冨田秀雄の設計日記

家づくりへの想い、考え、そして私的な内容を綴ったブログです。
竹林寺納骨堂の低い屋根がかかる半外部空間
さて、中に入っていきます。まず、本堂の中に入る前にこの柱と屋根で構成された半外部の空間へ。そこは、ストックホルムで見たアスプルンドの森の礼拝堂を彷彿させる場でありました。亡くなった人と会う前に、ここで少し間を置く。廻りの木々の緑や風、香りなど自然を感じ、心を鎮める。そんな気持ちの良い場所でした。
細い柱と低い木の天井。落ちつきます。

振り返ります。




納骨が納められた部分は、コンクリート
細い庇が伸びていきます。

建物外観を見たところ

そして、スロープを下ります。
| 建築・設計について | 07:44 | comments(0) | -
四国霊場第31番札所竹林寺の納骨堂を訪ねる。気持ちが変わるアプローチ
四国の高知県にやってきました。高地市にあるお遍路さんが訪れる四国霊場31番札所竹林寺にまずは行ってみました。あいにくの雨空ですが、それだけに雰囲気がある場所です。
まずは門をくぐりますが、これがまた遠近感、階段のずれた配置が素晴らしく、奥行きが感じられると共に、本堂に向かう気持ちを昂りを導きます。

ずれた荒々しい階段

階段の石は平らではなく、結構石本来の粗さや、自然観をそのまま表したものでした。

そして本堂をお参りした後に納骨堂へ。設計は堀部安嗣氏。2016年の日本建築学会賞作品です。
そのアプローチですが木々で覆われた細い道を進んでいきます。
アプローチの床の仕上げもいくつかに分けられていて、微妙に角度を変えることで、気持ちも少しずつ変化していきます。


真っ直ぐで、湾曲の高低差がある綺麗な石畳
先には低く細い水平ラインの庇が出迎えてくれます。

石畳は最後のところで、細かな石の床に変わります。なかなか細かい。でも、その変化が、気が付かないうちに心に少し変化をもたらすのですね。
| 建築・設計について | 08:34 | comments(0) | -
世田谷の小さな美術館 村井正誠記念美術館
世田谷の等々力駅から歩いてすぐのところに、小さな美術館があります。抽象絵画の芸術家村井正誠の記念美術館。もともとあった木造のアトリエを解体して、その木造の材を適所に使うと共に、アトリエ自体は、そのままこの四角い箱の中に納まっています。作者が何を想い、何を残したかが、アトリエを通じて訪問者に訴えてくるような構成になっています。残念ながら今年は、美術品整備の為のお休みということですが、またじっくりと訪れたい美術館です。
外部は四角い箱に元の木造アトリエの屋根の野地板を縦スリット状に貼り付けたもの。昔の建物の残像を伝えたいという想いを形にしたものです。



建物の切れ目の奥が庭になっていて、そこに池があり、その池の中に村井正誠が使っていた愛車が浮かんでいます。


小さな看板があり、ここが普通の建物ではないことが解ります。
そして、緩やかなスロープ。
水盤やスロープの縁は、錆が出ているコールテン鋼。自然の中で非常にシャープにコールテン鋼が空間を引き締めます。


そして、建物の1階がガラス貼りの開口部。
メリハリの効く、外観でした。設計は隈研吾氏。
| 建築・設計について | 10:06 | comments(0) | -
宮脇檀設計の住宅の傑作 ブルーボックスを見る
住宅トラストの紹介で、宮脇檀設計のブルーボックスを見学させて頂きました。
宮脇作品の中でも特にカッコいいと思っていたこの住宅。何が心を揺さぶるかと言いますと、何と言いましても外観。急斜面に跳ね出すように建つボックス型住宅で、コーナーには大きな開口部。そして壁と開口部とのバランス。斜面から浮くようにスラブが出ていて、道路からは階段でアプローチします。しかも道路面にはこれまた四角いコンクリートの駐車場があり、、斜面から伸びた植栽が建物を貫通して大空に伸びている。というわけです。最後の竹が建物を貫通していたところは、改修によってふさがれていますが、その他は綺麗にメンテナンスがなされ、その迫力は今も変わりません。オーナーは、今お住まいの方が4代目ということで、やはりその価値がわかる人によって大切に使われていました。

道路がずっと登っているその突き当りの急斜面に跳ね出してブルーボックスがあります。

開口部のところはリビング・ダイニング。
丁度この大開口部からは、正面に富士山が見えます。

開口部の左側の床下の円形は、丁度ここが、リビングの中の丸い床下がり部分です。リビングに一段段差を設けることで、落ち着いたスペースを創出させています。大きな開口部による開放的な部分、そして壁で囲まれ、床下がりを設けた掘りごたつのような落ち着く部分。この2つのスペースが大きな1つのリビングダイニングに設けられ、変化に富む豊かな空間となっています。

| 建築・設計について | 22:03 | comments(0) | -
銀座6丁目の新しいビル 夜のギンザ6の美しい外観
4月20日に銀座6丁目にオープンするギンザシックスの前を通りました。もと松坂屋のがあった街区を全て解体。新しい街を作り出しています。昔からあった小さな素敵なお店がなくなり、また再開発かと思っていてあまり期待はしてませんでしたが、夜に見た印象は結構良いものでした。
何が良いか?建物には各層に庇(バルコニー)が付いているのですが、その底の部分すなわち、下から見上げた面が反射する金属なんですね。それで銀座通りを走る車のライトがその軒裏に写りこんでいて、動きがあるんです。とても華やか。建物が発する人工的なイルミネーションでは無く、街を走る自動車の光が動く。勿論これも人工的な光ではあるのですが、これがなかなか良い感じなんです。
内部も楽しみになりました。







| 建築・設計について | 08:12 | comments(0) | -
伊勢おはらい町・おかげ横丁の本物の木造建築による街並み
瓦の切妻屋根と建物の妻面から中にはいる妻入りの形式。伊勢地方の昔からあった風や雨に強い木板の外壁。丹念に大工さんが作りこんだ建物が並ぶ街並みは、歩いていても江戸時代を彷彿させる心地良さを感じます。建物のスケール感が人と丁度釣り合っていて、圧迫感が全くないのですね。屋根は出ていますが、その分壁が下がっているのも良い感じなんです。京都や金沢の街並みとは違い、太く大きな木材が使われ、力強い。僕は、繊細なものよりこのような土着的というか力を感じる建築群に惹かれます。



道路の角地に建つ店舗。屋根が廻りこんでいて、なかなか複雑ですが面白い。





近年できた、中庭がある店舗群。瓦の納まり、スケール感。中庭からの見え方など、よく考えられた設計です。

| 建築・設計について | 10:28 | comments(0) | -
伊勢おはらい町・おかげ横丁の軒先瓦が面白い
伊勢神宮にお参りした後は、おはらい町やおかげ横丁をぶらり散歩しました。赤福本店をはじめ、ここには木造の街並みを見事に作り出しています。これが近年建てられたとは思わないほど、本物感のある建物が並びます。1993年に赤福が主体となり、おかげ横丁をつくりました。その後観光客は増え、今に至ります。売られているものも良いのですが、何と言いましても木造建築が素晴らしい。瓦の載る切妻屋根と妻入りの玄関。道路に面する部分だけでなく側面もしっかり木の壁で作られています。さて、歩いていてよくよく見ますと、お店の軒瓦が、それぞれお店の特徴を表していて楽しいです。郵便局もしかり、団子屋さん、土産物屋さん、とそれぞれ凝っています。
銀行のATMも目立たず、しかもお洒落。




| 建築・設計について | 13:24 | comments(0) | -
映画「人類遺産」 ホモサピエンス を見る
今週渋谷の映画館で上映中の「人類遺産ーホモサピエンス」を見てきました。
一切人は登場せず、物語もありません。映し出されるのは世界にある廃墟。ニコラウス・ゲイハルター監督により、4年の歳月をかけた世界の廃墟の映像。
日本の軍艦島や、東日本大震災後使われなくなった鉄道、宇宙船のような天井をもつ劇場跡や、アルゼンチンの30年ぶりに湖のそこから現れた町など、人はいませんが、そこには確かに人がいたという痕跡が残る場を見事な映像で見せてくれます。コンクリートの力強さと、開口部から注ぎ込む光、開口部からそよぐ風、水の上にできる波紋と崩れたタイルの壁など、建築の持つ力強さや使われなくなり朽ちてゆく建築のはかなさも感じることができました。
| 建築・設計について | 22:31 | comments(0) | -
伊勢神宮内宮参拝 朝日が宇治橋を照らす
外宮に続いて内宮を参拝しました。ようやく空に赤味が射し、高い木々のてっぺん附近に光が射し始めます。気温はまだまだ低く、身が引き締まるすがすがしい感じ。五十鈴川にかかる宇治橋は、日常の世界から聖なる世界へと繋がる結界。その橋を渡り、神聖な空気を味わいながら砂利道を進み、五十鈴川でお清めしたあと、正宮正面へ。

正宮皇大神宮正面の大きな木の先に日が射しました。


参拝を終わり、五十鈴川にかかる宇治橋を再び渡る頃に、ようやく日が身体に当たります。霜柱が立ち、橋の欄干や、床も白い。



この宇治橋もまた遷宮に合わせて20年ごとに建替えられます。あちら側の柱の部分に今度の時は橋が移動するわけです。
掘立方式の柱は大地に埋め込まれ、力強い。
| 建築・設計について | 08:25 | comments(0) | -
伊勢神宮外宮 心柱の位置を示す心御柱覆屋 早朝の静かな空間
今年からお伊勢参りを毎年したいと思っています。平成25年の遷宮の時に来ましたが、今回は、気持ちも新たに詣でます。朝の5時に起きて、5時半にホテルを出発。6時前にはまず、外宮へお参りしました。お参りは、朝日の出からできるのですが、ちょっと早めの参拝。気温は0度。身が引き締まる寒さです。砂利を踏んで外宮へ。
この前来た時は、木の色も真新しかったですが、このようにグレーになって、落ち着いてきました。



前の取り壊された宮の後には、白い玉石の上の丁度お宮の中心となるべき場所に切妻屋根の木の箱が置かれています。
これは、心御柱覆屋(しんおんばしらおおいや)と言います。
旧殿解体後もそこに残り、また20年後の遷宮の時の新殿の中心としてその位置を刻みます。
多くの言い伝えがあるので、そのあたりは、調べてみてください。
白い大地に置かれた箱は、とても神聖さを感じるものでした。



本殿以外にもいくつもお宮はありますが、それらも建替えられるのです。
| 建築・設計について | 07:33 | comments(0) | -
石積みの基壇、焼杉の外壁、瓦屋根 自然素材の建築
海の博物館のエントランス近くにある建物。

石を積んだ基壇の上に建ちます。外壁は、焼杉。焼杉は杉の表面を焼いたもので、墨状になっているため、耐候性、耐水性にもすぐれ、海に近い建物では多く使われてきた素材。経年変化も美しく、これからも使われていく素材だと思います。そしてその外壁の上には瓦屋根。震災で壊れた屋根が瓦屋根だったということで、最近の都心では本当に少なくなりましたが、瓦業界ではきちんと耐震補強もできる瓦を作っおり、以前のように土で固めたりしないので、随分軽く施工もできます。やはり、土を焼いた日本古来の天然素材ですから、機会があれば屋根に載せたいですね。
こうして自然素材で構成された建物は、見ていて飽きがこないし、廻りの環境にも溶け込んでいきます。


海の博物館は、展示も面白いですし、建築空間も楽しめます。

| 建築・設計について | 10:17 | comments(0) | -
木造の本物の船が並ぶ博物館 海の博物館 
木造の建物の中にコンクリートのプレキャスト梁で作られた建物があります。
ここには、沢山の木造の船が現役を引退し、陳列されています。それも相当な数です。ちょっと前までは、船大工さんが作っていた木造船。水平垂直の家の構造と異なり、船は機能的に曲面構成となります。しかも水が相手ですから止水性が一番大切です。それをいくつかの木のパーツを組み合わせ、削って作るわけですから、相当な熟練した技術が必要となります。今はこの船大工さんもほとんどいなくなりましたが、この技術は、伝えていかなければなりません。
外観は、白い壁と黒い屋根



エントランス

内部には沢山の木造船が展示されています。
その船を覆うのが、プレキャストコンクリートの屋根
梁の構造デザインは、丁度船底を見上げたようなデザインです。



| 建築・設計について | 12:17 | comments(0) | -
海の博物館 大断面木造集成材による美しい屋根構造
何と言いましても、海の博物館の醍醐味は、屋根の美しい木構造を表した天井です。集成材トラスにより、連続した梁がリズミカルに並び、棟に開けられたトップライトからの光で、構造材が美しく照らし出されます。やはり内藤さんが渾身の力を込めて設計した建物だけのことはあります。これだけ年数が経っても、その新しさは少しも衰えていません。今建築界では戦後植えた杉材をもっと都会でも使えるように国をあげて政策を進めており、幼稚園や学校にも木材が使えるようになってきました。多くの建物が木の構造表しを試みていますが、なかなかこの海の博物館のレベルのものは少ないように思います。もっと頑張らないとね。







| 建築・設計について | 10:01 | comments(0) | -
伊勢志摩 海の博物館 浮いている玄関庇
約20年ぶりぐらいに訪れました海の博物館。木造の集成材をそのまま構造材として綺麗に表現した建築の代表作。設計は、内藤廣氏。内藤さんの代表作でもあります。焼杉の外壁、単純な切妻屋根。低い開口部と美しい構造材。内部は大空間で、伊勢志摩の海にまつわる歴史がいろいろな形で展示されています。

こちらが玄関の部分。
水平ラインが効いた庇をピンで支える構造。
外壁では、シンプルな形態の中で、ここだけがデザインを主張していました。



外構は、池を配し、自然に溶け込むスケールの大きなデザイン。
| 建築・設計について | 17:32 | comments(0) | -
優しい手触りの階段  村野藤吾 志摩観光ホテル
村野さんの階段はこれまでいくつも見てきましたが、この志摩観光ホテルの階段もまた村野さんらしいデザインでした。そして、多くの人が触る階段手すりはとても柔らかい感触の優しい手すりでした。
これは吹抜けの階段

内部階段

優しいデザイン

和室もあります。


| 建築・設計について | 08:36 | comments(0) | -
太い木の柱と梁で構成された力強い空間 志摩観光ホテル 村野藤吾
何と言いましても、太い柱、そして自然の形態をそのままデザインとして表した太い梁で、固められたこの吹抜け空間は、訪れる人の心に訴える力があります。どうだ!と建築が主張するのではなく、あくまでも控えめながら、じっくり見ますとその力強さが伝わると言いますか、安心感をもたらすといいますか。これもスケール感なんでしょうね。高すぎない天井もそのひとつの要因です。



連続する、丸太を削った荒い柱

照明器具も勿論村野藤吾デザイン

高い天井にして間接光を採り入れています。

ここは、今はレストラン。
外も見えて気持ち良い空間です。
2階の飛び出したバルコニー。ここから演説もできますし、コンサートの指揮もできます。
将校集会所としての機能がわかる部分



| 建築・設計について | 11:55 | comments(0) | -
サミットワーキングランチとして用いられた和紙の光る壁で囲まれたコーナー
今回の新しい改修で作られたのが、和紙を用いた光る壁。日本の伝統と照明器具そして壁としての機能を持たせた美しい壁でした。
木造の建築空間にも見事にフィットし、お互いを高めあう効果も生みだしています。


このコーナーでは昼食会議も行われました。



柔らかい光は、日本らしい光です。

アクリル板に模様のある和紙を貼った壁。
| 建築・設計について | 07:38 | comments(0) | -
志摩観光ホテル 将校集会所を移転、改修したホテル
志摩観光ホテルのスタートは昭和26年。その際、物資不足もあり、村野藤吾が設計した鈴鹿にあった将校集会所をそのまま解体、移築してホテルとしてスタートしました。その記念すべき将校集会所は、今の健全。ホテルのバー、そしてG7の時も使われました。木造建築で、太い柱や梁がそのまま表現されていて、天井も高く、開放的。連続する空間が見事です。
その外観。

サミットでの首相の記念写真もここから撮影されました。ベストポイント



新しいデッキにはベンチも置かれ、美しい湾の景色を堪能できます。

| 建築・設計について | 16:33 | comments(0) | -
志摩観光ホテル 軽快な屋根が重なる外観デザイン 村野藤吾
久しぶりに志摩観光ホテルを訪れました。村野藤吾が設計した高層ホテルです。西、東館からなっていましたが、今は東館が残り、サミットを機会にリニューアルされました。
外観は、村野デザインがしっかり残っています。各階に設けられた軽快な庇、エレベーター機械室搭屋の家型デザイン。掘りの深い窓廻りのデザイン。繊細で気品が漂う外観です。村野さんが78才の時の力作。


内部のホールは、すっかりリニューアル
中央に2階ロビーに上がる階段がありましたが、それがなくなり、平面的になっています。

開口部廻りの庭との関係は見事

エントランスロビーにある暖炉のある溜り

ちょっとやり過ぎ

| 建築・設計について | 10:08 | comments(0) | -
情報を共有し、未来につなげる  明治生命館
改修・修復工事では、その建物を建てた当時の技術や職人の技、時代背景も含めてすべたが今へとつながる膨大な資料が出てきます。その資料をすべて公にして、訪問した人が誰でもみれるようにとまとめられた部屋がこの部屋。
パソコンには膨大な資料が、見やすく整理されており、例えば椅子の修復はどうしたのかとか、外壁の石はどのように貼ったのかとか、素人でもわかるように工夫された展示がなされています。技術を隠さない。すべてオープンにして、その技術や建築に対する当時の想いを今に伝える。それはとても大切なことです。
このモダンなスペースが、情報公開スペース。歴史もわかりますし、細かな作業や、施工状況もすぐ解ります。


壁には実物大の柱頭も壁に表現。あまりの大きさに驚かされます。この柱頭は、石を載せたあとで、石工がノミで削り出しています。もちろんヨーロッパの本物は見ていないわけで、驚くべき技術。


そのほか2階会議室は、戦後アメリカGHQの司令部としても使われていた部屋も見れます。



| 建築・設計について | 07:59 | comments(0) | -
アーチの開口部が並ぶ、2階のホワイエ  明治生命館
ホールの2階ホワイエがまた素晴らしいのです。
私は、直線よりも有機的な曲線が好きですが、この2階ホワイエから客席に入る開口部なんぞは、本当に好感がもてます。優しい感じが良いんですよ。
まずは、上階ホワイエに登る階段
これは、オリジナル図面を基に、作り直したそうです。
力強い感じが良いでしょう?

そして上階のホワイエ
そして、客席と映写室に至る開口部デザインに注目


この映写室にいらる階段とアーチの開口部のバランスの良さ。
うーん、良いなー。

外の開口部もこのような感じです。
| 建築・設計について | 21:03 | comments(0) | -
格式高くかつドラマチックなホール 明治生命館
最上階にある2層のホールです。
広いホワイエ、マホガニーの本物の木材をふんだんに用いたエントランス部分内装、数段階段を昇る、気持ちが高翔する仕掛け。
ホールに入る前の天井の低さと入ってから一気に拡がる開放感。
天井シャンデリアデザインと空調ガラリの見事なデザイン。窓廻りの凝った枠造作。カーテンの掛け方。そして2重サッシによる防音構造などなど、数えますときりがありませんが、見事なホールでした。
ホワイエ

階段を上がって内部へ。

低い天井から一気に開放空間へ。


舞台から客席側を見る
真ん中は映写室でその両側は2階席

椅子は、オリジナルを倉庫にて発見し、布地を貼り替え、再生したそうです。
完成からいくつかの改修がなされており、それを完全なオリジナルに戻しました。大変な手間と根気のいる仕事ですが、歴史を次代につなげる素晴らしい仕事です。
開口部のアーチを用いた高貴なデザイン
ファブリックの美しさ


天井の石膏デザイン。これらも左官屋さんの腕が光ります。

舞台コーナーのアールの納まり

防音を考慮した2重サッシ。
上げ下げ戸ですが、その取っ手がまた握りやすく渋い。今回の改修ではこの真鍮取っ手はオリジナル通りに新しく作り替えたそうです。
| 建築・設計について | 09:28 | comments(0) | -
職人技が光る細部 明治生命館
細かな造作は、日本人しかできない作業ではないでしょうか。陰影の効いた彫り物、石の削り、そして金物に至るまで、職人技が細部に光ります。




エレヴェーターの操作盤
| 建築・設計について | 19:04 | comments(0) | -
ガラスの入った中庭空間 明治生命館
建物は、日型をしていまして、どの執務室も光がはいるように考えられた平面計画です。アトリウム(中庭)は、今誰でも入れる場となっています。以前の使い方としては事務執務室でした。そのあたりは、石膏模型で確認できます。

この模型も岡田信一郎が製作したもの。

中庭執務室は真ん中のガラス天井のある部分

その模型のとなりには、この岡田信一郎が設計した明治生命館が建つ前にあった三菱2号館の模型があります。この三菱2号館を解体するにあたり、この石膏模型を作り、たくさんの写真や図面を保管しました。

そしてこれが今の中庭アトリウム
天井のガラス屋根は内部からはわかりませんが、今回の改修で新しいものに取り換えられています。

当時をそのまま残し、照明を新たにとりつけたそうです。

| 建築・設計について | 09:31 | comments(0) | -
生まれ変わった石の建築 明治生命館
御堀端に今もその雄姿をみせてくれる明治生命館。竣工は昭和9年。その後、大戦やGHQの接収、復興、平成13年から16年の改修、修復と高層ビルとの一体化を経て今に至ります。多くの昭和の建築が表だけを残して内部は取り壊される中、この明治生命館は、その内部も保存、しかも実際に使いこなされる活きた建築として今も現役です。今回ゆっくり見学してきました。
まずは、外観。意匠は古典主義建築の伝統的3層構造からなります。下の基壇階、その上に5層分を貫くコリント式柱が並ぶ主階(ピアノノービレ)そして屋階(アティックストーリー)の構成。設計したのは岡田信一郎。昭和9年といいますとヨーロッパではバウハウスはじめ、近代建築が生まれた時代。日本ではまだまだ和洋折衷主義の建築が多いなかでしたが、本格的な古典主義の石の建築を岡田信一郎は、一度も渡欧せずに設計しています。相当な知識と努力がこの設計には込められています。



夕陽を浴びる外観

基壇廻り

コーナー部分

| 建築・設計について | 08:50 | comments(0) | -
ギャラリー間で開催中堀部安嗣展を見に行く
今乃木坂で開催中の建築展堀部安嗣展に行ってきました。模型とパネルそして30分にわたる映像で構成された展覧会で、堀部さんの建築に対する考え、考察、そして形に至るまでも行程等がわかりやすく展示されていました。
とても落ち着く静かな空間。天井は低く抑えられ、ここしかないと思われる壁に放たれた開口部。そしてヒューマンスケールで展開される部屋のボリューム。一般の人にも是非見てもらいたい建築展でした。



| 建築・設計について | 10:50 | comments(0) | -
うねる螺旋階段 すみだ北斎美術館
展示室は3階と4階で、エントランスからはエレヴェーターで上がります。3階と4階をつなぐ階段と吹抜けは、ここでの見せ場の一つ。手すり壁は鉄板で曲げられ、軽快感がある美しい手すりになっていました。ホールにはなたれた開口部からは、光が鋭く入りこみ、結構明るいホールです。暗い展示室と明るいホールでコントラストが効いています。
エレベーターで上がるのは良いのですが、展示を見た後は、階段で1階まで降りてきたいと思いました。ちょっと残念。








| 建築・設計について | 10:01 | comments(0) | -
建物の四方からアプローチできる美術館 すみだ北斎美術館
金沢21世紀美術館もそうでしたが、開かられ美術館ということで、建物の四方に開けられた開口部から中に入ることができます。もちろん通り抜けもできます。坂倉準三が設計した鎌倉の神奈川県立美術館もやはり同じように公園から自由にアプローチできるというコンセプトですが、やはり開かれた美術館がいいですね。
アルミパネルにはなたれたエッジの効いた開口部に入りますと、そこは斜めガラス壁の世界。空が写りこんで、万華鏡のように見えるところもあり、明るく変化に富んだ空間を体感できます。空間という落ち着いた場というよりか、明るくきらめくプロムナードというイメージかな。






プラン

そしてエントランスホール
ひときわ大きな三角開口部からはちゃんとスカイツリーが見えます。

| 建築・設計について | 07:54 | comments(0) | -
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