冨田秀雄の設計日記

家づくりへの想い、考え、そして私的な内容を綴ったブログです。
埼玉川口市の邸宅 旧田中家住宅を訪れる
埼玉県川口市にある田中家住宅です。洋館と和館の折衷様式。大通りに面する側に見えるのはは、3階建ての洋館。外部の仕上げは、イギリス積みの煉瓦で、開口部廻りには左官による枠化粧を施し、垂直方向を意識させるデザインになっています。





庭側からみた外観 和館と洋館が繋がっています。
この田中家住宅は、大正15年の竣工ですから築90年ということでしょうか。
洋館は主に応接を主体とした迎賓館的役割を持たせ、和館は、住まいという分け方です。4代目田中徳兵衛が作りましたが、先代の味噌醸造業・材木業商として多くの財を築いた人です。川口のこのあたりでは味噌の醸造に適した水と大麦が生産されており、味噌をつくるのに適した場所であったようです。
当時の建物の配置の絵。
洋館を中心に、廻りをぐるりと味噌醸造のための倉庫・工場が囲んでいます。
| 建築・設計について | 09:51 | comments(0) | -
表参道CICADA 中庭を抜ける風が気持ち良い
いよいよゴールデンウイークですね。外を歩いていても湿度は低いし、太陽の光も心地よい。新緑も目に優しく、綺麗です。ぶらっと表参道から青山を歩きました。前から行ってみたかったCICADAでランチ。中庭の樹木の新緑が、心地よい。


近くの教会は、見事な壁面緑化。青山通りから数本入った道は、道路幅が狭く建物も低いので、ヒューマンスケールなのが良いです。


| 建築・設計について | 08:13 | comments(0) | -
春間近の谷川岳 美しい光が注ぐドームのトンネル
谷川岳の積雪もここのところの暖かさで、だいぶ溶けてきました。こちらでは、長い冬が終わり、そろそろ春という感じです。雪解け水が川に注ぎ込み、清らかな豊かな水となって流れていきます。




水上インターを降りて、湯檜曽を超えて谷川岳に向かう途中にあるドームのトンネル。曲がっているので、先が見えないのと、ドームに開けられたスリット状の天窓からのライン状の光が、内部を美しく照らします。構造もそのまま表した建造物ですが、そこがまた美しい。

カーブのところと、直線部分で鉄骨の色が違っていて、これもまた良かった。
| 建築・設計について | 09:08 | comments(0) | -
土佐四万十川に架かる沈下橋  洪水から橋を守る知恵
四国高知の旅も今日が最後です。最後の清流四万十川。私が育った兵庫県の町にも川があり、そこで魚を獲ったりして遊んだ覚えがあります。川は人にとって欠かせない自然からの贈り物。清らかな流れが、これからもずっと受け継がれていってほしいものです。さて、近くに住む人達にとっては、川に架かる橋は生活動線上、とても重要な建造物ですが、ダムとかがない清流ゆえに、雨で増水する頻度は多いわけで、橋もそれなりの強度が必要です。この四万十川に架かるいくつかの橋には欄干(手すり)がありません。これは、増水時には橋が川に沈み、かわの流れの勢いを受けないように考えられた知恵。橋を渡りますと、欄干が無いが故に川を近く感じます。川に寄り添う沈下橋。



渡りますと、風が抜け、川のせせらぎが耳に優しい。

| 建築・設計について | 07:01 | comments(0) | -
土佐 四万十川の菜の花
最後の清流と呼ばれる高知県土佐の四万十川ですが、確かに綺麗でした。
川沿いをレンタサイクルで、2時間ほど走りました。
春を告げる菜の花が綺麗でした。



| - | 06:04 | comments(0) | -
高知県竜串海岸 海の浸食でできた生き物のような岩たち
海の博物館は竜串の海岸に行く途中にありますが、その美しい海岸まで行ってみました。海の浸食によって、軸線があるこのように、海の方向性を表現しているような岩達。クジラのお腹のようにも見えます。透明度も良く、とても綺麗な海岸。水中を見るガラスボートや、海の底まで下ってその様子を見れる展望台もあり、1日楽しめそうなところでした。海岸線もかなり遠くまで歩いて廻れます。






| 建築・設計について | 06:04 | comments(0) | -
貝の殿堂 海の博物館 光の階段をのぼる
1階の海の底から、光が注ぎ込む2階へあがる階段。丁度光が注ぎ込み、海の中から海面に向かうような感覚です。光の階段。


2階にあがりますと、三角屋根の構造がそのまま室内空間となっている展示空間に出ます。トップライトの軸の直線がそのまま生かされた空間。
構造美がそのまま生かされた建物で、しかもそれがとてもシンプル。その中に人を魅了する空間が出現しています。そういえば、建築家の巨匠ルイス・カーン設計の金ベル美術館も形はいたってシンプルで、光が空間を支配する建物でしたが、この海の博物館も共通な感じがしました。

階段の見返し

そして宙に浮く貝の展示ケース。
細い柱で、展示ケースが持ち上げられ、上からも横からも光が1階に注ぎ込まれます。


再び1階に戻りまして、中央の展示空間の両側の側廊にある展示室と休憩所
2階では点灯されていませんでしたが、丸い照明も林雅子のデザイン。強い鋭角の建物の中で、この優しい丸い照明は、厳しい印象を和らげるのにとても効果的です。2階も壁面にずっと並んでいました。点灯させるとまた雰囲気ががらっと変わるのが想像できます。

更に、大きな庇屋根で覆われたデッキテラスまであります。
貝と会話した後で、そとの空気を充分に味わえる気持ちが切り替わる外部空間



昭和天皇も訪問されたそうです。

とてもシンプルですが、その中に込められた想いは、相当なもので、内部はとても豊かな空間で占められていました。
建築家林雅子の渾身の力作だと思います。
| 建築・設計について | 06:44 | comments(0) | -
海のギャラリー 海の底にいるような貝の博物館 ドコモモ100に選ばれた感動の空間
さて、中へと進みます。
入り口部分には、この建物がDOCOMOMO(文化遺産としてもモダニズム建築)に選定されているという表示がありました。すぐれたデザイン、近代建築の時代を造り出した歴史に刻まれるべきモダニズム建築も次から次に壊されている今ですが、やはりDOKOMOMOに選定される建築は、他とはまったく異なる力強さや感動をもたらしてくれます。これからの建築家の為にも残していってほしいものばかり。この海のギャラリーも、訪れてみて初めてその素晴らしさが解りました。

玄関から中に。まっすぐに伸びる軸線が視覚化されたトップライト。

そのトップライトからの賤の光がそのまま1階の展示空間に降り注ぎます。
2階の床も真っ直ぐに空けられていて、そこに、透明なガラスがはめ込まれ、貝の標本がリズミカルに展示されています。壁は深い海をイメージしたダークブルーに塗られています。海の底にいるような展示空間。そこで、美しい貝を見て廻るというコンセプト

真っ直ぐ伸びる光のライン。感動が起こる空間です。


2階の床に開けられた光のスリットのしたから見た展示ケース。
海に潜って、空を見上げているような感じ。そこに星のように貝が並んでいます。

2階にあがる階段は、その光のラインの中に組み込まれています。
| 建築・設計について | 07:01 | comments(0) | -
高知県竜串 海のギャラリー コンクリートの2つの折版屋根が見事な貝の博物館
今回の建築の旅で最も感動した建物が、この海の博物館です。設計は林雅子。
地元の洋画家黒原和男氏の貝の膨大なコレクションを一般に公開するために造られた貝の博物館。場所は、高知県の景観名所でもある竜串海岸に向かう途中にあります。まずは、外観。貝殻から連想した折版屋根の力強い建築が、2つそれぞれ独立して対峙し、その間をドーム型のトップライトが繋ぐという構成。ズバッと通る軸線が見える建築です。
アプローチ。
と言っても原っぱみたいなところにさりげなく置かれていました。


端部の屋根の形態は、力強く印象に残ります。


少し離れてこの海のギャラリーを横から見ると、まさに屋根の建築

屋根の構造形態がそのまま表現として表れています。
嘘のない建築。すなわち構造の持つ力強さをそのまま素直に表現しています。しかも美しい



ズバッと切り取った端部

玄関側と反対側のファサード
軸線が明快。
こちらから見ますと、2つの屋根とその間のアクリドームのトップライトという構成がよりはっきりわかります。
まっすぐに伸びる階段も軸線を強調しています。

トップライトは、軽快であり、2つの屋根は構造的に完全に分かれていることがこれで解ります。

| 建築・設計について | 06:43 | comments(0) | -
四国最南端38番札所足摺山金剛福寺を訪ねる
四国最南端の足摺岬まで来ました。テレビのニュースで台風シーズンになると良く耳にする太平洋に面する岬。ここには、四国巡礼38番目の札所でもある金剛福寺があります。広大な庭には池が配され、浄土を思わせるしつらい。南国の光が射し、風も心地よく、海もまた絶景でした。

38番札所金剛福寺




足摺岬の先端に建つ白い灯台も太平洋の海の青さも印象に残ります。




| 建築・設計について | 06:17 | comments(0) | -
高知県梼原町まちの駅ゆすはら マルシェ・ユスハラの森のような市場
まちの駅ゆすはらは、市場(マルシェ)とホテルがくっついた建物です。吹き抜けの部分は市場でその吹き抜けに面してホテルの客室が並びます。市場側がホテル客室の玄関、廊下になっていて、人の出入りが見えます。客室の入り口を反対にして、客室の窓を市場側に向けて、客室から市場が見えるようにしても面白かったかも。ホテルの仕上げは、アルミと白い内装で、木を多用した市場とは、全くテイストが異なります。木の市場の吹き抜けと金属内装のホテルの廊下がくっついた構成は、同じく隈研吾氏が設計した東京駅の中央郵便局(古いモダニズム建築と、斬新なガラス貼りのオフィス建築を上手く対比させた建物)の吹き抜け空間を連想させます。
入口です。

入ると市場の吹き抜け

大きな吹き抜けを支える木の形をした柱
そして、茅の外壁

ランダムな開口部からの光が美しい。
壁の一面が鏡になっていて、柱が続き、空間がひろがっていくように見えます。
それほど広くない市場ですが、この鏡の壁の効果は絶大でした。

ホテル側の内装


なかなか面白い建物でした。
| 建築・設計について | 09:08 | comments(0) | -
高知県梼原 まちの駅ゆすはら 茅の外壁
さて、この梼原にあるもう一つの隈研吾氏設計の建物がこのまちの駅ゆすはらです。1階は、食材を中心とした市場になっていて、その横にホテルがくっついています。ホテルと市場のコンバージョン。なかなか面白い。そう、役所にも銀行とかが入ってました。単一機能の建物ではなく、いろいろな機能を併せ持って賑わいを創り出す。これからの建築のひとつのありかたです。さて、機能も面白いのですが、外観も特徴があります。茅葺屋根の茅をブロック状にして外壁にしています。しかもこの外壁が換気のために開閉するというもの。これは面白い。茅葺は屋根と既成概念では捉えますが、そこから外壁に移ったのはなかなか。見た目も木の町梼原にマッチしてますし、素晴らしい街並みにも溶け込んで、違和感が全くありません。
梼原町のきれいな街並み。新しい家も多いのですが、皆気を使っています。


その町の角に建つまちの駅ゆすはら


廻りの山々との景観にもマッチしてます。


良い感じの建物です。
| 建築・設計について | 09:15 | comments(0) | -
サスティナブルな役所建築 高知県梼原町総合庁舎
大きな開閉式の風を通す窓、地元梼原産の杉木材を構造材として、表層の仕上げ材として利用したデザイン、太陽光発電パネル、地下の安定した温度を利用したクール・チューブを導入したエコな建築です。設計は隈研吾氏。
外装の大きな窓は、回転式で開閉し、高地である梼原町の涼しい風を室内に採りこみます。その窓が外観デザインを特徴づけると共に、地元木材の架構をそのまま表現したデザインが目を引きます。



内部の大ホール
この吹抜けホールに面して、銀行や農協、商工会の施設が入っており、町民は、ここに来れば、いろいろ手続きがまとめてできる仕組み。訪れた時もひっきりなしに町民の方がみえてました。

ホール中央に置かれた神楽。この日は、おひなさまが飾られていました。

大きな吹き抜けホール

内部から見た開口部デザイン




気に囲まれた温かみの感じる役場でした。
| 建築・設計について | 10:57 | comments(0) | -
高知県梼原町雲の上のホテル 宙に浮く和室
透明感が漂うエントランスと、レストラン。宿泊は、階段をそのまま登っていきます。


レストラン側
右側の2階部分は宙に浮いたような和室です。



1階の奥からエントランス側をみたところ

たまたま曇りでしたが、光が射すと、あちらこちらに抜けがあるので、とても明るいレストランとなります。
| 建築・設計について | 11:49 | comments(0) | -
高知県梼原町 雲の上のホテル 楕円形の屋根が柱で支えられたデザイン
さて、もう一度高知県梼原に戻りまして、雲の上のホテルです。設計は隈研吾氏。斜面地に対し、木造と鉄骨ブレースの柱で、屋根を空中に吊り下げ、壁をガラスにして開放感を持たせた構造。
屋根が浮いているようなイメージの建物です。


傾斜地の地形に沿った配置で、内部と外部に階段

入りますと、一般の人も使えるレストランがあり、中庭を介して向こう側がホテル宿泊室が並びます。

中庭側からレストラン側を見たところ。開放感あふれるレストラン
2階の浮いている部分は大きな和室で、宴会・会議に使えます。

水盤を設け、廻りの景色や光が反射する仕組み


木造でもこれだけの開放感ある建物ができるのです。
| 建築・設計について | 11:33 | comments(0) | -
建築家山田守の自邸公開 庭を囲い込むプランと、薄い庇が空中に跳ね出す軽快な外観
建築家山田守の没後50年企画として、青山にある山田守自邸が公開されています。ピロティーで持ち上げられており、細いスラブと庇、空中に跳ね出す軽快な庇や、丸い階段、庭に開いた大開口サッシ、120度の角度で振られた庭を取り囲むプラン、細さを追求したディテールなど、今でも多くを学び摂ることができる名建築だと思いました。内部も外部も優しい曲面が生きており、山田守の性格がそのまま表現されているのではないでしょうか。4月23日まで一般に公開されています。
頂いたパンフレットから。
このような大開口サッシで、庭の緑を室内に思いっきり取り込みます。
手前が10帖と8帖の和室で天井高さ2400mm。その先に広い広縁があり、その高さは、2600mm〜なので、手前の和室の雲形が入る欄間を額縁に1枚の絵のように庭が見えます。


この建築は、事務所と住宅として考えられ、2階の庭が見えるフロアーと3階一部が住宅。1階と3階が事務所として使われていたようです。丸い階段は、住宅と事務所の共有の階段で、2階の住居から3階の住居へは、別の内階段があります。


これが、外観
とにかく白いボリュームの建物に、大きく飛び出した細いひさしが目につきます。そして、白い壁にはなたれたコーナーサッシも外観を決めている要素


庭を囲い込むように120度振れた外観


北側は、斜面で登っていきます。なるほど、ピロティーで持ち上げたのは、敷地条件もあるのですね。

玄関アプローチ

向かって左側の擁壁もカーブを描き、人を導きいれてます。

外観に特徴を与える丸い螺旋階段。その左が入り口です。


コーナーも丸い。庇も先端は丸い

コンクリート造の建物
仕上げは、職人の痕跡がのこるような塗装仕上げ。
全てに味わい深い建物でした。是非この機会に見られたら良いのでは。
| 建築・設計について | 10:45 | comments(0) | -
高知県梼原町の雲の上のギャラリー 長い木造架構の廊下がギャラリー
高知県梼原町にある雲の上のギャラリーを外から撮った昼の写真

ホテル棟と、温泉棟を繋ぐ空中廊下ですが、そこの壁を利用して展示空間としても使えるというものです。
廊下にこれほどのデザインを持ち込んだのは、さすが。
ホテルからの通路

そしてギャラリーに


空中廊下が見えます


空中廊下からの景色。



木の香りと感触を味わえる廊下・ギャラリーでした。
| 建築・設計について | 11:05 | comments(0) | -
木の町高知県梼原町の雲の上のギャラリー ライトアップされた木構造架構が美しい
高知県の山沿いの町梼原町。ここは、林業の町で町の街並みも木を多く使った立派な家が並ぶ美しいところでした。ここには建築家隈研吾氏が設計した町役場や、雲の上のホテルがあり、その建物を見学しにいきました。雲の上のホテルと温泉を繋ぐ廊下は、斜面の高低差を利用して、空中廊下兼ギャラリーになっています。大きな集成材を日本の伝統建築の組物のように組んで、意匠としています。夜着いたのですが、そのライトアップされた木構造が圧巻でした。
鉄骨のエレベーターのフレームと、同じく斜面に設けられた鉄骨フレームの間を渡る橋ですが、その長いスパンの真ん中に象徴的な1本の柱を設けています。

下から見上げると迫力あり。



組み上がる斗供のような構造体


| 建築・設計について | 06:46 | comments(0) | -
高知市桂浜と坂本龍馬像
そして坂本龍馬の像を見に行きました。
想っていたよりもずっと巨大。
今も多くの観光客が訪れます。

桂浜
これも太平洋に直接面しているので、波が高いのです。
なかなか迫力ある浜でした。
| 建築・設計について | 21:11 | comments(0) | -
太平洋が目の前に拡がる展望デッキテラス 坂本龍馬記念館
2階のガラスキューブの中の展示空間。ちょっと展示が多すぎて、せっかくの構造架構がよく見えないのが残念。今回隣に増築されるので、展示内容もかわると思います。もっとガランとした空間にしてほしいな。
突端はさすがに海と空が拡がります。

宙に浮く感じ。
台風がしょっちゅう襲ってくる岬なので、鉄骨造のこの建物には相当厳しい自然の力が襲ってきたと思います。でもまったく平気。これは凄いことですよ。
さらに上へ。



さらに螺旋階段で屋上に出ます。
遮るものが何もない爽快感




浮いている船の上にいるようです。

そしてこれが増築完成予想図
| 建築・設計について | 06:06 | comments(0) | -
坂本龍馬記念館 ガラスのキューブが海へと突き抜ける建築
桂浜のすぐわきの丘の上に建つ坂本龍馬記念館。コンペに始まり、完成したのが1991年。すでに26年も経っていますが。、その斬新さは変わりありませんでした。今丁度増築工事が行われているので、一番見たかった外観が見れなかったのがとても残念ですが、内部構造の複雑さ、これを求めた設計者、構造設計者の力量がわかる建物でした。スロープをのぼったところに竜馬が迎えてくれてその後ろにガラスのキューブとスロープのある建物が現れます。

コンセプトでは、なだらかなスロープが建物のスロープに続き、ガラスのキューブにつながり、そこから太平洋の大海原まで突き進むというもの。スロープは、いまは帰り道の動線となっているので、正面から入ります。
少し下がってロビーがあり、そこから外へと視界が抜けていくような設計


振り返ると

丸いらせん階段を上り、ガラスのキューブに入りますと、その先には海が開かれます。

こちらがスロープ


構造は、下部がコンクリートで、上部のガラスキューブ、スロープは鉄骨造。8本の柱によって上からガラスキューブを吊りこんだ構造です。
設計は、ワークステーション高橋晶子・寛氏、構造設計は木村俊彦氏
| 建築・設計について | 06:58 | comments(0) | -
高知城歴史博物館 高知城が目の前に見える展望バルコニーと階段室
高知城の目の前にあるだけに、このお城を如何に景色として取り込むかがこの建物の大きなコンセプトだったと思います。ここでは、移動手段としての階段室をお城側に設け、そこに菱形の開口部、これは構造的にも有効に働いていますが、それを通してお城やその廻りの景色をとりこんでいます。
博物館や美術館は、展示空間はシンプルで光も基本いれないスクエアーな部分とそれ以外の移動空間に分かれますが、その移動する場をいかに魅力的にするかが、腕の見せ所です。
1階の通路部分。建物の両側が入り口で、この通路は自由通路。2階までは、フリーに入れ、2階の展望カフェも入ることができます。

階段部分

2階の通路。菱形の開口部からは、お城が見えます。



階段の詳細と、木の壁

外部のバルコニーからは、天守閣が目の前に



あいにくの雨でしたが、日曜日に開催される日曜市は、多くの観光客と地元の人達で賑わっていました。
| 建築・設計について | 13:06 | comments(0) | -
高知城歴史博物館 土佐の歴史がわかる新しい博物館
高知城のすぐ傍に完成した高知城歴史博物館
黒い板の高知城に合わせて外観もコンクリート打ち放しのグレーと黒サッシ、城壁の石積みからイメージした石の外壁で構成されています。
外の景色を採り入れる為の開口部は、連続する菱形の造形。これが建物全体のモチーフにもなっているようです。
屋根の庇は、垂木を跳ね出したようなデザイン。高知城の持つ要素を一度解体して新たに組み立てたような外観ですね。



菱形の連続する開口部は、オープンな階段室の部分。


| 建築・設計について | 13:19 | comments(0) | -
高知県庁舎 岸田日出刀設計のモダニズム建築
戦争中の日本に建築のモダニズムをもたらした建築家岸田日出刀の設計による高知県庁舎です。岸田日出刀といえば、東大教授で、丹下さんや前川さんの恩師。
直線による日本の古建築を評価し、力強い直線によるモダニズム建築を設計し、また教えた人です。代表作は、内田祥三の元で設計した東大安田講堂、倉吉市庁舎。さて、高知県庁舎もその直線美が表現されたものでした。



バルコニーを支える梁が力強い。
| 建築・設計について | 11:52 | comments(0) | -
水盤のある散策できる中庭 牧野富太郎記念館展示館
さて、牧野富太郎記念館の展示館の中庭には、美術家田窪恭治氏の作品感覚細胞があります。丁度雨が降っていました。有機的は、植物と水平で静かな水盤のコントラストが良いですね。


屋根の雨を受ける樋の下の水盤もまた良し。

敷地の勾配に合わせた設計

大きな屋根の小さな開口部の向こう側は、高知市を眺められる場所が


こちらの屋根の構造も美しい



屋根面はフラット7に仕上げられています。

屋根の端部

とても楽しい建物と植物園でした。
| 建築・設計について | 08:16 | comments(0) | -
天井から光を通す、明るい渡り廊下 牧野富太郎記念館
牧野富太郎記念館は、2つの建物からなりますが、その2つを繋いでいるのが長い渡り廊下。斜面に沿って、歩いていきます。渡り廊下は鉄骨造で屋根を支えるのは木造。屋根は透明で、光を通す明るい廊下です。

ここでも沢山の植物達が迎えてくれます。歩いていても退屈しません。

やがて見えてくる展示館の屋根

大きな屋根の向こうには再び中庭が見えます。




こちらの中庭は、散策できる中庭

屋根の構造も綺麗に見えます

木と木の接合部の金物のデザインはとても大切な部位ですが、シンプルで力を感じるディテールです。
| 建築・設計について | 07:11 | comments(0) | -
鉄骨の柱、コンクリートの壁、木集成材の屋根のハイブリッド構造で構成された楕円形の建物
さてさて、このような楕円形の建物を木の梁を表しながらどうやって実際に作り上げたのでしょうか?直線の連続で曲面を作るとなると、全て木造でもできますが。曲面の壁となるとなかなか難しい。この牧野富太郎記念館では、コンクリートを基礎と壁に使い、柱は鉄骨。楕円形状に鉄骨のリング状の梁を廻し、そこに集成材の木の梁を架け渡し、屋根を架けています。開口部は、直線の連続の木製サッシ。極めて施工が難しそうですが、実にうまくまとめていました。


竹の中庭を廻りこむようにして建物があります。
サッシの上にはリング状の梁が廻ります。

細い柱と棟の鉄骨。


地下の図書室に降りる階段部分
| 建築・設計について | 00:33 | comments(0) | -
竹の中庭を楕円の建物が囲む 牧野富太郎記念館本館
牧野富太郎記念館は、本館と展示館の二つの建物からなり、その間を長い回廊でつなげています。本館には牧野富太郎の蔵書をはじめ、植物学の研究施設などが入ります。楕円の建物の真ん中は、中庭になっていて、まっすぐに伸びる竹林になっています。
五台山の斜面を生かした牧野植物園全体配置がわかる模型
屋根が楕円形の建物が2つ配置されています。

屋根の雨水を受ける縦樋の下は、水盤。そして植物も勿論生息しています。


真ん中は大きな中庭





3次曲面の金属屋根ですが、見事に納まっています。
| 建築・設計について | 08:32 | comments(0) | -
植物が好きになる牧野富太郎記念館
高知で、次に訪れたのは植物分類学の父である牧野富太郎の業績を顕彰するために開園した高知県立牧野植物園です。この中に建築家内藤廣氏設計の牧野富太郎記念館があります。
まずはエントランス。

美しいオカメザサの刈り込みが目に飛び込んできました。勢いを感じる葉の形と目に優しい美しい黄緑。

中に入ってアプローチを進みますと、植えてある植物に全て名前のプレートが添えてあり、見慣れた植物もあーなるほどこんな名前なんだと改めて名前を知ることができます。すごく綺麗に管理されていて、今この時に咲いた花には花マークのプレートが添えられ、ここを歩いていくだけでも、植物に興味が湧いてきます。


高知の市街とその廻りの山々も望める高さ。

広い敷地ですが、高低差もありその高低差を生かした建物の設計になっています。
大きな屋根をくぐると、中庭が迎えてくれます。美しい楕円形の屋根とそれを支える木の梁、構造主体の鉄骨が見事。

| 建築・設計について | 09:56 | comments(0) | -
水の音がかすかに聞こえる心落ち着く納骨堂 竹林寺納骨堂
内部へと入っていきます。
スロープを下ります。真ん中が廊下で、両側に納骨堂。真ん中あたりに入口があり、中に入って亡くなった方にお参りします。屋根からのかすかな間接光が廊下をほのかに明るくします。正面の壁は杉板。その両側が開口になっていて、その木の壁に光があたります。静かなお寺境内の奥にありますが、鳥の声に混じって水の音が聞こえてきます。そのおとに導かれるように奥に進みますと、小さな中庭の中に水盤の床があり、そこに金属の蛇口から水が水盤に注がれていました。その水の音は、コンクリートの壁に反射して、堂内へと響いていたのですね。バワや、バラガンの水盤を彷彿させる、静かな場所を見事に創り出していました。
スロープで中に入ります。


正面は、木の壁。両側から光が木の壁に当たります。

入り口方向を振り返ったところ

気の壁を照らす開口部。
ここにきて外と繋がります。

壁を廻りこむようにして一番奥の中庭へ。

水の音が反射して心休まる空間です。
蛇口の高さ、水の深さなど、かなり考えこまれた設計です。
| 建築・設計について | 09:03 | comments(0) | -
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