです。
| 建築・設計について | 00:00 | comments(0) | -
甲州夢小路 甲府駅に出現した甲府城下町の再現
地域の活性化と観光拠点としての駅前再開発は日本のどの場所でも試みられていますが、この甲府駅の再開発は、昔江戸時代から明治・大正・昭和と続いた街を再現し、本物の建築を建てることでかなり成功していると感じました。
歩いて楽しめる街を目指して、いろいろなお店やギャラリーを誘致し、少しずつにぎわう街になってきている印象です。








| 建築・設計について | 08:39 | comments(0) | -
メタボリズムの建築 丹下健三 山梨文化会館
60年代の高度成長期には人口は爆発的に増え、都市もそれに合わせて有機的に更新・拡張していくものとして考えられており、建築もそれに合わせてどんどん増殖するものとして創造されました。そのメタボリズムの考え方を実際に現したひとつの建築が、丹下健三設計の山梨文化会館だと思います。今回初めて訪れました。何といましても大きな柱と大きな梁が圧倒的な存在感でせまってきます。
柱と梁で構成された内部空間は、間仕切りが自由。しかも構造的にもどんどん増築できるようなシステムとなっています。



このド迫力は、なかなか他には無いダイナミックなものです。


実際に床は増築されていて、その対応性にはやはり先見の明があったということです。


確かに先の世代を見た機能美溢れる建築だと言えます。


改修されたエントランス部分の吹抜け



| 建築・設計について | 01:04 | comments(0) | -
清春芸術村 光の美術館 安藤忠雄
ここにも安藤さんの設計した美術館があります。光の美術館。 コーナーとトップライトから自然光を取り入れ、その光で作品を鑑賞する美術館です。

太陽と光の関係を解いて、適切な位置に開口を設け、内部に光を採り入れるのは安藤建築の真骨頂。




縦と横のスリット


内部からはそのスリットを通して目標物が見え隠れし、その意味を鑑賞者に探らせます。


相変わらず、厳しさが感じられる空間です。

| 建築・設計について | 09:37 | comments(0) | -
清春芸術村 ジョルジュ・ルオー記念館 優しい光に包まれた礼拝堂
清春村にある谷口吉生設計の礼拝堂
宗教画家のジョルジュ・ルオーを記念して建てられたもので、ここに訪れる芸術家達の礼拝堂です。コンクリート打ち放しの建物。円筒のマッスと正面の四角い箱、その上に乗る鐘塔。内部をそのまま外部に表現した真っ直ぐな建築。





入って正面にキリスト像があります。この像はルオー自らの彩色


円形の壁にトップライトの反射光が写り、浮遊感を醸し出しています。


シンプルな形で光と影を表現するのは大変頭をつかうところ。この設計は成功してますよね。コンクリートの持つ固く、人を拒絶する性格がこの建物では感じられません。


後ろを振り返ると入り口の扉があり、その上にルオー製作のステンドグラスがあります。
小さいので優しく光に包まれているような空間でした。
| 建築・設計について | 00:04 | comments(0) | -
清春芸術村 清春白樺美術館 谷口さんの初期作品
清春芸術村にはいくつかの建築があり、それぞれ楽しめます。
この白樺美術館は、谷口吉生氏の設計。かなり初期の建物です。今の研ぎ澄まされたクールなデザインではなく、どこか温かみの感じる建築でした。

今年の夏アメリカ西海岸で見た建物外構のミニチュア版がここにあるとは。








内部は、回遊式の展示空間となっていて、歩きながら上下し、目線からも上からも作品が鑑賞できるようになっています。さすがはと思わせる内部空間でした。
| 建築・設計について | 19:25 | comments(0) | -
清春芸術村 ラ・リューシュ 円形煉瓦造りの建物
清春芸術村に行きました。
まず目に入るのがこのラ・リューシュという建物。
もともとエッフェル塔設計のエッフェルがパリ万博で設計したものですが、それを完全に模写し、再現したものです。
元来、この建物はワインパビリオンとしての機能だったのを今では、若い芸術家太刀のアトリエとして使われています。
窓の一つ一つが個室で、メゾネットタイプ。1階は作業するアトリエになっています。








何だかメリーゴーランドのような今にも回転しそうな造形




この何とも言えない愛らしい形。スケール感。素材も暖かい自然素材なので、見ていてとても気持ちが穏やかになります。
大きな敷地にポツンと配置されているのも良いですね。
| 建築・設計について | 00:01 | comments(0) | -
八ヶ岳高原ヒュッテ イギリス中世チューダー様式の綺麗な建築
八ヶ岳高原ヒュッテです。
構造を外に表したチューダー様式の建物で、以前は徳川家の住宅で目黒にありました。ここに移築され、宴会場としても利用されています。
黒い木材と白い塗り壁のコントラストが美しい。



もとは東京にあったのですが、八ヶ岳高原の冬の厳しい環境にも対応できる急勾配の屋根と壁の厚みがあるのでしょう。






いかにも山小屋風ですが、この地にマッチしています。
| 建築・設計について | 12:07 | comments(0) | -
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