冨田秀雄の設計日記

家づくりへの想い、考え、そして私的な内容を綴ったブログです。
坂倉準三 神奈川県立近代美術館鎌倉館 1階の中庭を介した自由な平面 
外部と内部を緩くつなげるという手法はいつも私が設計する時に考えることです。外部と内部の中間領域とでも言うのでしょうか。大きな平面を持つ建物には中庭という要素を加えることで、光や風、視界の拡がりなどをその建物にもたらすことができます。坂倉準三が設計した神奈川県近代美術館も、大きな中庭があり、その中庭を中心にして建物が構成されています。

2階の第一展示室と第展示室を繋ぐ開放廊下から中庭をみた写真。2つの足跡は、恩師ルコルビジェが訪問した際、坂倉準三の説明を受けた場所とされています。


2階の解放廊下から外部階段で下りていきます。


階段手すりの造形が見事


中庭を中心にして、半外部の展示空間が拡がります。
ここには彫刻が設置されていて、大谷石の壁で区切られた展示空間を歩いて回ります。



その壁と壁の間から池が見え、その向こうの木々が見え隠れして、自然の中で、美術品を鑑賞するような感じ。まさに中間領域的な展示空間です。

美術館のエントランスについてですが、この鎌倉近代美術館の1階は、実はどこからも入れるようにいくつかの出入り口が設計当初は考えられていました。今、金沢21世紀美術館はそのような街に開いた美術館として建っていますが、いまから60年以上も前からそんなフリーエントランスを考えた人がいたんですね。主階の展示室を柱で2階に持ち上げ、1階はいくつかの壁で構成された市民に開かれた展示空間とする。改めて、その開放感とコンセプトのすばらしさを体感できました。

中庭に面する大谷石の壁には開口が設けられ、重い石の壁から光が通り抜けます。


鉄骨と大谷石の壁との取り合い部分。

この建物は美術館という機能がなくても、十分魅力的であり、モダニズムを後世に伝える貴重な建築であることは間違いありません。
| 建築・設計について | 09:50 | comments(0) | -
坂倉準三 神奈川県立近代美術館鎌倉館 水の波紋を写す庇(軒裏)と細い鉄骨柱
2階の展示室を見ますと、次は外部テラスから1階まで階段で下りてきます。そこで目にするのが、池とその池に跳ね出すテラス。2階の白いキューブを支える細い鉄骨の柱が並び、池の上の束石に載ります。池に反射した日の光は、白い天井に写り、池にできる風の波紋をきれいに映し出します。見事な演出。



庇(軒裏)に写りこむ波紋




柱が石の上に載るのは、日本建築を意識したものか。
緊張感を感じさせる素材と素材のぶつかり合い。


コンクリートの手すりは力強く、しかも透明感があります。


美術品をじっくり堪能したあとで、この景色を見ながら自然の持つ美しさ、光の有難さにまた胸を打たれます。この美術館は身体を通して美を体感できる美術館であると改めて思いました。

| 建築・設計について | 10:46 | comments(0) | -
坂倉準三 神奈川県立近代美術館鎌倉館 桂離宮を連想させる昭和の名建築
日本で最初にできた近代美術館である神奈川県立美術館鎌倉館は鎌倉の鶴岡八幡宮境内に建ちます。ル・コルビジェのところで学んだ坂倉順三が日本に帰り、コルビジェから学んだモダンな建築と日本の伝統的な構成を見事に融合した傑作。今月末にて美術館としての役目を終えるということで、見に行きました。平日にもかかわらず、多くの人達がなごりおしそうに、来館されていました。八幡宮からの借地権が切れるということで美術館としての役目は終えますが、建物は保存運動もありまだこの先どう使われていくかは未定だそうです。隣の新館は耐震性の問題もあり解体されますが、本館の方は何とか機能を変えながらも、人々に使われる建築として残していってほしいと思います。

池の上に張り出すように建つ白いキューブの建築。
当時コンクリートが主流のところを鉄骨造とすることで、大幅なコストと工事短縮を提案してコンペに勝利
外壁は特注アスベストボードとアルミ止め金具による千鳥の白い壁のキューブで
そのキューブを鉄骨の細い柱が支えるようなデザインです。
細い柱の部分は壁が後退しているので濃い影ができます。また中庭があるので、影の向こうに光が見えたりして、透明感も感じます。細い柱による建物の軽快な感じは日本の桂離宮を連想させます。


右側は解体される新館




展示は今週末までなので、行くことができる方は是非。屋根の部分は当時はトップライトがあり展示室は自然光により展示でしたが、その後ふさがれています。その時屋根部分にもう1枚外皮が加えられたので、屋根の笠木の部分が太くやややぼったくなりました。この写真は完成時のものなので、屋根の薄い軽快感が解ります。


日本的な池との調和を感じる軽快感のある建物


こちらは大きな樹木をくぐると少し地面が下がったところに白いキューブが現れるというエントランスアプローチ。


階段を昇り、上階が展示室になっています。正面の階段は、鎌倉鶴岡八幡宮の階段を連想させます。真ん中の鉄骨柱は赤とグレーに塗られ、象徴的な柱を感じます。階段奥の部分は中庭になっているので、そこからの光が階段を照らしています。とてもシンプルなんですが、この建物の顔の部分でもあり、その単純性の中に深い暗示が込められていると思いました。1階部分の壁は力強い大谷石。

| 建築・設計について | 11:57 | comments(0) | -
ドミニク・ペロー 大阪富国生命ビル 森を意識させるエントランスホール
働くオフィスに緑を持ち込み、そこにホッとできる場を創出する。というような事は皆考えますし、本物の緑(植物)をいろいろな水循環システムによって壁面に装着できるやり方も開発されてきました。確かに本物の植物をホールなどの共用空間に配置するのは素晴らしいのですが、いかんせん室内なので維持管理がどうしてもかかります。本物であれば、成長もするし、きちんとお手入れしないとみすぼらしくなります。そんな事を考えながらこの富国生命ビルの吹抜けホールを見てました。緑のガラスプレートに樹木の写真を挟み込み、それをガラス壁として立ち上げています。床は赤褐色のフローリング。緑のガラス壁。おまけに森の香りがする空調。完全に人工的な無機質な森なのですが、気持ち良い空間でした。

地下のショッピングゾーンからその吹抜けホールに出ます。


立ち上る緑のガラス壁。シルク印刷された森の木々が見えます。








一面の大きなガラス壁としないで、このように斜めスリットのあるガラスプレートとすることで、視界に抜けが生まれ、奥行が出ます。これが拡がりを感じさせるミソ。


外壁側はガラスカーテンウォール。ブラインドは日射に反応して自動的に動き光を調整するシステムが組み込まれています。




1階のオフィス用のエントランスホール
天井パネルが面白い


吹抜けに面する階のオフィス側壁面には鏡壁が設けられていて境界があやふやで拡がりを感じることができます。
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ドミニク・ペロー 大阪富国生命ビル  低層部のランダムガラスカーテンウォールが美しい。
建物の外壁を全てガラスで覆うガラスカーテンウォールのビルはモダン建築では何も珍しくありませんが、大阪北にできた富国生命ビルは、そのガラスの持つ透明性や反射性を利用して低層部をランダムガラスの配置にすることにより、何か彫刻的なクリスタルの塊にも見えます。設計したのはフランス建築家ドミニク・ペロー氏。地面から剥いでる樹木のイメージで設計されました。確かに低層部は大きく膨らんでいて、中高層部はしゃんと垂直に伸びていきます。

ガラスは熱線反射ガラス。曇り空を写し込んでこれはこれで玄人好みの渋さ




低層部のガラスがランダム配置の為、光が拡散して反射するので存在感が出ています。



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村野藤吾 梅田吸気塔 銀色に渋く光る都市の彫刻
もう35年ぐらい前、大学の予備校に通っていたとき、よくこの吸気塔の前を通り過ぎていました。何だか不思議なものが建っているなーと心のどこかに記憶されていました。久しぶりにこの吸気塔をじっくり眺めました。5つの塔が地面から生まれたのごとく力強く伸びています。表面は銀褐色の曲面体。曇り空なのでその金属体が益々渋く光ます。もうこれは建築ではなく都市の彫刻。
設計は村野藤吾。阪急デパートをはじめ多くの昭和建築が新しく建て替わる中、力強く街のシンボルとして立ち続けます。



村野さんは建物を計画する中で、模型を粘土で作り、その形態を粘土を削ったり貼っ付けたりして作りこんでいきました。まさにこの彫刻もそんな製作スタディーの中で生まれたんだと思わせる形態ですよね。








後ろのガラス貼りの建物はフランス建築家の巨匠ドミニク・ペロー設計の富国生命ビル。ガラス貼りのバリバリモダン建築と対比してみると更にその形態の面白さが解ります。
| 建築・設計について | 06:29 | comments(0) | -
名古屋安藤七宝店クロイゾンスクエアは都会の中の静寂なオアシス
名古屋のもっとも賑やかな栄にある安藤七宝店。日本の伝統的七宝焼きを製作する歴史ある安藤七宝店ですが大きな通りからは看板しか見えません。ビルに囲まれた細い路地空間を入って行きますと、そこは表通りの喧騒からは想像できない日本的な静かな空間が拡がります。


路地のショーケースには美しい七宝焼きの商品が並びます。色鮮やか。一つ一つ見ていても飽きません。小さな美術ケースのような展示空間にもなっています。


突き当りますと、その前には既存建物である土蔵を改修した資料館が見えます。



シャープな庇のある廊下、中庭を挟んで安藤七宝店のガラス貼りの店舗。
その奥にはイタリアンレストラン




一番奥からの見返りの写真。
深い庇と石の中庭、ちょっと休める石のベンチ。その向こうに見える平屋の店舗。ヒューマンスケールで落ち着く場を見事に作り出しています。
建物を計画する基準として容積率、建蔽率というその敷地にどれだけの面積の建物が建つかという物差しがあり、この栄のような一等地ですとその基準一杯の建物を計画し隙間なく建物を建てます。したがいましてなかなかこのようなゆとりと静かな空間を作り出すことはできないのですが、ここは計画のすばらしさ、建築主の許容する懐の深さが表れています。都市にこのような路地的な場があればもっと都会を楽しめますよね。ふっと静かになれる場所というのは都会だからこそ必要だと思います。



このように路地となっています。


大通りからは見えませんが、ガラス張りのシャープな建物の右側がもう一つの出入り口


この建物を含めた計画で設計は竹中工務店
| 建築・設計について | 09:49 | comments(0) | -
村野藤吾 名古屋丸栄百貨店 垂直マリオンと装飾タイルのファサード
名古屋の中心的繁華街栄にある老舗百貨店。戦争で建設途中になっていたものを村野藤吾が増改築を施したもの。北面と東面は水平スラブと縦マリオンのシンプルでリズミカルなファサード。西面は、大きな壁に小口タイルやガラスブロックを組み合わせた装飾壁となっています。



階毎に水平に強調されるスラブのラインと縦に細いピッチで入るマリオン(方立)開口部はスモークのガラスブロック。ガラス部分は掘り下げ、より陰影を出すことに寄って一見シンプルに見える壁面に深みを持たせています。水平ラインも少し壁面から出すことで、スラブ下に影を作り、水平ラインも認識させます。壁は紫色の小口タイル。シンプルな壁面ほどプロポーションが大切ですが、このファサードの横と縦の関係、細かなディテールは参考になります。


西面は大きな壁面に対し細かな開口部を排しながらも印象に残る装飾的なタイル壁面


北面での水平ラインのスラブを大きな壁面から少し出すことで、リズムをとり、スラブ間の壁面に緑系統のタイルを主体とした絵を描いています。村野さんはよく着物の柄を眺めていたということで、日本的な動きのある絵、散りばめられた文様と、眺めていていろいろ想像すると面白いし不思議な壁です。
今の建物ではこのような装飾壁面は美術館を除いては見受けません。そもそも大きな壁面ができると言って美術館ではないので、そこに絵を描くという発想はなかなかないのです。しいて言えば映像によるデジタル画面がくっついた建物が今の装飾建築なんでしょうが、栄という繁華街の中心に人の心が和む絵を大胆に描いた村野さんの遊び心と発想の偉大さを感じます。これも製作はタイル職人の技なわけで、ひとつひとつ図面を見ながら貼っていったその努力にも乾杯!


内部階段の手すりはやはり流れるような有機的デザインでした。
| 建築・設計について | 09:07 | comments(0) | -
JR名古屋駅プラットホームのきしめんを食べる
お墓参りの途中で名古屋に立ち寄りました。
JR名古屋駅で丁度お昼時。ということはきしめんタイム。
きしめんは名古屋名物ですが、このJR在来線のプラットホームの端にはきしめん屋さんがあります。ここで立ち食いで頂くのですが、天ぷらもその場で揚げてもらえるし、なかなかのお味なんです。名古屋駅に行くことがあれば是非。


| 建築・設計について | 21:35 | comments(0) | -
今読んでいる本2 アマン伝説
今読んでいる本の2冊目は山口由美さん著作のアマン伝説。今世界中にあるプライベートビラスタイルの客室、アジア的なインテリア、自然と一つになるような景色抜群のテラス、その形態を最初に手掛けたのがアマンホテルのアマンプリ。まったく宣伝をしないで、世界の富裕層の口コミから拡がったアマンの世界はどのように造られていったのか。そのあたりの話や、インフィニティ―プールの生みの親でもあるジェフリーバワとの関係が解る本です。
気持ち良さを追求するとどこまでいくのか?その答えのひとつがアマンのホテルでありそのサービスだと思います。

気持ち良い空間を作るには、その空気感を学ばないといけませんよね。

また山口さんは、「帝国ホテルライト館の謎」も書かれていて、それはとても興味深いお話でした。
今フランクロイドライトの帝国ホテルがあの日比谷に残っていればどれだけ帝国ホテルの価値が世界的に上がっていたか想像しますと、壊すなんてありえないと思ってしまいますが、漏水だらけの帝国ホテルをそのまま営業できたのか?ホテルという機能を持ちながら改修に次ぐ改修ができたのか等々考えさせられました。
| 建築・設計について | 00:07 | comments(0) | -
今読んでいる本1 ある日の村野藤吾
村野藤吾さんの建築は今みても本当にカッコよく、見習うべきところも多くいつも感動しています。ご本人の本も読みましたが、普段はどのような建築家だったのか。雲の上にいるような存在なのでその内的なものまではなかなか解らなかったのですが、孫の村野敦子さんが書かれた「ある日の村野藤吾」と言う本は、村野さんが93歳で亡くなるまでのいくつかの手紙を記載したもので、そのエネルギーの強さ、建築家としての苦悩、所員や施主に対する考えの断片を知ることができる本当に貴重な本だと思います。
80歳を過ぎてからもあくなき探求心。徹底したこだわり。そして海外に建築を見に行く謙虚さ。そもそもその年になりますと今自分が抱えている建築計画に対して、参考になる建物をわざわざ海外へ行って写真を撮りまくり、感動し、確認するというエネルギー溢れる行動力に驚かされました。


私も死ぬまで現役を目指していますが、まだまだ青いなーと思った次第です。
| 建築・設計について | 00:10 | comments(0) | -
六本木で出会った現代モダン建築
六本木で森美術館のフォスター講演のあと、駅まで帰る途中で出会いましたモダン建築

開口部の変化に富む開け方、壁の陰影の凹凸、全体のプロポーション
なかなか良い感じで、驚きました。

正面はもっと素晴らしい。


散歩してましてもこれぞ!建築家が手掛けた建物じゃと思われるものは50に1つぐらいしかありませんが、この建築もいけてます。
| 建築・設計について | 21:51 | comments(0) | -
フォスター+パートナーズ展 トークセッションを聞きに行く
今東京では、昨日紹介しましたゲーリー展が2か所で行われていますし、1日から森ビル美術館でフォスター展、リナ・ボ・バルディー展がワタリウムでと、いろいろ見聞きする機会が目白押しです。今日は森美術館で開催されているフォスター展関連のトークイベントに行ってきました。イギリス建築家ノーマン・フォスター率いる設計集団の多岐に及ぶプロジェクトの商かい。その根底に流れるバックミンスターフラーの未来を見据えた考え等々、盛りだくさんでした。




フォスターが設計事務所を立ち上げて50年。少数の事務所員からいまでは500人を超えるスタッフを有し、世界中に建築を設計しています。
その根底には、太陽光をはじめとする最先端技術による自然との共生、イノベーション(新しい改革、技術革新)を追求して新しい価値観を生み出す。
歴史的建造物の再生、人に開かれた空間の創出。という思想です。
特に環境に関しては、今の省エネルギーが大きく取り上げられる遥か以前から自然エネルギーを用いた機械を使わない空調、採光システムの提案など、人より1歩も2歩も前を行っていました。
つくっている建築はデザインはさることながら、その中に込められた思想が読み取れ、とても楽しい展示会なのではないでしょうか。
| 建築・設計について | 19:49 | comments(0) | -
ルイヴィトン表参道 フランクゲーリー フォンダシオンルイヴィトン建築展 氷山の上に架かるガラスの帆
フォンダシオンルイヴィトンは、2014年10月にパリに完成した美術館です。ルイヴィトン財団が持つアートの展示スペースだけではなく、音楽、現代アートをはじめあらゆるジャンルのアートを発信する場であります。建築をつくる過程は、まずはオーナーの要望を汲み取りそこから形にしていくわけですが、この展覧会ではその過程が模型を通してわかるようになっています。設計においてはスケッチから始まりそれをラフ模型やCGで3次元化して確認し、修正を加えながら進んでいきます。コンセプトは模型に伝わり、それをあらゆる方向から眺め、光や抜けを確認。ドラマチックな建築へと導いていきます。

簡単なブロック模型からスタート。
この段階でもこの建物がいろいろな機能を持つ箱の集合体であり、その組み合わせと空いたスペースを上手く組み合わせていく。そしてガラスの屋根がその集合体を包むという設計主旨が見えます。


決めた大きさのいくつかのブロックを真っ直ぐ積み重ねたり45度に振ったり、ずらしたりしてデザインと機能を同時に考えながら進んでいくわけです。


ブロック配置がきまると模型も大きくなりさらに詰めて考える。


ここまでくると、建築内部に自分が入ってその気持ち良さを確認できますよね



建物の外部シルエットの決め手は船舶の帆をイメージしたガラスの屋根。
氷山と呼ばれる白いブロックを大きな帆のようなガラスの屋根が覆いますが、その形を決めるのはなかなか大変な検討だったと想像できます。



ガラスの帆をどうたって支えるかも重要なポイントです。デザインを実際の形にするのは最先端の技術。今だからこそできる建物だと言えます。


建築家、構造デザイナー、プロダクトデザイナー等多くの優れた専門家が集合してこれだけの建築が出来上がります。
| 建築・設計について | 09:36 | comments(0) | -
ルイヴィトン表参道 フランクゲーリーのパリ・フォンダシオンルイヴィトン建築展を見る
さて、ルイヴィトン表参道で開催中のフランクゲーリーの建築展に行きました。フランクゲーリーの建築を体感したのは今まで2つ。一つは神戸のフィッシュダンス。もうかなり前ですが魚のモニュメントとそれに付随したレストランでした。もう一つはアメリカ旅行でのロサンゼルスディズニーコンサートホール。その素晴らしさはブログでも紹介しました。日本では今ゲーリーの展覧会が表参道と六本木で行われていますが、ここはパリのブローニュの森に完成したフォンダシオンルイヴィトンの計画そして建造、完成までに焦点をあてたものです。

ルイヴィトン表参道7階のホールが展示会場。ガラス貼りの透明感溢れるホールにコンセプト模型がそれこそ泳ぐ魚のように配置されています。ただ模型を並べるだけではなく、設計開始から完成まで12年におよぶ、財団とゲーリーとの対話、変遷が見て取れて建築関係者以外の人達にも十分楽しめる企画となっています。




白い壁面にはゲーリーによる外観イメージスケッチ


そして大きなスクリーンには建物建造中のビデオ。できた建物をドローンが空中から撮影した迫力ある映像が流れ、空間を感じることができます。


ブローニュの森に建設された配置模型 手前下にあるガラスの建物
| 建築・設計について | 10:26 | comments(0) | -
建築家の力作が並ぶ表参道 どんどん変わる街並み
表参道は明治神宮へと続く参道でして、昔からファッション、デザイン、食の東京の最先端を発信している場であります。昔の同潤会アパートがあった時はやはり昭和の香りを残しながら、表参道を歩いていてもなんとなく気持ちが高ぶりながらも緩い感じがしていて良かったのです。なんか散策気分と言う感じでしょうかね。同潤会アパートがコンクリートとガラスの建築に変わり、その変化に追随するように海外の高級ブティックが沢山進出してきて、今やブランド通りと言う感じです。建築家は施主からやはり目立つもの、独自な表現を求められますし、それに一生懸命取り組んで答えを出します。表参道のそれら建築家が手掛けた建物はそれぞれに面白いですし、力を感じますし完成度も高い。でも歩いていても何か肩に力が入りますし、昔感じていた気楽さは表通りには感じられなくなりました。
今は、2,3本表から入った通りの方が何となく気持ち良いのです。







昔の同潤会アパートの形態を残した棟なんですが、室内の光が表に漏れてきて暖かみが感じられます。


今回の目的はこのルイヴィトンです。この建物は青木淳さんの設計。ルイヴィトンといえば、大航海時代から始まる旅に用いた頑丈な旅行カバンのイメージですが、そういう箱を積み上げるようなデザインとなっています。
1月末までフランクゲーリー展がこの建物の7階で展示されていてそれを見に来ました。
| 建築・設計について | 11:46 | comments(0) | -
国立近現代建築資料館 吉阪隆正+U研究室 八王子セミナーハウスの迫力ある粘土模型
国立近現代建築資料館は、円形の展示ケースとその廻りの壁が展示壁面となっていますが、その円形の真ん中に今回、吉阪隆正+U研究室の代表作でもある八王子大学セミナーハウスの模型が置かれています。しかも粘土造り。大地から生え出るような建築を作ってきた吉阪さんの好みをそのまま粘土で上手く表現した展示で、丘の斜面に高低差を上手く利用しながら配置された建物が並びます。
この大地に寄り添うように建てられた建築群は、それぞれ個性がありますが全体としてもとてもまとまりがあります。いくつものヴューポイントがあり、視界が先まで抜け、とても楽しい。あちらこちらに佇める場所を持つ建築群です。

セミナーハウスの配置図














配置図や平面図からでは想像できない空間の豊かさを感じることができました。
| 建築・設計について | 08:38 | comments(0) | -
国立近現代建築資料館 吉阪隆正+U研究室 不連続統一体というみんなで作るスタンス
吉阪さんが唱えた組織論である不連続統一体という考えは、大手の設計事務所やゼネコン設計部、そして幾人かのグループで設計する設計事務所にとって模範となる考え方です。設計事務所で働く人達は、皆個性と主張、考え方をそれぞれが持っていて、その個性のぶつかり合いもまた必要なんですが、いろいろな個性が発揮できしかもそれが一つにまとまると非常に面白い建物になります。皆がベクトルを同じ向きに向いて合わせますと、それが凄いパワーになり、1人でやるより何倍も力になる。そうするためには1つのプロジェクトに対して、それぞれが全力で考えてみる。そしていきなり皆がこれだ!と納得する案が生まれます。そこに向かってまた個性を出しながら進んでいく。みんなを巻き込んでいく。そんなやり方なんでしょうか。
八王子のセミナーハウスは吉阪さん率いるU研究室の代表作ですが、大きな丘の中に個性ある建物が建っています。みな形状も違いますが、一つの塊で考えると統一されていて、その全体像は芸術的でもあります。統一されたコンセプトがあれば、それぞれが違うデザインをしても核心がしっかりしているのでぶれない。
建築は本当に奥が深いのです。




八王子セミナーハウスのセンター棟断面図




今は無き、富山市呉羽中学校平面図

ひょうたん型の中庭型校庭を校舎が囲むプラン。皆の様子が手にとれるようで楽しそう。これが50年近く前のプランですから驚きです。

葉山三沢邸1階プラン

どうやって2階にいくのかと思うとワクワクするプラン。各室が完全に独立していて居間の2階までは一旦外部に出てから移動。2階は居間と食堂が外部テラスを介して繋がります。雨の日は傘をさして移動か?安藤さんの住吉の長屋のはるか前にも、ありましたです。

| 建築・設計について | 13:20 | comments(0) | -
国立近現代建築資料館 吉阪隆正 逆転の発想と原寸図に基づく建築
吉阪さんの考えは面白い。常識とか当たり前とかいう考えをまずはひっくり返して考えてみる。そこから物事をスタートさせて現実との間に着地点を見つける。そんな手法をとられていたようです。それが解りやすいのがこの逆さ日本地図

太平洋側に日本経済の中心が寄り過ぎていて不安定なのを地図を逆さにして見てみる。そうすると日本海側にも重点とんる都市がもっと必要ではないか、そうすることで日本は偏りのない社会ができるのではないか。と考えました。残念なことに今は東京集中。もっと不安定になってしまっています。これほどネットワークシステムが発達したのだから、田舎でも仕事はできますし、分散は可能かと思います。まず国の省庁が動かない事には話になりませんが。


次は海を中心とした世界地図。南極を真ん中に据えますと、海は繋がっています。


世界を平均的に見るサイコロ

吉阪さんの考え方は、ひとつのものを鳥瞰的に捉え、そのものの本質を掴むということでしょう。なんでもそうですが、一つのことに縛られると、外が見えなくなります。勇気をもって1,2歩下がり上の方から全体を見てみる。そうすると今の立ち位置がわかる。非常に重要な考えです。


理論はあくまでも鳥瞰的に全体を捉え、いざ物を作り出すとディテールを徹底的に詰める。建築においては原寸図がそれにあたります。作るものと同じスケールで描いてみますと、その物の良し悪しが肌で解るようになります。原寸はデザインは勿論、故障の原因になる部分を検討し修正するのにも便利なアイテムです。

| 建築・設計について | 09:12 | comments(0) | -
国立近現代建築資料館 吉阪隆正とU研究室の建築展を見ました。
近現代建築の図面や資料を集め、それを定期的に展示する建築に特化した美術館がこの近現代建築資料館です。海外ではこのような建築資料を展示する場が沢山ありましたが日本でもようやくこの資料館が出来、建築を芸術、文化として展示できるようになりました。古建築に対しては、理解ある日本人も現代、近代建築に関してはまだまだ世間的な理解は少ないと思います。多くの文化的に貴重な現代建築が経済を主な理由に、あっという間に解体されるのをいやというほど見ています。これも文化的価値観が市民の中にもっと広く拡がらないのも一つの原因だと思います。我々建築家ももっと主張しないといけませんね。
ということで、今開催されているのは吉阪隆正とU研究室設計の仕事

旧岩崎庭園からの入り口


建物エントランス


ホール


展示スペースです。


建築に対する吉阪さんの想い。
力を込めた建築には、それなりのパワーを感じますが、やはり施主から設計者そして工務店の現場監督、職人さんにいたるまで、どれだけその建物に気合を入れて取り組んだかが、その建物の中に入った人には五感として伝わります。
どの建物も決して手を抜いたらいけない。ひとりひとりのこだわりが集積したものが建築なので、そこは肝だといつも思います。


多くの図面や、模型、ビデオを見ながら建築に対する考え方が学べる良い企画です。みなさんも是非。

| 建築・設計について | 10:47 | comments(0) | -
旧岩崎家住宅ビリヤード棟 スイスの小屋のようなデザイン 金唐皮の壁
ビリヤード棟の内部です。設計者のジョサイヤ・コンドルがスイスコテージスタイルと呼んだそうですが、アメリカ木造ゴシックの流れを汲むデザインで、外観は確かに山小屋風。
屋根を支えるトラス構造や、半円のハイサイドライトなど、暖かみを感じるデザインですが、梁も束の部分もアーチの部分も全て木材に彫りが刻まれていて、質素ではなく豪華な小屋といったところ。
天井を貼らないで、屋根の架構そのものを意匠として表し、高い天井空間を有効に使う。この考えは今も私の設計の基本的考えですが、やっぱり無駄がなく、高い天井が気持ち良いと思います。




壁に貼ってあるのは金唐皮。皮をプレスしてそこに彩色を何度も施すイタリアルネッサンスの技法です。プレスするので、そこに凹凸が出来、その凹凸を上手く利用しながら色を塗っていきます。皮の肌触りと染み込ませた色の深みが魅力的。見た目も触った感じも柔らかくしかも豪華です。京都のチェリデザイン徳力竜生氏は以前紹介しましたが、そのご両親は京都でこの金唐皮を用いた優れた芸術作品を沢山製作されています。私にとっては馴染みの深い材料なのですが、建物壁面に全て金唐皮を貼っているのを見たのは初めて。勿論本館でもある隣の西洋館の部屋内装も金唐皮なんです。

西洋館と地下でつないでいますが、その地下通路に降りる階段


光があたり、凹凸がある部分に反射して何とも言えない趣がある金唐皮の壁です。
| 建築・設計について | 11:54 | comments(0) | -
旧岩崎邸庭園 和館の庭の大きな敷石と山小屋風のビリヤード室
旧岩崎家住宅は洋館と和館そてにビリヤード室という3つの棟が残されています。和館は生活をした住居ですが、今残っているのはほんの一部。ほとんどが解体されてしまいました。それでも当時の裕福な大邸宅を想像することはできます。私が驚いたのは庭園に敷かれている石の大きさです。石を人が歩く庭の敷石として使う場合は、その表面を地面から出すようにするので石本体の大部分は地面にうめます。ということはこれだけの大きな石の全体像はどれほど大きいか想像するだけで驚きです。





これだけ見ましても、三菱財閥の財力が解ります。

さて、洋館の隣にはスイス山小屋風の木造建物があります。設計は洋館と同じジョサイヤ・コンドル。この建物はビリヤードを楽しむ為の建物。洋館からの移動は、何と地下通路を使います。
内部はビリヤードを楽しむ大きな部屋と地下に降りる階段室、水廻りという簡単な構成





破風の下の円形状の光採りが面白い。大きな庇がつくバルコニーから広大な庭を眺めながらビリヤードを楽しんだり、おしゃべりしたり、優雅で楽しい時間を過ごしたんだなーと感じることができます。


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旧岩崎家住宅 ジョサイヤ・コンドル設計の洋館 明治の建築
台東区にある旧岩崎邸庭園にいきました。ここにある岩崎家住宅は国の重要文化財になっています。三菱財閥の創設者岩崎弥太郎から3代目岩崎久弥によって建てられました。設計をしたのは英国人建築家ジョサイヤ・コンドル。明治10年に日本政府のお雇い外国人として来日し、日本に西洋建築を教えた人で、その教え子の中に東京駅、築地本願寺等の設計者辰野金吾や赤坂離宮設計の片山東熊などその後の日本建築界を支えた人達が多く含まれます。
さて、この岩崎家住宅ですが、洋館と和館から成り、洋館は迎賓館として使われ和館は日常生活の場として使われたそうです。敷地は今残っている敷地の何倍かあったそうで、岩崎財閥の力の大きさが解ります。
写真は外観のみで、内部は撮影禁止。内部の重厚さと手の込んだ細工の数々は実際に訪問して体感してください。

エントランス部分。


これが木造建築であるところがまた凄い


窓廻りの装飾も手の込んだデザインです。
ここは、内部が大階段の吹き抜けにあたるところで、この開口部から階段室へやわらかい光が注ぎ込みます。


こちらは南面の外観
1階、2階ともに深いベランダが設けられ、それを支える柱は1階がトスカナ式、2階がイオニア式の装飾となっています。






回り込みますと東面にはサンルームが見えてきます。


貴重なガラスを開口部一杯に用い、気持ちよいサンルームを作りました。
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ヤマトインターナショナル本社ビル 30年メンテナンスがきちんとなされた綺麗なオフィスビル
1986年ですから今から30年近く経ちますが、このオフィスビルはそんな前に建てられました。当時もその姿に皆驚かされましたし、影響を受けた人も沢山いると思います。設計は原広司氏。埋め立てられた土地にドーンと建つわけですから地形とか街のコンテクストとか何もない。その中で建物を地形として設計したそうです。また小さな分節されたパーツが外壁を形づくっているのですが、それぞれに個別な機能を持ち、その集合体としての形になったようです。日が当たりますと、アルミパネルにいろいろな影や反射面ができて、建物が輝いて見えます。
それにしても完成時と変わらない美しさが保たれていました。
ヤマトインターナショナル株式会社はアパレルメーカーですが、ものつくりの精神を理解されているというか、建物を愛されているというか、きちんとメンテナンスがされており、本当に幸せな建築だと感じました。






| 建築・設計について | 21:38 | comments(0) | -
グランピングという新しい自然のと楽しみ方 星のや富士
キャンプは、心と身体が一つになれるので大好きで、最近までは毎年どこかへ行ってました。都会を離れ自然とひとつになれるその喜びは、やはり自然の中に身を投じる以外体感できません。テントを張ってのキャンプもしておりましたが、最近は手抜きとなっています。テントの設営や撤収、バーベキューの後片付けは結構大変なんです。自然に触れたいし、あのキャンプの楽しさは味わいたい。でも面倒な片付けや力仕事はちょっと面倒だなと思う人は年配の方には多いのではないでしょうか。そんな中、今グランピングというグラマラスとキャンピングの掛け合わせた造語となる施設が世界中にできてきました。日本でもかの星のやさんが富士山の河口湖に新しく設けた星のや富士がその形態なんです。宿泊するはリゾートホテルタイプの一室。でも部屋付きのテラスに出ますとなんと炬燵があり、小さな暖炉も付いています。キャンプのようなバーベキューを楽しみたいと思うと、外部にその為の施設が完備されていて、雰囲気を満喫できます。やはり気持ち良さの最前線を研究して造られているなと思いました。
意見はいろいろあると思いますが、いかに気持ち良く、自分が気軽にやりたいことができるか。そこを突き詰めていきますとこういう業態もありかなと思います。
年齢を重ねても、やっぱりテントを張ったあの感じはもう一度味わいたいし、食事もできることなら後片付けのいらない美味しい食事がしたい。寝るのは自然の中も良いけれども、寝心地の良いベッドか布団で寝たい。そんな願望の蓄積がこのようか形になるんでしょうね。

コンクリート打ち放し本実仕上げの外観。
外からは富士山はみえませんが、扉を開けて中に入りますと、大開口の正面に富士山の絶景が見えます。





建物はあくまでもキャンプのテントの中というイメージ。
大きさという意味では狭く、機能的な水廻りを配置されています。しかるに富士山が見える大開口はここでしか味わえない魅力があります。
外に出てますとバルコニーに掘りごたつがあり、暖炉も設置。なるほどと唸らせる魅力があります。


ここは、ゲストがバーベキューなどアウトドアライフを楽しめるスペース。
勿論食材の準備も後片付けもする必要がありません。一番の肝の部分だけを楽しめるようになっています。


海外のグランピングという施設を見ますと、テントの中で豪華な生活を楽しめるものもあります。この世界はまだまだこれから伸びていきそうな予感です。
| 建築・設計について | 22:32 | comments(0) | -
青森ヒバのお風呂 カビの生えた壁をクリーニング
壁や天井に木を貼ったお風呂は気持ち良いのです。まず、香りが心を癒します。見た目も優しく、身体にも優しい。ユニットバスはその機能性において大変すぐれていますので、木を貼る場合は半分ユニットで壁や天井を木にする方法もあります。でも気に入ったバスタブで、木の香りのするお風呂にしたい場合や、寸法的にユニットバスにすると特注でないとできない場合等々、在来工法と言いまして、防水からモルタル塗りから全て手作りにする方法をとります。
我が家もそんな在来工法で青森ヒバを壁と天井に貼り、床もヒバの板材にしました。さて、12年経ちますと、そこはメンテナンスのやり方もあるんですが、カビが生えてきました。子供も大きくなり、風呂に入る時間帯がバラバラなのと、朝入る場合は前の日のお湯を溜めたままにしておくとか、いろいろありましてカビが好む環境になったわけです。
カビを素人がとるのは大変。表面だけとっても結構木の内部にまで浸食していて黒い部分はなかな落ちません。そこでプロの登場。カビを特殊な溶剤で取り去り、綺麗にした後でガラスコーティングをかけます。さて、その結果は

ビフォア:壁と天井に黒い斑点のようなカビが見えます。どんどん増えていきます。

アフター:すっきり綺麗になりました。


ビフォア:扉もヒバ扉。足元は水がかかりやすいので、黒く変色

アフター:扉は3回ほどクリーニングしてようやく綺麗に


ビフォア:脱衣所の床はマットを敷いてましたが、やはり水分が床に残り黒くなっています。

アフター:こんな感じで100%とまでは言えませんが綺麗になりました。
| 建築・設計について | 18:22 | comments(0) | -
ユナイテッドシネマ豊島園で007スペクターを見る
家から一番近くて、映画館としてお気に入りは豊島園のユナイテッドシネマ豊島園です。建物の設計は竹中工務店。今日はそこで007のスペクターを見ました。
ダニエルクレイグのボンドは4作目。この休みも含めてツタヤからレンタルビデオを借りて1〜3巻を見ました。内容が複雑なのとテンポが速すぎて今一つ解らなかったところを頭の中でクリアーにし、いざ映画館へ。スペクターは大興奮の素晴らしい娯楽作品でした。いつも007を見てワクワクするのは、派手なアクションシーンは勿論、人間業とは思えないスタントシーンもありますが、何と言いましても行ったことのない街が随所に出てくるところ。そして豪華なホテルや宮殿の空間、インテリアもワクワクさせてくれます。スーツの着こなしも決まってますし、センスも勉強になります。







建物は黒と白のカラーリングでモダンデザイン。外壁はALCなんですが、目地の色を黒いコーキングにしてあるので、パネルがきちんとモヂュール認識されてパネル1枚1枚が強調されることで、カチッと見えます。上手い処理です。お金をかけないで、アイデアで勝負。これぞデザイン力の本領発揮といったところでしょうか。


裏側は豊島園に近接。
| 建築・設計について | 22:10 | comments(0) | -
川越を歩く 大正木造建築 彫りの深い建物 銅葺き建物
川越の街並みには蔵つくり以外にも楽しい建築が沢山残っています。東京ではなかなか見られない、木造モルタル塗りの建物や防火を考慮した銅葺きの建物、勿論木造の商家の建物も。建物はそこに生活が営まれて生き生きするわけで、保存ではなく、実際に使い通す事がとても大切なんです。昔の建物は断熱や設備関係そしてメンテナンスの費用など、様々な問題はありますが、そこを新しい技術で補いながら、使い通してほしいな。海外では100年建築なんかも沢山ありますが外部は古くてもインテリアは最新トレンド。しかも快適な生活が営まれ、その価値も古いものほど高い。そんな基準に少しづつなっていけばと思います。町並みに関しても新しく改修される店舗もそれなりに町並みに会うように設計されていて、こんな取り組みが続いていくと、更に楽しい街になっていくのではと楽しみになります。





銅が葺かれた商店







川越には、伊東豊雄さんの設計した美術館もあるので、また次回訪れたいと思いました。
| 建築・設計について | 10:58 | comments(0) | -
川越蔵造りの街を歩く 豪商が作った重厚な蔵つくりの商家
蔵は火事から大切なものを守る為、漆喰壁で固めた倉庫という捉え方が多いのですが、ここ川越では商家のお店として蔵が堂々と街道に面して建てられました。
明治26年の大火のあと、川越商人の財力と、防火に対する強い想いから、蔵造りの街が形成されていったそうです。

何と言ってもこの重厚な感じは瓦屋根部分。屋根のてっぺんは棟と言いますが、この棟が何段にも重ね合わさったのを箱棟と言って小さな壁のように建ち上がっています。その両側には鬼瓦。その鬼瓦と箱棟の間にある膨らんだ部分がカゲ盛と言って鬼瓦と箱棟との接合部調整の働きがあります。漆喰塗り仕上げ。


そして壁には観音開きの扉。この扉の厚さは相当ありますよね。火事が起こった時にはこの扉を閉めて、それから隙間を埋めます。


こうした重厚感ある建物が並びますと、街にも重みが感じられてとても落ち着きます。木造町屋が並ぶ風景とままた違った趣で面白い。



| 建築・設計について | 11:59 | comments(0) | -
川越の町並みを歩く 氷川神社でお参り
正月の初詣は、家の近くの八幡神社で早朝に致しました。
初日の出もそこから拝められ、新年のスタートは最高の気分でした。
午後からは川越に行きました。行くのは2度目。関越自動車道を使いますと練馬区の我が家からはさほど遠くありません。川越は小江戸と呼ばれ、昔の江戸の商家の町並みが残ると言われます。ほとんどの町並みは明治の大火のあと再建されたそうですが、それでも火を恐れた木造建の中にあって蔵造りの建物が並ぶ町並みは素晴らしいものでした。重々しい瓦や、その重たい屋根を支える太い柱や梁が、どっしりしていて僕は好きですねー。

川越といえば出てくる時の鐘。今は耐震工事をしている最中でした。






氷川神社は縁結びの神社だそうです。今年もまた素晴らしい御縁ができますようお祈りしてきました。



蔵づくりの街並み


残念なのは、真ん中に道路があり車の流れが多いこと。
土日や祝日は時間を決めて歩行者天国にしてもらえたら、もっと楽しく歩けるとおもいます。
| 建築・設計について | 14:00 | comments(0) | -
あけましておめでとうございます2016年

あけましておめでとうございます。
本年も素晴らしい1年でありますように。


本年も建築日誌書いていきます。
毎日なんでも良いんですが、ちょっとした感動や発見をしたいと思います。
日々の感動の積み重ねが大きな感動を呼ぶでしょう。
今日も街に出かけたいと思います。
| - | 10:21 | comments(0) | -
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