冨田秀雄の設計日記

家づくりへの想い、考え、そして私的な内容を綴ったブログです。
十和田市市民交流プラザ 柔らかいシェードの壁
建築のかたさを和らげるのに、壁面にカーテンや布地、布ブラインドを用いたりしますが、十和田市市民交流プラザでも柔らかい壁で囲まれています。


床と天井際の間接照明が効果的で、エレガントな感じもします。







こちらは、子供広場
雪が多く寒い冬は、どうしても外で遊ぶ機会は少なくなります。
こんな施設は雪国では必要です。
| 建築・設計について | 10:30 | comments(0) | -
十和田市市民交流プラザ 折れ曲がる天井とプランの面白さ
十和田市市民交流プラザの平面プランはこんな感じ

四角い平面箱の中は、中心となる広場からいろんな方向に廊下が伸びて外部と繋がり、残りのスペースが展示ルームやプレイルームなどになっています。
その四角い箱の上にいくつかの屋根が折れ曲がりながら設計されていて、その屋根と内部が上手いことつながっています。
天井には木のルーバーが貼られ、鉄骨の耐火被覆を隠しながら、鉄骨表しの部分は耐火塗料で鉄骨の力強さを表現しています。
コスト的にも無駄のないよく考えられた建築だと思いました。


屋根のトップライト、外部の大きな開口からの光が入り、雪国の蔵さを感じさせないような工夫がされています。

天井の木が繋がることで、廊下・広場が視覚化され、連続性を感じることができます。





| 建築・設計について | 09:25 | comments(0) | -
十和田市市民交流プラザ 建築頑張ってます 
十和田市に新たにできた建築2つを見に行きました。一つは隈研吾氏設計の市民交流プラザ。もう一つは安藤忠雄氏設計の市立図書館。
まずは、市民交流プラザから。市の中心部の商店街近くに建設されました。
研修室、子供が遊べるプレイルーム、作品展示スペース、福祉関係の事務所からなる建物で、子供から老人まで集まれる市民交流の拠点とさせる建物です。
商店街の通りに面し、屋根がいくつかつながったデザインで、外壁には木が縦に貼られ、大きなガラスは街に開かれ隈さんデザインとわかります。
何と言ってもこの建物は屋根でしょう。大小の屋根が連なり、ガラスと木ルーバーが屋根毎に文節して設けられることで、いくつかの建物の連合体のように見え、大きな建物のボリューム感が無くなり、威圧感が薄れることで、ヒューマンスケールを感じることができます。







大きなガラスを介して中の展示等が道路から見えるようになっています。


建物の廻りにいくつか出入り口があり、どこからでも気軽にアプローチできるようになっています。
十和田市には大成功した現代美術館があり、これら新しい建築ができることで、街がより活性化していければ良いなと思いました。
建築は力なり。
| 建築・設計について | 11:41 | comments(0) | -
六本木の新しいオフィスR4を見学しました。
知人の紹介で、この度完成したオフィスを六本木まで見に行きました。
設計が、フロリアンブッシュ建築設計事務所。穴の開いた一枚の紙を折りたたんでできたという外壁デザイン。
近くに公園があり、その公園の緑を採り入れるように開口部位置が工夫されています。開口部がランダムに配置されているので、構造体としてのコンクリートの塊が、重量感あるものとして認知され、迫力があります。
開口部は構造との兼ね合いから検討されています。屋上にはデッキスペースがあって、外壁と同じように四角い穴(トップライトと腰を下ろして座れる穴)があいており、外壁と屋上の5面がこのランダム開口でデザインされていることが解ります。内部から見ますと、以外にこの開口部が大きく、気持ちが良いオフィス空間でした。オフィスですので、貸室の面積をできる限り大きくとり、その他のトイレや流し、エレベーターなどは究極に詰め込む場合が多いのですが、このオフィスはちゃんと、トイレも男女があり、きれいにまとめてあるので、それなりの拡がりを感じることができました。









| 建築・設計について | 21:01 | comments(0) | -
むつ市 雪降る天候の合間に日が射す嬉しさ
むつ市の現場もいよいよ仕上げ段階に入ります。とはいえ、毎日氷点下で雪が降る厳しい作業環境には変わりありません。本当にこの寒さの中で黙々と仕事をしている職人さんには頭が下がります。
天気予報を見てもほとんどが曇りか雪なので、時々雲間から射すおひさまの光は本当にうれしく思われます。
釜臥山に朝日が当たりました。


現場は今壁の下地を作っている最中です。




| - | 00:06 | comments(0) | -
葉山から見た太平洋に沈む夕日
逗子での打合せがあった後で、葉山の海岸をちょっとだけ車で走りました。丁度いい具合に夕日の時間と重なり、こんな綺麗な景色を見ることができました。
海と波の音、潮の香、そしてこの夕景。しばし見とれていました。
ちょっとした時間でもこんな素敵なひと時を味わえたことが幸せです。






| - | 00:05 | comments(0) | -
壁面緑化 羽田空港テラスの緑の壁
環境を配慮し、断熱効果もある本物の緑の壁が都会で見られるようになりました。緑の植物は全て本物。水が循環するシステムのお蔭で、壁面一面に本物の緑の壁を作れるようになりました。この緑の壁の有効な使い方は、いくらでもあるように思えます。汚い塀もこれだとすっかり生まれ変わることができそうで、特にコンクリートの多い、都会での有効活用が期待できます。
羽田空港の新しいビルの屋上にもお目見えしました。
飛行機の離着陸を見た後、その余韻を楽しみながら、お茶を飲むスペースにこの緑の壁はあります。









この壁面緑化は室内でも室外でも設置可能で、商業施設、オフィスには癒しの場を提供してくれそうです。
| 建築・設計について | 11:29 | comments(0) | -
京都 川崎家住宅 重厚感ある蔵戸
火事から大切なものを守る為に設けられた蔵。その蔵の出入り口に付く扉である蔵戸は、どれも重厚感があり、意匠もそれなりに工夫と装飾が施され、魅力的なものが多いのです。祖師谷で建設した家にも廊下からリビングに入る扉を山形県からきた蔵戸を用いました。モダンな空間にもぴたりとはまる蔵戸。これからの建築にも取り入れていきたいアイテムの一つです。




この京都川崎家の蔵にもしっかりした蔵戸が付いています。
しっかりとした枠廻り、シンプルなデザイン。良い感じです。


| 建築・設計について | 09:49 | comments(0) | -
京都 川崎家住宅 ステンドグラスのあるサロン
ステンドグラスと言えば、ヨーロッパのゴシック教会を思い浮かべますが、この川崎家の2階洋間サロンの開口部にもそのステンドグラスがはめ込まれています。今、私が設計工事中の住宅にもステンドグラスを使う予定ですが、このステンドグラス、装飾窓としての機能はもちろん、近隣からの目隠しとして上手く兼ね合わせて使う方法もあります。光はほしいが、近隣が近くプライバシーが確保できない。カーテンやブラインドは使いたくないといった場合、ステンドグラスはその機能性においても装飾性においても役立つアイテムの一つになります。
話は元に戻って、このサロン。大正時代にはまだ珍しいステンドガラスを使っています。





シャンデリアや鎌倉彫りの壁など贅をつくした洋間です。


| 建築・設計について | 22:43 | comments(0) | -
京都 川崎家住宅(京のじゅばん&町屋の美術館)畳と板の渡り廊下
大きな部屋と部屋を分ける中廊下。ここは、家人も通るので床は畳なんですが、途中板の部分があり、T字に廊下が走ります。

突き当りは中庭になっていて、採光、景色、風を取り込む工夫がなされています。
照明も良い感じ




中庭は、2つあり、表の中庭、奥の中庭となります。建物は塀で囲まれ外からは全く見えません。2つの中庭があることで、気流が生じ、風が抜けます。
欄間は桐の一枚板。かわいらしい細工がしてあり、ちょっと緊張感がほぐれます。この部屋は客間で15畳と12.5畳の和室。格式が一番高い部屋。照明器具も当時のままで、有機的なデザインが和室にも合っています。


欄間の細工
| 建築・設計について | 10:46 | comments(0) | -
京都川崎家住宅 茶室 紫織庵
この川崎家の住宅には、茶室があり、その名を紫織庵と言います。
明治大正の数寄屋名工 上坂浅次郎が手掛けたもの。


お茶をたてる主人の点前座に北山杉の自然の形態を生かした中柱が立ち、柔らかく領域を分けています。


写真では暗くなっていますが、その中柱に沿ってある手前の雲雀棚が特徴です。
小さな躙り口の他に障子の貴入口があり、ここからお客様が出入りできるというもの。




床の間横の出入り口も斜に切ってあり、広さと変化を感じると同時に、その出入り口のデザインに奥行を感じます。


小さな空間ですが、天井を含めて変化に富んでおり、宇宙を表す茶室は奥が深い。

| 建築・設計について | 11:14 | comments(0) | -
京都 じゅばんと町屋の美術館 紫織庵を訪ねる
中央区新町とおりにある襦袢と町屋の美術館を訪れました。



通りに面した門からは、町屋独特の細長いエントランスアプローチが覗けます。


この長いアプローチが好きです。突き当りの最初が客人用の玄関。その奥に回り込んで家人用玄関そして使用人用玄関と3つの玄関があります。
奥は木造で、江戸後期の建造。名医と呼ばれた萩野元凱の医院として使用され、代々医院と門弟の教育所だったそうです。
右のタイルが貼られた建物は洋館で建築家武田五一の設計。フランクロイドライトが帝国ホテルで用いたタイルを参照し、ライト的なモチーフを外観に散りばめながら設計されたものです。内部は、チーク材を用いた洋間となっています。

| 建築・設計について | 22:37 | comments(0) | -
京都3条 韓国カフェ 素夢子古茶屋 暖かみのある内装デザイン
独特の雰囲気の建物ですが、かなり大きな規模があります。ぐるりと外観を見て回るのも楽しい。


内部は、韓国の田舎の仕上げ材である塗り壁、オンドルという和紙を敷いた床暖房がある座敷、調度品もそれぞれ趣があり、別世界の感じが味わえます。



外の塀との間に設けられた半外部のカフェエリアもあり、中間期には楽しめそう。


トイレもなかなかのものです。
食事も身体にやさしい韓国家庭料理で、楽しむことができました。
| 建築・設計について | 09:14 | comments(0) | -
京都烏丸3条 韓国家庭料理 素夢子古茶屋 存在感あるファサード
京都中央区烏丸3条御池近くにある韓国家庭料理店の素夢子古茶屋(ソムシコチャヤ)に行きました。


一見して日本旅館かと思う外観。この建物は、老舗帯問屋誉田屋源兵衛の建物で、1階を韓国料理・カフェに改装したものです。
玄関はさりげないのですが、韓国の本物と日本の本物のぶつかり合いが面白いと感じました。

横にまわって隣の町屋の玄関部分との取り合いが美しく写真に納めました。



やはり帯の革新を貫く施主の肝入りの店舗なんです。
| 建築・設計について | 00:00 | comments(0) | -
京都 まるさんかくしかく 手の痕跡が残るスチール手すり
1階のエントランス土間からレストラン「只」を見通すガラス壁はこんな感じ

骨董品を上手く陳列し、古い建物の内装にピッタリ合っています。
古い中にも新しい素材を散りばめることで、お互いが引き立つ。オールド&ニューという昔からのテーマの一つの解答例がここにあります。


2階は喫茶とギャラリーになっています。
この階段の手すりがまた良いんだなー。
スチールを叩いてつくる手すり。
作りての手の痕跡が残る、工業製品では出せない味を出しています。




2階にあがるとこんな感じ。骨董家具も陳列されていて、貸ギャラリーとしても使われるなかなかお洒落なスペース。
シャンデリアのところは吹抜けで、1階の土間エントランスと繋がります。
| 建築・設計について | 10:06 | comments(0) | -
京都 富小路通り まるさんかくしかく の心地よい中庭
京都富小路通りに面する、間口が広い町屋をうまくデザインしたまるさんかくしかくを訪れました。
間口の長さで税が決まっていた京都の中で道に面してこれだけ長い間口を持つ町屋はそうはありません。
その100年を超える町屋の中に雑貨、レストラン、ギャラリー、ヘヤサロンを持つこの建物はなかなか魅力的です。



ロゴが載った軒
格子を通して中の店舗の様子が垣間見ることができます。


暖簾をくぐると、エントランスの土間
向かって右が「只」というレストラン。ガラス張りですが、この土間からは入れず、一旦正面の扉を開けて、中庭に出、そこからアプローチします。


土間のエントランスから扉を開けて入った中庭。
正面の竹垣、左の煉瓦貼りの洋館、右のレストラン「只」のエントランス
石の床、井戸、照明、すごくバランスが取れた配置で、スケール感も丁度よく、
考えつくされた中庭だと感じました。


こちらは、中庭奥から玄関側を見たもの。
壁の位置がセットバックしているので、圧迫感がなく、光も十分入ってきます。
通りの喧騒も感じない静かな中庭で、今の建築にも十分使えるアイテムでした。
| 建築・設計について | 00:54 | comments(0) | -
京都 一乗寺詩仙堂 至楽巣の庭
詩仙堂の至楽巣という読書室からの景色が好きです。



この読書室の上に月に向かって朗吟した楼が付いています。






こちらは、玄関を振り返ったところ。低めの門を入って進みます。
幾重にも玄関までの装置があって楽しい。

| 建築・設計について | 09:27 | comments(0) | -
京都 一乗寺詩仙堂を訪ねる
詩仙堂は何度か訪問したことがありますが、いつ行ってもその庭の景色には日常の忙しさを忘れさせてくれる静寂が漂っています。

小さな門をくぐると、そこは別世界に導くアプローチ。この両側から適度に緑が迫るエントランスは素敵です。


詩仙堂は、徳川家臣石川丈山が59歳で造営し、90歳になるまで詩や歌、造園を楽しんだ場所です。






白い砂の向こう側に低いさつきが植えられ、目線はその向こうの山の緑へと注がれます。
川が流れ、ししおどしの音が静けさの中で響きます。鳥がさえずり、余計な音は聞こえず、その景色を楽しむ。
これならいい歌が詠めたでしょう。
| 建築・設計について | 22:32 | comments(0) | -
京都一乗寺の名店 恵文社一乗寺店 最高の本屋
京都一乗寺にある本と雑貨、ギャラリー併設のお店恵文堂に行きました。何がすごいか。それは、本棚の本の配列。例えば、建築の本でもエコとか自然素材を用いた山小屋的な家の本を探しているとします。そうすると、その棚には建築の本だけではなく、自然食の本、自然素材中心の衣装の本、住まい方の本、オーガニックな食事ができるお店などが載った本、などが並んでいるのです。山小屋建築の本を見たあと、それに纏わるいろいろなジャンルの本を手にすることができるのです。その棚一つで多くの知識を得ることができます。これはすごい。本屋に来るのが本当に楽しくなる。そんな配列。
専門書が並ぶ普通の書店では建築の本を見て、立ち読みしてその場を去りますが、ここでは建築以外の分野も学びたくなるような気持ちにさせてくれるのです。こんな本屋さん見たことないなー。



ギャラリーも中にあり、展覧会もできますし、お洒落な小物を販売していて、いつの間にか時間を忘れて過ごしていました。

| 建築・設計について | 00:08 | comments(0) | -
京都 東寺 国宝金堂 裳階がつく重厚な屋根
東寺の伽藍(南大門、金堂、講堂、食堂、五重塔などの建物配置)が平安京創建時のそのままが残るもので、当時を偲ぶ唯一のものだそうです。
その中でこの金堂は、裳階と呼ばれる屋根が付き、外観は重厚感が表現されています。それにしても大きな木造建築で、かなり離れないと全体が見えません。


今のお堂は、豊臣秀頼が発願し再興させたもので1603年の竣工



内部にはこの構造は現れていない一つ屋根の空間ですが、天竺様式を用いたその組物の美しさとスケール感は圧巻でした。内部には薬師如来、日光、月光菩薩が納められています。


こちらは講堂
内部には弘法大師の密教の教えを表現する立体曼荼羅が安置され、21体の仏増からなる壮大な世界が表現されています。
太陽の光が格子から内部に入り、その光の基、曼荼羅の世界を体感することができました。
| 建築・設計について | 00:18 | comments(0) | -
京都 東寺 国宝五重塔 日本で最も高い塔
新幹線から京都駅を通る時に良く見える五重塔がこの東寺の五重塔です。なかなか行けなかったのですが、今回初めて足を踏み入れました。

東寺の象徴的なこの塔は、4回の焼失し、今あるのは徳川家光の寄進によるものだそうで、高さは55mもあります。よくある10階建ての建物が31mぐらいですので、15〜18階建てのビルの高さがあるというわけです。
プロポーションは抜群で、大きな屋根の羽出しも驚くほど大きく、よくぞここまで瓦屋根の重い屋根を空中にはね出したものだと感心します。




近くに寄ると圧倒される存在感で迫ってきます。


こちらは国宝の大師堂
弘法大師の住房で、内部には弘法大師像、不動明王がまつられています。
屋根は総檜皮葺の厚みのある屋根ですが、その稜線は緩やかで優しさが感じられました。

| 建築・設計について | 10:10 | comments(0) | -
京都の町並みに配慮したマンション
京都は日本の宝だと思います。昔からの町並みがあちらこちらに残り、歩いていても楽しい。町並み、景観に関して厳しいからこそここまで残ってきたと思います。それでも沢山マンションが建ち、多くの建物が建替えられる危機があり、また町並みを無視した建築も多く見られることは違いないのですが、他の街と比較しても断然昔が残っています。新しく建てられる建築も景観に配慮したものが多く、このマンションには驚かされました。
エントランス部分は町屋かなと思われる雰囲気。


道の反対側少し離れたところから見ると、大きなマンションでした。


それでも色合いが形態に工夫が見られ、とても街になじんで見えます。
優れたデザインだと思いました。






まだまだ多くの事が学べる京都の町並み。日本の顔としてこれからもずっと大切にしていきたいですね。
| 建築・設計について | 08:50 | comments(0) | -
ウエスティン都ホテル 佳水園 人に優しい曲面手すりの階段
村野さんの階段はいつも感心させられますが、こちらの階段も美しく優しいものでした。手すりは人と建物がふれる部分なので、その手触りが建物の質を表していると言っても過言ではありません。木の手すりはあくまでも握りやすく、そして滑らか。カーブのところも優しい曲線で、大工さん泣かせではありますが、さすがと言ったところです。





階段の勾配も緩く、とても昇り降りが楽


こちらは、「可楽庵}と呼ばれる茶室です。勿論泊まることができる離れのようなもの。平屋の建物です。


今回のブログで佳水園は最後です。この旅では宿泊はできなかったのですが、次回京都に行くときは泊まってみたいと思います。
村野さんの力作に触れて、また勇気とやる気を頂きました。感謝
| 建築・設計について | 00:17 | comments(0) | -
ウエスティン都ホテル 佳水園 我が家のような客室

廊下を通り、客室へ。

中は、まるで木造住宅のような自分の家に帰ってきたような落ち着いた感じでした。
和風旅館ということかな。


開口部は2方向開けていて、障子が入り、畳の部屋でコーナーには床の間がきちんと設置されているんです。



この床の間の配置が抜群の位置。
でーんとしたいわゆる格式高い床の間の形はとらず、コーナー部分を上手く利用して床の間の構えをとっています。参考になります。


こちらは、水廻り。正面の扉は浴室の扉。
何だかいいでしょう。外国の観光客には特に人気だそうです。
| 建築・設計について | 19:26 | comments(0) | -
ウエスティン都ホテル 佳水園 見え隠れする廊下
先ほどのロビーから廊下を伝い客室に向かいます。


中庭に面する窓には簾がかかっていて、視線は庭へと自然に注がれます。

中庭は長方形なので、廊下も単純に直線かと考えがちですが、そこは村野建築。歩いていても飽きさせません。
突き当りには少しコーナーが作ってあり、少しだけクランクします。


そのクランク部分は、壁で囲み、障子の光で置物を照らす工夫がされています。


一度クランクすると、中庭への大きな開口はなくなり、障子の開口が連続します。更にこの先はクランクしていて、前が見通せない工夫がしてあります。


ここでようやく階段登場
緩やかな昇りやすい階段。階段の先はまたクランク。昇り始めると次の階段がみえてきます。こんな感じで、廊下といえどもその変化を楽しみながら歩くようにできているのです。



| 建築・設計について | 00:38 | comments(0) | -
ウエスティン都ホテル 佳水園 小川白楊の岩の庭に開いた中庭
コーナー部分からホールを見返したショットです。

壁で囲まれた部分は落ち着きがあり、開口部からは、水平方向に展開する内部空間が見え、拡がりを感じ、細かい造作には職人さんの技術が見え隠れし、さりげない感じなのですが、そこには考えつくされた設計者の意図を汲み取ることができるのです。この自然な感じがとてもエレガントで良いです。なかなか実際に設計しますと、とても難しいのですが。






中庭方向に向いては廊下が廻っていて、この中庭を見ながら客室に導かれます。
開いた中庭の突き当りに岩盤のお庭


丁度正面に小川白楊作庭の迫力ある岩の庭が見上げるような形で見えます。庭が最初ありきの建物配置です。庭は大正15年の作。
| 建築・設計について | 00:20 | comments(0) | -
ウエスティン都ホテル 佳水園 モダン数寄屋で囲まれた中庭
内部に足を踏み込みますと、自然視線は右の明るい開口部へと向きます。
そこにあるのは、石畳みの上にお銚子と徳利を表した芝の中庭

中庭ですから建物に囲まれているわけですが、その距離と建物、庭の大きさのバランスがもうこれしかないだろうと思われる絶妙なものです。


コーナー部分の開口部
椅子も勿論村野藤吾設計で、足が短く低い椅子。視線も当然低くなり、心が落ち着きます。このコーナーの開放感ある場所から、岩盤のお庭が良く見え、岩を裂くように流れる滝もゆっくり鑑賞ができます。一番のビューポイント





屋根はここまでやるかというぐらい細い軒先。浮遊感が漂う、現代数寄屋の屋根で、これまでの常識を覆した村野建築の大きな特徴となっています。


振り返り、玄関を見るとこんな感じ。
玄関正面には、障子が見えますが、斜めの桟が入る斬新でモダンな構成。その桟の間隔が少しずつ変えてあるので、この面だけ見てても、流れを感じる日本画のようです。


コーナーの部分は平な天井。こちら側は勾配天井。手前右は、ちょっとした囲まれたコーナーになっていて、以前はチェックインの際、使われていたそうです。
| 建築・設計について | 00:02 | comments(0) | -
ウエスティン都ホテル 佳水園 村野藤吾の現代数寄屋建築
長年行ってみたかった京都都ホテルの別邸佳水園に行きました。
建築家村野藤吾のモダン数寄屋の代表作の一つで、1959年の作。
まずは、ホテル本館の7階までEVで上がり、そこからアプローチを歩いて、門に辿り着きます。ここまでくると、近代的ホテルの印象は頭から消えて、静かな和の世界に導かれています。

やや重厚な檜皮葺の門
石の階段があり、その先には軽快な数寄屋建築の屋根が見えます。




少し進むと、右手には石の庭。この庭は元々喜寿庵と呼ばれた別荘の庭として小川白楊により造られたもの。自然の岩盤をそのまま生かしたお庭で、コケや松を所々に植え、石の岩盤の中に2つの水の流れを作り出しました。水は、琵琶湖からの疎水を用いています。石を得意とした小川白楊の遺作でもあります。その岩盤の庭に溶け込むように建物はさりげなく置かれています。


玄関内部
床は黒い石。右手は、下部より足元に光を採り入れる低い窓。そこには広い幅で白い石が敷かれ、光をランダムに反射させています。
石の框が廻りますが、低い手すりが設けられることで、方向性が生まれ視線は正面へと注がれます。その正面には上下が空いたパーテション。床と天井が向こう側に繋がることで、広さを感じさせながらも視線は自ずと光の射す右側へと移っていきます。パーテションの向こう側の天井も左はフラットで右は勾配天井となっており、この屋根勾配を変えた納まりは、以前は茶室で使われていた技法。その技法をホテルのロビーにまで持ち込んだのは村野さんが最初と言われます。
重心が低く、視界が水平方向に伸びてゆく。広さの中に方向背を持たせ、訪れたれた人の気持ちを高ぶらせる。素晴らしいアプローチです。
| 建築・設計について | 00:20 | comments(0) | -
南禅寺 水路閣 南禅寺の環境に配慮した設計
南禅寺の三門をくぐり、法堂でお参りして、その左手の奥に行きますとこの煉瓦造りの水路閣と呼ばれる水路の建造物が見えます。
1890年の建造。琵琶湖からの水を京都市内へと運ぶ水路ですが、南禅寺の境内を通過するので、環境を配慮し自然に溶け込むような形でこのデザインになったそうです。経年変化してもその存在感がうれしい自然素材とデザイン力のなせる業です。



大きなアーチを支える足の部分にも見通せるアーチがくりぬいてあります。




壁に空いた穴は、空気と視界が抜けて、威圧感を低減しています。


当時は、灌漑用水や紡績業、防火水の目的で造られその後、水力発電に使われ、今でも上水道の水源として使われています。上から見ますと水が流れています。
| 建築・設計について | 08:37 | comments(0) | -
南禅寺三門 重厚な建築 江戸初期の重要文化財
南禅寺三門です。


門の中では、もっとも格式の高い二重門の形式をとっています。
柱は太く、重厚感があり、近くにいきますと、その迫力に驚かされます。

近くに写っている人とのスケールで、その大きさがわかると思います。
紅葉の時は、門の向こう側のもみじが額縁を通した絵のように見えます。


日本の建築にはまだまだ学ぶところが多く、訪れるたびに新しい発見があります。この床の石の貼り方もなかなか斬新でしょう。
時代を超えたデザインセンス。
| 建築・設計について | 10:53 | comments(0) | -
小堀遠州 鶴亀の庭 京都南禅寺金地院
2015年あけましておめでとうございます。今年も平和で安全で皆が幸せな素晴らしい1年になりますように

ということで、今年一番最初のブログはめでたいお庭の話。
京都南禅寺の塔頭の一つ金地院の中にある「鶴亀の庭」です。


門を入り、右手方丈の前のお庭がその鶴亀のお庭


広い白い砂の向こう側に石庭があり、その奥は緑の山です。
白い砂庭は広い海を表しています。
正面右側には、鶴がかがんで、長い首を横たえ、顔を前にだしているように見える石が配置されています。長い直方体の石の先が鶴のくちばしのように見えます。
真ん中のひらぺったい長方形の石は、東照宮を眺める為のプラットフォーム
その左にある石の塊が亀を表しています。
良く見ますと亀の頭のような形の石が右側に見えます。
庭に見える石はその半分以上が地面に潜っているわけでして、これだけ特徴ある大きな石を見つけここまで運んでくるには、相当な目利きの技量と時間が必要とされた上、膨大な労働力が費やされたことと思います。


また、亀の甲羅に見える石もあります。

この庭は、徳川家光の為に造られたもので、作家は小堀遠州
江戸初期の枯山水庭園の代表的なお庭で、小堀遠州のその作庭過程の資料が唯一残る庭でもあります。
広大な海を手前に鶴と亀が配置されためでたい庭なのです。

金地院にはその他八窓席という小堀遠州作の茶室もあり、拝観することができます。


ぐるりと廻る庭の途中には苔庭もあり、美しい光が当たり、ビロードの苔の上に竹の影を落としていました。



| 建築・設計について | 07:10 | comments(0) | -
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