冨田秀雄の設計日記

家づくりへの想い、考え、そして私的な内容を綴ったブログです。
ジェフリー・バワ ルヌガンガ(11)シナモンヒルハウス 半外部のバスルーム
シナモンヒルハウスの中で面白いのは洗面所。シャワーが付いて洗面とトイレがひとつにまとまったバスルーム。と書くと、普通ジャンということですが、これが実は半外部なんです。
しかもバスルームの中に大きな木が生えているんです。
これは日本じゃお目にかかれない部屋です。

シャワールームの扉を空けますと、木の幹がにょっこり生えております。




キャンドルをともしますと、とても華やかな場へと変わります。




朝はこんな風に光が入ってきます。
朝の空気と光を感じるバスルーム。良い感じでしょう?


屋根から動物がはいってこないようにしっかりガードされていました。
| 建築・設計について | 08:16 | comments(0) | -
ジェフリー・バワ ルヌガンガ(10) シナモンヒルハウスでキャンドルナイトを楽しむ
ルヌガンガがほんとうに豊かな自然で囲まれた庭園なので、夜になりますと獣がでてきたりします。
このシナモンハウスは、ゲスト棟からも一番遠いし、夜は光がまったくないので、暗闇と静寂の世界になります。都会にいると本当に忘れている間隔を想い出しました。
で、このシナモンハウスのアウトドアリビングにはキャンドルのシャンデリアがあります。1段だけキャンドルがささっていたのでつけてもらいました。
何ともキャンドルの火を見て過ごすとは思ってもいませんでしたが、それは良い経験になりました。







結構明るく、良いかんじです。
| 建築・設計について | 01:18 | comments(0) | -
ジェフリー・バワ ルヌガンガ(9)庭に対いてくの字に折れるプラン
シナモンヒルハウスは、大きな自然というか庭園に対してそれを囲いこむようにくの字に折れるプランとなっています。今では大きな木が視界に入るのでちょっとジャングルのようなんですが、以前はここからの湖の景色は抜群だったと想像がつきます。





大きなアウトドアリビングはコンクリートの細い柱と梁で木造屋根を支えている構造になっています。この開放感はやはりコンクリートとの混構造のお蔭



建物が折れるところは、中庭になっていて、内部の木が見えています。実はここはシャワールームなんですが、そこは後日のブログにて





内部の廊下もこんな感じで折れるプランとなっています。
| 建築・設計について | 10:52 | comments(0) | -
ジェフリー・バワ ルヌガンガ(8)アウトドアリビングのあるシナモンヒルハウス
湖の見える丘はシナモンヒルと呼ばれていますが、その先の敷地の一番奥にあるのがシナモンヒルハウスです。2つのベッドルームとリビングそして大きな屋根のかかるアウトドアリビングから成り立っています。



見えてきた黄色い建物


くの字に折れる配置。奥に屋根のかかるリビング


大きな木に覆われフレームのあるリビング


開放感抜群。景色も抜群。本当に時間の経つのを忘れてのんびりくつろげるアウトドアリビングです。


内部からアウトドアリビングを見る


内部であり外部でもある中間領域のスペース

| 建築・設計について | 09:52 | comments(0) | -
ジェフリー・バワ ルヌガンガ(7)トンネルを併せ持つ白い壁のゲートハウス
広い敷地に点在する魅力的な建物。
そのひとつ、ゲートハウスです。
写真の左端に写る白い建物。大きな芝広場の脇に建つのですが、丘の上に建つメインハウスから芝のもう一つの丘に向かっていくための通り道に建つ建物です。

向こうに見える丘に行くには前の植栽があり、直接行けないので左の建物の方へ向かうことになります。


で、現れるのがこの建物。
どこかギリシャのミコノス島の民家のようにも見えますが、大きなアーチの中に階段があり、その先に玄関扉を持つ魅力的な形態の建物です。




建物は横に伸びるトンネル通路がくっついています。


バワ得意のワクワク感を持ちながら進みます。


トンネルをくぐり、右には柱と庇の向こうに緑がドーンとお待ちかね。左の壁には絵画が描かれています。


もときたトンネルを見返すとこんな感じ


で、この建物を出ますと、こんなゴルフ場のような広々した芝生の庭というか大地があらわれます。で、どうしてもその先が見たくなるじゃないですか。
ゴルフコースを歩くようにゆっくりと登っていきます。
そして、ジャーン!


目の前に湖、大きな空と大地。フ〜、やられた!っていう感じ。お見事!
なるほど、この素晴らしい景色を見せる為あのゲートハウスなる装置があの場所に置かれていたわけか。と納得しました。


もちろんゲートハウスのインテリアもご覧の通り素晴らしいものです。
| 建築・設計について | 00:01 | comments(0) | -
ジェフリー・バワ ルヌガンガ(6)自然とひとつになった庭園
建物も素敵ですが、何と言いましても広大な庭園がこのルヌガンガなんです。大きな自然の中に造られているのでどこまでが自然かどこからが人の手が加えられたのかわからないところもあり、その中にいると自然の恩恵の中に身を委ねているような気持ちにさせてくれます。



高台から敷地とその奥の湖を望む。階段で下へと降りていきます。下は季節の花が咲く畑になっています。


アートギャラリーが見えます。段々に上手く造られた建物






レパード(ひょう)のいる突堤


この湖の向こうまでバワの土地だそうです。





敷地が広すぎてとても写真では表すことは不可能ですが、こんな風景がぐるっと囲んでいます。広大な敷地の中にポツンポツンとアートが置かれ、散策していても楽しい。


芝生広場の丘上に建つゲストハウス

| 建築・設計について | 08:26 | comments(0) | -
ジェフリー・バワ ルヌガンガ(5)敷地段差を利用したアートギャラリー
このアートハウスですが奥に進むと90度振れたもう一つの建物がくっついていて、そこがアートを飾るギャラリーとなっています。



ベッドの奥の開口から中へと入ります。開口部は小さく、一歩踏み入れると敷地傾斜を利用した段差のあるアートギャラリーが見えてきます。


階段の突き当り手すり


上の段から見下ろすギャラリーの白黒市松模様の床


こんな豊かな空間が拡がります。




壁と天井トップライトからの光で明るいギャラリーとなっています。


置いてある芸術品と建物が実によくマッチしていて、これしかない!と思わせるインテリアデザイン

| 建築・設計について | 00:08 | comments(0) | -
ジェフリー・バワ ルヌガンガ(4)ヘンハウスとアートギャラリー
鳥を飼うヘンハウスとその奥にあるアートギャラリーです。敷地に高低差があるので、奥のアートギャラリーが台地に沈み込んで建っているように見えます。

こちらがヘンハウス


ヘンハウスとアートギャラリー


かなりの敷地高低差


階段を数段下るとアートギャラリー前のコートに出ます。
黄色い壁で囲まれたコート。開口部にはその奥を眺められるベンチも配置されています。どこでも自由に自分の好きな場所でゆっくり自然を感じられるという装置


アートギャラリーに入ります。今はこのエントランスというか大きな部屋はベッドルームとして使用
白い箱と船底屋根のシンプルな構成ですが、その中のインテリアが素晴らしい。


振り返るとコートはこんな感じです。







| 建築・設計について | 09:43 | comments(0) | -
ジェフリー・バワ ルヌガンガ(3)庭を見渡すサンルームのあるガーデンルーム
次にガーデンルームです。
丁度広場的スペースにあり、ここで食事したり、バワは朝タバコをふかしながら読書したりしたそうです。





正面開口の奥にはガラスの出部屋があり、庭にむかって開いています。
出部屋はガラスで囲まれたサンルームのようです。
手すりの色彩が艶やか
床の白と黒の千鳥模様は圧巻
なかなかこのとりあわせで床を貼るのは勇気がいりますが、この床のお蔭できわめてモダンなインテリアになっています。
2層分の高い天井のダイニングと、その奥の1層分の出部屋に見えるくつろぐリビング。奥のスペースは窓に3方囲まれ天井も低く感じるので奥まった気持ちの良いスペースとなっています。



| 建築・設計について | 08:18 | comments(0) | -
ジェフリー・バワ ルヌガンガ(2)ガラスルーム シンプルだけど奥行がある家
さて、ゲートとなるガラスルームです。

真ん中にドーンと部屋があり、その屋根が伸びたりして、下に空間を作り、また端部の1階部分には水廻りが配置されたりと、構成はシンプルですがその造形はいろいろ考えられた奥深いものでした。

窓廻りのディテール


木製サッシですが、庇がかかるので痛みは少ないでしょう。でもよくもっています。


妻面の階段を昇ると入り口。その扉をあけるとこんな長細い部屋となっています。
手前は大きな開口と小さな屋根のため、開放感満天。奥は大きな屋根になっているので、囲まれた雰囲気で落ち着いたスペースになります。屋根の大きさでこれだけ雰囲気が違います。




電気をつけると、奥はベッドルーム。


入り口側を見れる開口


奥にある建物はゲスト棟


ここにもありましたラキさんの絵
| 建築・設計について | 09:19 | comments(0) | -
ジェフリー・バワ ルヌガンガ(1)バワの理想郷 エントランスコート
ジェフリーバワが手掛けた庭園と建物が一つになった理想郷ルヌガンガに到着です。建築家になる前の1947年に購入。それから50年にわたり、建物や庭園に手を加えこの形になりました。広大な敷地に点在する建物も一つ一つがその際のバワの考えを反映したものです。バワはいろいろな物件を設計するにあたり、このヌルガンガでためしたいくつかの手法を用いています。
まずは、アプローチから。
土の道を進みますと、少し奥まったところに門があります。

そこから両側森の道を進みますと、視界が開けエントランスとなります。



まず目に留まるのが階段とそれに続くベンチのある休憩室。ちょっと茶室の待合のような感じでしょうか


そしてそれに続くガラスルームと呼ばれるブリッジ状の建物が見え、連続した大きな屋根が迎えてくれます。良く見ますとグラスルームの半分は外が良く見えるように屋根の出が少なく、のこり半分はこの大きな屋根裏が室内から見えるというもの。解放された部分と大屋根に囲まれた部分と2つの要素から成り立っているんですね。


ピロティーのように建物が持ち上げられていて、その下をくぐって中へと誘われます。柱の向こうには大木。グラスルームの門型のむこうには、また別の建物の屋根が見えます。人を気持ち良く迎え入れる建築群






大屋根の下のベンチ。あちこちに座れるベンチが設置されています。その場その場でいろいろなことを感じられるように。

| 建築・設計について | 11:14 | comments(0) | -
ジェフリー・バワ クラブヴィラ(6)パティオを併せ持つゲストルーム
ゲストルームはいくつか点在していまして、それぞれ全く趣が異なります。このゲストルームには大きな芝生庭の間に壁と屋根で囲まれたパティオがあります。
外の小さなリビングという感じ。





吹き抜けの部分は6畳弱ですが、その周りをうまく囲い込むことで、とても拡がりを感じる場となっています。なかなかこのような気持ちの良い場をつくるのは難しい。平屋ということもありますね。


中のベッドルーム。ベッドルームからももちろん一続きのパティオが見られます。


池のあるゲストルーム
ストレートな階段をのぼって上の階へ。



| 建築・設計について | 09:26 | comments(0) | -
ジェフリー・バワ クラブヴィラ (4) 芝生でくつろぐ ベランダでくつろぐ
気候の良い日は、芝生の上で日向ぼっこも良いです。朝早く起きて、夜がうっすらとあけるのを感じても良い。そんなことを想わせる絵になるショット





大きな庇のあるバルコニーも良いですよね。雨に濡れない。強い日差しも気にならない。今この大屋根下の外部空間というのに興味があるんです。ソファーに寝転がってビール飲みながら読書も良いでしょう?

さてそのバルコニーのあるゲストルームに行ってみましょう。

例によって登りたくなる階段です。


色が塗られた象徴的な柱も良い感じ


階段を昇りながら上を見ると、綺麗な屋根の構造架構が見えます。
白い天井に木が本当に綺麗。


階段を振り返ったところ。ここも視線の抜けが感じられます。


ゲストのベッドルーム


大きなベランダ。これを日本にも作りたいと思っていますが、蚊対策を講じないといけませんね。
| 建築・設計について | 14:26 | comments(0) | -
ジェフリー・バワ クラブヴィラ(3)白い壁と木製サッシ、階段木の美しいコントラスト
素材は建築の良し悪しを決める重要な要素です。いくら建築空間すなわちボリューム、プロポーションが良くても素材の選択を間違えると、意図した建築とままったく別の代物になってしまします。建築はそんないろいろな要素の集合体ですので、考えることは多いのです。
さて、このバワのヴィラですが、白い壁、柱そして天井は塗装仕上げ。その中に組み込まれたサッシや階段手すり等は木、屋根は瓦。それら自然素材が白いボリュームの中で光って見えてきます。まるほどと思いますね。

ダイニングですが、この部分を外から見ますと




2階はゲストルーム


白い壁に映える2階ゲストルームの木製サッシが美しい。腰壁と一体になっているので、そこがまたアクセントとなっています。開口部に関して参考になるデザインです。

もう一度ダイニングへと戻ります。
ここはダイニングの受付部分

白い空間の中に置かれたクラッシックな家具
その奥の壁の天井との間はスリットになっていて、そこからも光を感じることができます。考え抜かれたディテール。この左が階段室


ここも白い壁天井に美しい木の手すり。手前に厚い板のカウンターがあり、
見上げますと

屋根の垂木が美しいラインを見せてくれます。
外が見えて、内外部があやふやでどこから外でどこから中かわからない
中間領域のような階段。
日本だとガラスが入るので、ここまではできませんが、参考になる階段ではあります。

| 建築・設計について | 10:34 | comments(0) | -
ジェフリー・バワ グラブヴィラ(2)風が抜け、光が差し、視界が変化する廊下
クラブヴィラも小さい建物の集合体なんですが、その隙間空間が素晴らしい。
これは、食堂へと抜ける廊下なんですが、

横が開いていて、屋根がかかり、小さな長細いパティオとなっています。
光が差し、風も抜けて気もちよい移動導線です。
歩くことが楽しくなる廊下


先がずっと直線的にぬけていて、先のほうに黄色い壁が見えアイストップとなっています。


さらに進むとこんな感じ。狭い廊下をこえると視界が右方向にズバット開かれます。この手法はバワが得意とする手法ですよね。
グーと絞ってパッと開く。人の気持ちをうまく捉えた設計です。


先端には仏像がまたまた鎮座されております。
ここから先は外部。天井はパーゴラで、緑が落ちてきています。
白い壁に青い柱、オレンジの壁が目に留まるカラーコーディネートも見事。
光と影が織りなす絵のような空間


右側の解放的食堂。その先に広がる芝生広場。
| 建築・設計について | 16:14 | comments(0) | -
ジェフリー・バワ クラブヴィラ (1) 水盤 パティオ 仏像が迎える小宇宙のエントランス
続きまして、ザ・ヴィラのお隣にありますクラブ・ヴィラを訪問しました。
やはりここでもエントランス空間が私にはビビッときました。扉をくぐると小宇宙が拡がります。
門にはクラブ・ヴィラの表札

まずは、クラブ・ヴィラの表玄関

ごく普通の構えなんですが、柱が2本象徴的に立っていて、深いグリーンに塗られ、その奥の壁は緑の補色であるオレンジの円が描かれ、その前には馬の彫刻が置かれています。これだけで絵になるではないですか!


こんな柱がほしい。屋根は瓦、まったくの民家風な落ち着いた門構え。
で、右の扉から中へと入ります。


扉を入ると、まず右手に仏様が鎮座されています。入り口からは変な気が入らないように守っておられるのでしょう。




さらに進むと、右手奥が開けて、ここがホテルの受付スペースになります。
もう一度目を元に戻しますと、丁度屋根と屋根の隙間から光が注ぎ、その光が下の水盤に落ちていきます。
緑がその小さなパティオに植えられ、素晴らしい気持ちの良い場を創り出していました。


空間の拡がりに身を置くと、光や風を感じることができます。


玄関扉の方を見返したところ。


奥の待合からパティオを見かえしたところ。

小さな空間なんですが、考え抜かれた美学があります。





| 建築・設計について | 00:14 | comments(0) | -
ジェフリー・バワ パラダイスロード・ザ・ヴィラ パティオを介して入るモノトーンのモダンなゲストルーム
さて、ゲストルームです。
まずは、部屋にいくまでの憎い演出。
小さなパティオ・中庭を廻廊が囲み、その廻廊に沿って進みます。
このパティオは壁で囲まれ、木が一本生える閉鎖的な空間。
開放的なパブリックからちょっと閉鎖的なプライベートへと場は切り替わります。






この廻廊に設けられた階段を昇ると

彫刻が置かれた階段室に
そして内部へと誘われます。

内部は、黒、白、グレー、そしてグレイッシュなベージュラインでまとめられたモダンなもの。センターベッドには蚊帳が柔らかく、架けられ思わず息を飲む美しさ。開口部の白地に黒を縁取りに、目がいきますがそのデザインパターンがベッドファブリックにも転用されており、全体としてまとまりある空間になります。建築とインテリアの実に素晴らしいハーモニーがここにあります。






これまたグレーの水廻り。
どうしても水廻りは白い壁となりがちですが、こんなモルタル色というかグレーな感じの方が落ち着きが出ます。

| 建築・設計について | 07:19 | comments(0) | -
ジェフリー・バワ パラダイスロード・ザ・ヴィラ アウトドアリビング
これが本当のアウトドアリビングなんでしょうね。


大きな屋根がかかり、雨と日射を遮る中で、風を感じながら読書をしたり、食事をしたりしてゆっくりとした時間を過ごす。



緑を眺め、少し暑くなったらプールでひと泳ぎ


贅沢な時間をこういうところでは過ごせます。




屋根がしっかりガード


| 建築・設計について | 17:27 | comments(0) | -
ジェフリー・バワ パラダイスロード・ザ・ヴィラ 壁と中庭に囲まれた開放感のあるメインダイニング
こちらがダイニングルームです。常夏ならではの開放感あふれる部屋ですが、壁で囲まれた上部が抜けていたり、開放感ある側面は中庭の一部をなし、中庭の向こうには庇のある部屋があったりと、全面開放では無く、抜けがありながらも囲まれている安心感をもたらす構成になっています。
だからこれだけオープンでも安心感があるんですね。

壁がありますが、その上部からは日が注ぎます。


反対の面はフルオープン。でもその先には建物がしっかりガード








次から次へと展開していく画面に、気持ちが高ぶります。
落ち着いているのに、空気の流れを感じることができる。
私の理想といている空間構成でもあります。

| 建築・設計について | 00:42 | comments(0) | -
ジェフリー・バワ パラダイスロード・ザ・ヴィラ プールのある中庭を囲む美しい建物
プールのある中庭ですが、それを囲む建築群もヒューマンスケールで、実に美しいものばかりです。肩の凝らない建物と言いますか、昔からそこにあった建築を改修しているものもあり、それらが良い間隔を保ちながら配置されています。土地の広さも勿論ありますが、広すぎも無く狭すぎもなく、丁度良いスケール感。





この木製サッシと屋根、壁の納まりなんて、涙ものです。実に綺麗な木製開口部。化粧パネルもサッシと一体化していて、美しい。


プールを囲む階段のある建物。階段、屋根裏天井、白い壁のプロポーも良いですが、何と言いましてもインテリアのセンスが光ります。モダンとオールドが上手く取り合う、飽きのこない空間を創り出していました。



開口部も考え抜かれて空けられています。日本の建築は柱と柱の間は全て開け放つことができる開口部ですが、こちらは、壁という強い存在があり、そこに開口をくり抜くわけです。従って開ける位置はとても慎重。

古い柱を用い、庇も設け、開口部を強調しています。
この穴を抜けますと

先ほどのプールのある中庭。
その先の白い壁にも透視図的に開口が設けられ、その先の芝生の庭へと人を誘います。



| 建築・設計について | 00:00 | comments(0) | -
ジェフリー・バワ パラダイスロード・ザ・ヴィラ 建物はバワ。インテリアはパラダイスロード白と黒のインテリア
建築とインテリアは切っても切れない存在です。いくら建築が頑張っても、インテリアがその建築とマッチしない場合はこれは悲劇。でもマッチした場合は、お互いの相乗効果で、2倍、3倍の素敵な空間になります。
このザ・ヴィラも建物設計したバワの意図を見事にくみ取ったインテリアの勝利。素晴らしい空間が内部に広がります。

白と黒とグレーのインテリア。白い空間に実にうまくフィットしています。


窓の向こうにはプールが見え、その向こうに庇の架かる廻廊




プールを囲む中庭




視線が開いたり閉じたり、じつに豊かな場を創り出しています。
| 建築・設計について | 00:02 | comments(0) | -
ジェフリー・バワ パラダイスロード・ザ・ヴィラ バワがデザインし過ごしたビラ
ベントタにはジェフリー・バワが理想郷として作りこんだ庭園ヌルガンガがありますが、その前にザ・ビラという海に続くビラを見学しました。今もホテルとして使われています。

エントランスです。


正面のハウスが玄関棟。いくつかの棟に分かれていますが、ここからは中の広大な世界はわかりません。


外観はあくまで控えめ。




床は石貼り。




エントランス棟の内部。吹抜けの玄関。白い壁。プロポーションが美しい開口部
そして洗練されたインテリア。
空気が変わります。

| 建築・設計について | 13:49 | comments(0) | -
ジェフリー・バワ ベントタビーチホテル(8)すっきりすた軸線。自然素材の力
とても気持ちよかったベントタビーチホテルでした。平面計画もシンプルなんですが、きちんと場所性を捉え、海にむかって無理なく開く配置。大らかさがとても気持ちにゆとりを与えます。



人がつくる軸線と自然の有機的な形態を上手く混ぜ、締まるところ緩むところを適所にちりばめる手法というのでしょうか。良い感じです。









長年経ってもあきがこないのはデザインは勿論、使われる自然素材が大きく影響していると思いますね。
やっぱり自然そのものの材料を使わないと、結局経年変化には耐えられません。
| 建築・設計について | 21:11 | comments(0) | -
ジェフリー・バワ ベントタビーチホテル(7)岩が溶け込む美しいプール
このベントタビーチホテルはジェフリー・バワの初期の作品で.1969年の竣工。今から50年近く前の建物ですがまったく古さは感じません。落ち着いた素材。柔らかいディテール。物語性のある同線計画。感動を呼ぶテキスタイルや迫力ある彫刻。どれをとっても現代建築でも十分使える要素が入っています。
で、今日はリゾートホテルに欠かせないプール。インド洋の海も近くですが、何と言いましてもくつろげるプールデザインはとても重要なアイテム。
このプールには岩が食い込んでいます。









プールを見ながらインド洋へと一直線に続く道
| 建築・設計について | 00:30 | comments(0) | -
ジェフリー・バワ ベントタビーチホテル(6)石の壁で囲まれたプールの見えるリビング
石が貼られた建物の基壇部分にある寛ぎスペース。
ここからプールは目の前



外壁の石貼りが内部開口部の額縁になっている重厚なイメージ




石をくり抜いた感じで、厚い壁厚を利用して光を採り入れるデザイン
小さな光を絞り込む開口と光を受ける壁の長さをできるだけ長くしようとしたデザインです。


光が石にあたり、その材質感が感じられて嬉しい。
石の額縁!
この重厚感・ゴツサは、石の特権ですね。





| 建築・設計について | 00:08 | comments(0) | -
ジェフリー・バワ ベントタビーチホテル(5)白い柔らかい壁で囲まれた階段
ジェフリー・バワは優しい人だったと思います。線が滑らかで、人に対して包み込むような柔らかさが感じられます。
そんな感じを抱くのが、内部に設けられた白い壁と天井の階段





階段正面は中庭に面していて、手すりの丸いデザインが目にとまります。
アーチは人を包み込みますし、どこかギリシャの島の村を想像させてくれます。




壁も天井も丸く、ここは職人技が生きてます。白い天井、白い壁、アーチが上手く壁と天井を繋いでいます。


レストランから地下に下りる階段。
ここにも、ど真ん中にラキさんの鳥の彫刻が座っていました。
手すりの柔らかい曲線に注目


降りていき、振り返りますとこんな感じ。階段下は確かに使えないスペースとなりがちなのですが、こんな風にすると、デザインされているなーと思いますし、階段の存在感があってとても面白い


エレベーターの扉もラキさんデザイン
| 建築・設計について | 00:24 | comments(0) | -
ジェフリー・バワ ベントタビーチホテル(4)内と外にベンチを採り入れた木製サッシの客室開口部
次の客室を見せてもらいました。

シンプルな片側廊下。手すりの開口部は縁が丸く、このホテルのデザインモチーフの一つです。


この客室の窓廻りにはびっくり。開口部は3つ。左はベランダにでる扉。真ん中の木製サッシは、換気口が付くもので、やや部屋内側に入っています。
実は、真ん中のサッシのベランダ側には室内と同じ白いベンチが付いています。


右の木製サッシの手前には白いベンチが。このベンチは室内側から外のラグーンを眺められるように設計されています。



右の室内ベンチがある窓からの美しい景色



で、ベランダに出ますと、真ん中の木製サッシのベランダ側に白いベンチが登場。



上手く身体を優しく包み込むようなデザイン。
なーるほど、これまた良く考えられた木製サッシ開口部なんですわ。
| 建築・設計について | 00:21 | comments(0) | -
ジェフリー・バワ ベントタビーチホテル(3)水盤を回る庇のある廻廊とメインレストラン
水盤を見ながらぐるりと廻廊が作られています。低い庇が出て、軒裏には反射した水文が写るような仕掛け。静かな水面を眺めているだけで、心が落ち着きます。







水盤に面してメインレストランがありますが、木製サッシが実に美しく、また上手く窪みが作られそこに水を眺められるソファーがしつらえてありました。綺麗な納まり。ほれぼれ。サッシは良く見ますと角が丸く削られていて、全体としてとても優しく柔らかい印象を受けます。





で、こちらがメインダイニング。天井の明るいオレンジのチェック模様が気分を明るくさせてくれます。ここでも天井は水平なんですが、開口部にむかって窓際は勾配になっています。視線が自然に外へと注がれていきます。
| 建築・設計について | 00:00 | comments(0) | -
ジェフリー・バワ ベントタビーチホテル(2)ヒューマンスケールのさりげないホテルフロント
ベントタビーチホテルの階段を上から見たところです。

右が水盤、天井の際色豊かな装飾、石の壁、そしてチークの床
どれも人の手の痕跡が残る仕上げで、とても品があり、落ち着きます。

石の壁に木の階段なんですが、石が自然石を貼ったものなので、石と木との接点の取り合いが設計上はかなり悩むところです。この階段の答えは、木と自然石の間に磨いた石を入れ込み、非常にさりげなくしかも上手に納めています。


フットライトもいつも悩みますが、この階段の答えはこんな感じ。アッパーライトとすることで、自然石の凹凸に光があたり、雰囲気を醸し出します。夜に見てみたいものです。

物と物がぶつかるところが、設計者のデザイン力が試されるところでもあります。さすがに美しい納まりです。


自然石の積み方もきれい。一番上の笠木という部分は、大きな石を並べています。


屋根は切妻ですが、天井は軒先部分が水盤の方に向かって下がっていきます。
光が水に反射して、その反射した光が天井の色彩をより鮮明にします。


これがフロント。とても控えめですが、木の造作家具や椅子が見事にデザインされ、この空間にマッチしています。水盤と天井を引き立たせる脇役ですが、とても落ち着いていて好きですね。



フロント前に置かれているのは、このように椅子にも使えますし、カバン置きにも使えるという優れたデザイン。派手な吹抜けとかどうだ!といった空間の仕掛けはありませんが、本当に良く考えられたアプローチとフロント廻りだと思いました。
| 建築・設計について | 00:03 | comments(0) | -
ジェフリー・バワ ベントタビーチホテル(1)石の壁を進む考え抜かれたアプローチ
ベントタに到着。最初に見学したのがベントタビーチホテルです。
1階廻りに石が貼られ、重厚感があるエントランスから入ります。
石の壁を切り抜いたようなアーチが迎えてくれます。





中に入りますと、天井にも石。
その真ん中には芸術家ラキ・セナナヤキ氏の太陽の彫刻が貼られていました。
写真の右手にやや小さ目の開口があり、90度折れ曲がって進むことになります。


くり抜かれた石の壁から木の階段が覗き、登りたくなる気持ちにさせます。
このあたりの動線が渋い!


そして、階段を昇りますと、その天井が見事な装飾で彩られています。
石の無彩色な場から彩色豊かな天井が拡がっていくわけで、気持ちが高ぶるでしょう?


そして階段を昇りますと、左手に視界がズバッと開かれ、水盤が目の前に飛び込んできます。憎いばかりの物語性。感動の連続なんです。
| 建築・設計について | 00:43 | comments(1) | -
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