冨田秀雄の設計日記

家づくりへの想い、考え、そして私的な内容を綴ったブログです。
次々と部屋がつながり、楽しい展開がある立体住宅
狭い敷地の日本の都市住宅では上に積み重ねる家を考えないといけません。ただフラットな床を2枚、3枚と重ねても、普通の住宅ですがそこは建築家が考えるといろいろなアイデアが、生まれてくるわけです。迷路のような家。鉄板で作られた個室に区切られた家。立体的に見えるので狭い敷地でも広さを感じられる。ここまでやるかというのもありますが、それはそこに住む人の選択。でも日常が刺激的で楽しいじゃありませんか。
アトリエ・ワンの立体住宅


妹島さんの鉄板でできた家


大西+百田さんの螺旋の家




藤本さんの立体住宅


| 建築・設計について | 07:45 | comments(0) | -
中野本町の家 伊東豊雄の中庭を囲む静かな家
私がまだ大学に入りたてで、建築の何かも解らなかった時に本で見て印象に残った建築の一つがこの伊東豊雄さんが設計した中野本町の家でした。伊藤さんのお姉さん家族の家。
土に接っする中庭を前方後円墳のような形を持つ白い空間が囲みます。壁も天井も白で、中庭に面した壁にはあまり開口部は無く、その分天井からのトップライトからの光で内部が満たされていました。円形をしているので、先が見えない永遠性。そして光の筋に照らされた壁と天井。空気というか時間が止まったような空間の写真がとても印象に残っています。外に開く建築ではなく、内側へと閉じていく建築。そこには住み手の強い精神性も感じます。住宅は住む人の家に対する想い、家族との関係性、その生きた時代の関係性により、生まれてくるものですが、この家もご主人を亡くされた女3人家族のそれぞれの想いを載せて造られた建築でした。今は壊されて残念ながら、その空間は体感できませんが、とにかくも今回の日本の住宅展でこの家にお目にかかれたのは嬉しい限りです。




スタディースケッチ
| 建築・設計について | 11:26 | comments(0) | -
清家清 齋藤助教授の家 縁側が生む開放的な空間 日本の家展
近代美術館で開催中の日本の家展の中に、実寸大の斎藤助教授の家が展示されていました。設計は日本を代表する建築家の一人である清家清。実にシンプルかつモダンな平屋。開放できる大きなサッシ。庭まで続く低い天井と庇、そして連続するテラス。ワンルーム空間の中のリビングとダイニングとベッドルーム。ちゃぶ台のような使われ方もできる動く畳。今でも十分感動するスケールとコンセプトを持つ家です。
この写真も驚きです。
斜めの敷地に浮いて飛び出しています。
これが1950年台の家ですからね。

プランはシンプル。使い勝手が良さそうです。

断面図


やはり建築は五感で感じるもの。
スケールとコンポジションが、建築の良し悪しを支配します。
居間の庭側にある縁側が効いています。縁側のそとには、引き戸のサッシ。
居間そして、縁側、さらに跳ね出した床と、自然との間にいくつかの領域があることで、空間の深さを感じることができます。日本の伝統的な建築からヒントを得た、素晴らしい住宅。


移動できる畳は、子供の遊び場にもなるし、ちゃぶ台にもなるし、お茶を頂く床にもなるし、オールマイティーの動く床

和室から、居間を見たところ

和室の閉じる、開く空間もやはり便利ですね。
改めて、日本建築の良さを認識させられました。
| 建築・設計について | 08:51 | comments(0) | -
日本の家展 近代美術館で開催中
竹橋の近代美術館で開催中の日本の家展を見てきました。
日本の住宅の多様な変遷が解り、また日本の住宅は皆個性が出ていて面白いなと改めて感じる展覧会でした。小さい敷地に豊かな空間。建築家それぞれの想いが込められた家。ちょっと自分なら、住めないなーと思う家にもちゃんとクライアントが居て、住みこなしている。住宅には一般論が無いところが良いですよね。住み手の自由!

歴史的な諸先輩の家を見た後、ここからは撮影自由なエリア
で、いきなり篠原一男の世界。
静的で、力溢れる空間とはこんな空間なんでしょう。大きな写真からもその空気感が伝わります。家具やいろいろな日常の物が入りこんでもビクともしない構造美。いつまでも印象に残る建築そのものを感じる家です。


展示会では沢山の模型や今住んでおられる施主の映像などがあり、住まい方をもい一度考えさせられる場でした。

| 建築・設計について | 07:54 | comments(0) | -
お濠に映えるパレスサイドビル
ビルが高く、高く、しかも面白くも何ともない機能主義のま四角ガラスビルが良い建物を壊して増殖する、外堀の風景の中で、いまでもその存在感を強烈に訴えるビルがこのパレスサイドビル。新聞社の本社や印刷工場、賃貸オフィス、そしてプロムナード商店街という複雑な機能を持ちながら、両側の白いエレベーターコアとトイレと真っ直ぐ横に伸びるファサードでまとめ上げています。文化遺産としてのモダニズム建築DOCOMOMOにも当然選ばれている建築は、日建設計林昌二の力作。何年かに1回取り換える設備を本体と分離させることで、この建物は今でもリニューアルを続け、健全とお濠端に鎮座しています。

お濠の水平線をそのまま形態にしたような、環境にも合った建築


玄関の浮遊する庇や、ガラスカーテンウォールの外のバルコニー、そして竪樋のディテールなど、何度見ても関心させられ、勇気をもらう建築です。


| 建築・設計について | 19:53 | comments(0) | -
あらためて宮脇檀
2つの宮脇作品を見たこの機会に改めてその著作である、「宮脇檀の住宅設計テキスト」と「暮らしをデザインする」を見返しました。
優れたテキスト本だと思います。
なぜ、吹抜けが必要なのか。玄関扉はなぜうち開きが良いのか等々。
もう一度今の設計をじっくり考えよ。

| 建築・設計について | 19:52 | comments(0) | -
かんのぼっくす 段差が生む立体住宅
宮脇檀氏が設計したかんのぼっくすは26坪ほどの小さな住宅ですが内部空間の豊かさは、その狭さを全く感じさせません。玄関を入るとトンネルのようになっている階段を通り、リビング・ダイニング・ベッドルームが立体的につながる空間に出ます。何と言っても4段の階段を上がったところの45度振られたダイニングテーブルが据えられたスペースが圧巻。この4段上がったレベルには、ダイニングテーブル・ベンチが置かれ、その両サイドにキッチンと、洗面・浴室・トイレがコンパクトに納まり、両サイドの水廻りには外観からも見えたトップライトの光が射しこみます。しかもその両サイドの水廻りは、一方がオレンジ、もう一方がイエローで壁・天井が塗装され、別世界を創り出します。宮脇さんが、主婦の為のスペースと呼んだこのフロアーを中心に、リビングとベッドルームが吹抜けを介して繋がります。
一番気持ちの良いのは、この造り付けダイニングのコーナーの席。ここに座ると、玄関から2階、リビングと全てが見渡せ、とても開放感を感じると共に、落ち着きます。
玄関方向を見たところ

玄関から階段のトンネルをくぐると、さきには、45度振られたダイニングスペースがあり、その右奥に、リビングがあります。この45度の腰壁によって空気の流れがリビングへと向かいます。

建物を貫くトップライト


この4段あがった主婦のスペースと吹抜け空間が、この建物の肝


45度に飛び出してくるコンクリートの中は、水廻り空間

階段の手すり壁も効いている

玄関の上には小さな床があり、そこに植木が置いてありますが、この緑が、ダイニングからも見えて見事な効果となっています。

その植栽のメンテの為だけに造られたドアも壁と一体となった木壁の中にデザインされています。

そして主婦スペースの水廻りのトップライト。
屋根から垂直の光をいれるのではなく、斜めに開いたトップライトから斜めの壁を伝わって光が入ってきます。そのため、オレンジやイエローの色がさらに際立つしくみ。しかも、サッシの枠が見えず、ガラスだけが見えるので、ズバッと屋根に穴が空いて空と続く感覚です。


1971年の竣工ですから築46年も経つ住宅ですが、その洗練されたデザインは、まったく古さは感じさせず、むしろ学ぶことが沢山ある秀作でした。
| 建築・設計について | 08:50 | comments(0) | -
コンクリートの箱の中に木造架構を挿入し、飛び出させた住宅 宮脇檀のかんのぼっくす
宮脇さんは、住宅設計の師匠と思い、本も読んで多くの事を学びましたが、実際建てられた建築を見る機会は殆ど無く想像の世界でしたが、偶然にも今年は、上野毛のブルーボックスとイ大宮のかんのぼっくすを見せて頂く機会を得られました。そのかんのぼっくすは、小さい住宅でありながら内部空間の豊かさ、段差を利用した視界の拡がりや空気感。ダイニングとリビング、そしてベッドルームとのつながりなど、多くの事を学ばせてもらいました。
まずは、外観
コンクリートの箱に木造の部分が跳ね出してきます。コンクリートの力強い塊の中に木造の優しい素材が貫入していき、生き生きとした形態を創り出しています。そしてこれは、木造部分に将来の増築の可能性を残すという機能的な意味もあるようです。
正面の玄関部分
コンクリートの壁に放たれた開口部にはガラスと木製玄関ドアが内部空間の連続として表現されています。

その正面の壁にはこれまた象徴的な竪樋が彫刻のように据えられていました。

南面
庭に面して放たれた開口部。2階は木造がそのまま出てきて、なんと跳ね上げ式蔀戸が付いています。2階は子供部屋と寝室
蔀戸にした理由として、蔀戸は跳ね上げると庇の変わりになるし、閉めても適度な開閉で風も抜け、明るさを調整できるからで、これは機能的な話。そしてもう一つは、デザイン的に、内部に入りこんだ空気感が、吹抜けを介して2階に上がり、この2階の窓から一気に外に飛び出すという空気の流れを表現するためと宮脇檀は書いています。なるほど。外観デザイン的にも締まりますよね。


こちらは北側。この北側にはかんのぼっくすが建つ前に親戚が住む住宅があり、そこへの採光の配慮から屋根が45度の勾配屋根になっているそうです。
その屋根には2か所のトップライト。このトップライトは、台所と浴室・トイレに採り入れる光の為のものです。

キッチンの跳ね出した木造部分


台所の勝手口の扉が見えます。その扉の中にも開閉式も小さな窓が組み込まれています。
基本コンクリートの建物なので、この猛暑で相当暑いかと思いきや、内部は風が抜けて冷房も無いのに、快適でした。
素晴らしい。
| 建築・設計について | 11:02 | comments(0) | -
ヤオコー川越美術館 四角いコンクリートの箱の中の光の美術館
埼玉県川越市にあるヤオコー川越美術館。設計は伊東豊雄氏。画家三栖右嗣の優れた作品が展示されています。四角いコンクリート打ち放しの箱の中は、4つのスペースに田の字型に区切られたとてもシンプルな構成。エントランスホール・ショップと2つの展示室、それにカフェラウンジの4つです。2つの展示室は、一つは、キノコ型の柱が中心にあり、もう一つは、真ん中にトップライトが空けられそこからの光を受ける対照的な展示空間。しずかで落ち着いた雰囲気の中でゆっくりと絵を鑑賞できます。
建物の廻りは水盤で囲まれ、ぐるりと回遊でき、レストランの腰窓からその水盤を眺めることができます。
引きのある敷地
カーブのアプローチはそのまま内部まで伸びていきます。




建物の廻りを巻くように作られた水盤



エントランスとショップ

エントランスホールの天井には廻るい穴が空き、そこからは自然光が入ります。
照明器具もその廻るい穴の中に設置


カフェラウンジの腰窓からは水盤が見れます。
清らかな水盤は、やはり心を鎮めてくれます。

| 建築・設計について | 09:18 | comments(0) | -
スロープを生かした明るい図書館 太田市美術館・図書館
大きな開口から光が注ぎ込み、スロープに沿って本棚が並ぶ、明るい図書館。スロープに置かれたソファーで、自由に好きな本を手に取って楽しむ。机ではなくてベンチなのが良いです。子供スペースは床がフローリングで、ここは靴を脱いで入ります。やっぱりくつろぎ感を追求すると裸足になるね。子供が1人で本を読んでいても、どこからか見られているので安心感もあります。


抜けのある図書スペース


スロープもそのまま閲覧スペースに





階段でくつろいでも良いじゃない


立体的で、天井も変化に富んでいます。構造をそのまま表現していますが、これは簡単そうで実は本当に難しい。細かな納まり、設備・構造との綿密な打合せでようやく成り立ちます。
駅側エントランス

市民に気軽に入れて、本や美術に触れられる。そんな自由で気持ち良い建物でした。
| 建築・設計について | 12:13 | comments(0) | -
行ったり来たり。立体的な屋上庭園 太田市美術館・図書館
3階からは屋上に出られます。
スロープを下ると外への出入り口


外部は開放的。
建物の高低差をステップと斜路で繋いで、あっちこっち行けます。
屋上緑化もなされているので、子供も遊べそう。




面白いのはあちらこちらに抜けがあって緑豊かな太田市郊外の山々も眺められるという事。そしてこの屋上だけに限らないで、階段が下の階や地上へと繋がり、外部だけでも上下階の行き来ができるという開かれ方。


| 建築・設計について | 08:14 | comments(0) | -
スロープと螺旋階段で街路のようになった建築 太田市美術館・図書館
太田市美術館・図書館は、同じ建物内に図書館と美術館が混在する建物。その運用は、なかなか困難かなと思いきや、上手く動線も考えられていました。もともと、読書も美術も自由で楽しい芸術の一つだし、今までのそういう施設が型にはまったつまらないものになっているので、もう一度その本質みたいなものを再考し、組み立てたのでしょうね。本を読んで少し気分転換に絵を見る。そしてカフェでお茶をしたり、外に出て風に当たる。なんてことがこの太田市美術館・図書館では自由に楽しめます。大きな家のリビング・ライブラリー感覚かな。
そして、建築的にはスロープです。スロープで繋がることで、建物の中に街の路が入りこんだというか連続性が感じられます。歩きながらの絵の鑑賞。
エントランス。美術館の入場料は、カウンターで支払います。


1階の展示場を出て、2階へはスロープで。

大きな開口部のあたりは、カフェや、自由に座れるフリースペース




そして2階の展示場を見て、進みますと、1階から3階までの吹き抜け空間に上に上るらせん階段が見えてきます。
このエントランスホールが見える空間は、この建物のとても魅力的なスペースです。
光とらせん階段。図書館や、アートスペースが混在した躍動感があるスペース





3階の展示場へはらせん階段をのぼります。
3階の展示室を見て、またこのホールへ出て、少し下がると外のテラスへと続いていきます。
そして、いつの間にか図書館の方に入ります。良い感じ




大きな開口部からは駅の広いロータリーも見えて開放感抜群

| 建築・設計について | 07:57 | comments(0) | -
スロープのある建築 太田市美術館・図書館
群馬県太田市のJR大田駅前広場にできた太田市美術館。図書館。地方の駅前ロータリーは、どこも殺風景で同じような感じなのですが、そこに公共施設、しかも上手くデザインされたものを持ってくると、一気に場に力が生じます。駅を使う市民がより手軽に通勤の帰りなどにも立ち寄れるし、なかなか良いではないですか。さて、建物の方。遠くから外観を見てもこれは、スロープの建築だ!とすぐ解ります。四角いコンクリートの5つの箱の外に鉄骨造で跳ね出されたスロープが廻り、そのスロープも図書館や美術館の一部となっていて、外からもその様子が垣間見れます。ワクワク感一杯の建物。設計は平田昇久氏。これはデザインもさることながら、意匠と構造の見事なコラボレーションです。

屋上には緑が見えます。屋上庭園になっていて、大田の街を180度眺められます。

駐車場側と駅側からアクセス







| 建築・設計について | 10:39 | comments(0) | -
猛暑を忘れる美しい夕陽 葉山の海
今葉山で計画中の住宅の近隣様への説明と挨拶廻りをしてきました。梅雨というのに関東は35度の猛暑。どうなることかと思っていましたが、海沿いは風があり助かりました。日が西へと傾く夕方は、海も空も美しく、好きだった夏を想い出させてくれます。1日の疲れをふっとばしてくれる自然に感謝。






| 建築・設計について | 06:56 | comments(0) | -
大地と繋がる建築 鴻巣文化センター(クレア鴻巣)
公園と建物をいかにつなぎ合わせるか?しかもホールという大きなボリュームを持つ建築の場合は、いろいろ考えます。土の中に潜らせるやり方は最初に考えますが、地下を造ると地上の倍ぐらいお金がかかる。それでは、大きな屋根を付けて
大地とつなげるか、とか方法はありますが、このクレア鴻巣では土をもりあげ、建物まで据え付けるやり方を用いています。こうすると緑の丘ができるので、視覚的にも優しい。ホールを使うときには、この丘から直接出入りも考えられるし、避難にも有効。





トンネルは、バック動線と公園もつなぎます。


ルーバーの外壁

プラン
| 建築・設計について | 10:08 | comments(0) | -
スロープのある建物 クレア鴻巣(鴻巣市文化センター)
鴻巣市の文化センタークレアこうのすを見てきました。
設計は小泉雅生/C+A。竣工は2000年。住宅地と公園に挟まれた敷地に対して土をもりあげ、ホールのボリュームからくる圧迫感を低減すると共に、外壁のコンクリートにスチールグレーチングルーバーを廻し、シルエットを創り出しています。道路からの動線は、なだらかなスロープ。
やはりスロープは、何となくワクワクさせる建築道具です。ゆっくりと建物に迫ることで、内部へとスムーズに導かれていきます。
道路側からの外観。飛び出しているのはレストラン

そしてその左にスロープがあります。



トンネルをくぐると中庭


中庭へは、公園側からの階段がつながります。

3階に上がる階段は、外観からその姿が見え、ひとつのアクセントに


メインエントランスを2階に持ち上げたため、1階は、ピロティーによる抜けがある空間になっていて、公園ともうまくつながります。

ピロティーと階段・スロープ

浮いているのはレストラン


レストランとエントランスをつなぐ部分には半外部空間も
| 建築・設計について | 06:35 | comments(0) | -
山下達郎ライブイン中野サンプラザ 3時間超える熱のこもったライブ
中野サンプラザと言えば、私が大学生の時上京して、いろいろなライブを最後列で何度か見た想い出のあるコンサートホールです。その中野サンプラザで山下達郎のコンサートを聞きに行きました。何度申し込んでもなかなか当たらないので、半分あきらめていたので、とてもワクワク。ライブは想像以上のもので、休憩なしの3時間半。歌いっぱなし。しかも全力投球。まったく飽きさせない内容で、今まで聞いたライブでピカイチのものでした。
60を過ぎて、明日もしかしたら声が出なくなるかもしれない。そんな状況で、今この時に自分の全てを出し切る。今に生きる。そんな妥協の一切ない感動のステージで、僕も勇気をもらいました。
何度もステージ上で山下達郎が言ってましたが、中野サンプラザのステージに立つと、80年台からの自分の歴史が走馬灯のように想い出されるそうです。
建築には魂が宿ると思いますが、その時々のいろいろな人々の感情を、建築はしっかり受け止め、目に見えない形で蓄積しているんだと、改めて確信しました。

| 建築・設計について | 07:51 | comments(0) | -
新橋駅 駅舎の屋根の上に架かる大屋根
工事中の現場では今までにない光景を時々見せてくれます。
JR新橋駅のプラットホームから見えた光景もなかなか面白かった。
今、既存の駅舎屋根の上に新しい屋根を作る工事を行っている最中ですが、大きな屋根の下に既存の屋根があり、その先が抜けて、新橋の混沌としたビルが見えます。そこに強い光が差していて、何か映画のワンシーンのようでした。
西日本は大雨で大変なことになっていますが、関東は、猛暑。異常気象にも耐えていかないといけません。

| 建築・設計について | 06:27 | comments(0) | -
ギンザシックス 照明デザインが冴える蔦屋の本屋さん
ギンザシックスの6階に入る蔦屋。この階は、本屋さんと飲食というコラボレーションになっています。本を読んで、疲れたら食事かお茶をするか、という感じ。
どのお店もデザインが凝っていて、しかも洗練されていました。
明るい本屋蔦屋は、ジャンルに分けられた本のブースで本に囲まれて、読めるのでとても落ち着きがあります。天井近くの壁が間接照明で明るいのも良い感じ。
あらためて照明デザインの重要性を感じました。



鉄板焼き屋さんのエントランスモニュメント

楽しいお店が並びます。
| 建築・設計について | 18:32 | comments(0) | -
谷口吉生氏設計監修のギンザシックスに設けられた、ストリートパークと屋上庭園
建築家谷口吉生氏が外部デザイン監修を行ったギンザシックス。前回は余りの人の多さに10分で出てきましたが、ようやく落ち着いてきた感じなので行ってみました。

設計では、銀座通りから1本入った通りに対して、緑と水のストリートパークを1階のレベルに設ける予定が、バスの発着場ができたため、2階デッキに持ち上げられています。ちょっと残念ですが、まあ仕方がないかな。

人の流れが2階からも見えます



そして屋上庭園
水と芝生、それに屋上緑化された庭園で、外周をぐるりと廻ることができ、頭一つ高いギンザシックスから4方の銀座を見まわすことができます。
何と言いましても、研ぎ澄まされたディテールいよる庭がシンプルで美しい。





| 建築・設計について | 07:01 | comments(0) | -
美しい日本の建具 仁和寺
寺院に行きますと、日本らしい美しい建具を沢山目にすることができます。日本建築は壁の建築ではなくて、柱の梁、屋根の建築で、壁のほとんどが開閉したり、夏・冬に取り換えられる可動の建具。従ってむかしから建具に関しては、いろいおな変遷をたどって今に至るわけです。
敵の急襲に対して迅速で対処できる蔀戸(しとみど)もそのひとつ。上に吊元があって上に開く扉。いざという時にはバタンと締まり、防犯にもなります。なんせ開口部が100%開放できるので、視界的にも通風にも適した方法ですよね。
今で言うと横滑り出しのサッシですかね。

庭を軽く仕切る塀もなるほどと思います。離れて正面から見ますと一直線に見えた塀もずらして配置されていました。

障子と板のついた建具

格子の割りが細かく美しい

イタリア建築家スカルパも用いていた格子デザイン

皇室の方のみが出入りする勅使門に施された透かし彫り。外部の木で、よく保ってます。

仁和寺には国宝金堂もありますが、今は修理中でした。
こちらは五重塔。重要文化財

お花を持った金剛華菩薩
美しい何とも言えない優しいお顔の菩薩さんでした。
| 建築・設計について | 07:40 | comments(0) | -
仁和寺宸殿と雅を感じる庭園 舟の上から見るような日本庭園
ぐるぐると開放的な廊下を歩いて最後は、宸殿に辿り着きます。




開放的な縁側を支えるのは大きく跳ねだした屋根

庭を眺める開放的な廊下

晴れやかな北庭
山の切れ目からは五重塔が見えるように配置されていて、遠近感があります。
廊下の欄干が舟の手すりのように見えます。
舟の上から庭を望む感じは、日本庭園の造り方



その庭を望む3つの部屋のひとつ。豪華な格天井。貝の散りばめられた床框
絵画の襖。きらびやかな1室です。

もうひとつのお部屋

廊下、縁側はシンプルに自然との融合を計り、内部空間は、色彩も煌びやかに装飾で飾られた華やかなもの。その対比も面白い。
| 建築・設計について | 09:27 | comments(0) | -
仁和寺 御殿  次から次へと場面が展開する廊下の建築
仁和寺御殿は、明治に再建された建築ですが、5つの棟とそれを繋ぐ廊下の素晴らしい日本建築だと思います。廊下は、ただ建物と建物をつなぐだけではなく、折れ曲がり、上がり下がりを行い、その場その場でいろいろな場面を見せてくれます。中庭や庭との関連性を考えつくされた配置であり、廊下を歩くときには四季の移ろいや、風、光を感じ、半外部の空間を飽きることなく移動することができるのです。













| 建築・設計について | 08:23 | comments(0) | -
仁和寺 御室御所の御殿 白い砂の清いお庭
京都仁和寺。宇多天皇が出家されて仁和寺を住まいにされ、真言密教の修行に励まれました。以後明治維新に至るまで皇子皇孫が仁和寺の門跡となられたので仁和寺は、御室(おむろ)御所と呼ばれたそうです。広い境内の中に、御殿の一画があり、そこを見て廻りました。
御殿入り口から入ると、門の向こう側に白い砂を敷き詰めた南庭が見えてきます。清らかな空気が流れていきます。

大玄関を入り、右手に向かうと、視界が通る廊下となります。
ここからが、物語の始まり。緑が、先に見え足が進みます。


一度折れ曲がりまたまたお庭を眺めながら進みます

大きく視界が拡がる白書院に出ます

白書院から見る南庭。
白い砂がほうきでならされ、その奥に勅使門が見え、造園の遠近法と日本画のような流れのある配置で、とても奥行が感じられる清らかなお庭です。

元の玄関方向の見返り
| 建築・設計について | 07:48 | comments(0) | -
京都嵐山の美味しいお蕎麦屋さんよしむら
京都嵐山の渡月橋の近くにあるお蕎麦屋よしむら
墓参りの帰りに寄りました。
お客様の8割が外人の観光客。
改めて京都の人気を感じた次第です。
ここは、画家川村曼舟が住んでいた邸宅を改修したもので、
2階からは桂川のせせらぎが目の前に見え、奥の座敷からは、手入れの行き届いたお庭を眺めながら食事が楽しめます。
京都らしいお店のひとつ。

門の内からは、桂川が見えて、暑い京都も少しは涼しい。



| 建築・設計について | 09:01 | comments(0) | -
暑さを和らげるつくばい
つくばいは、手水鉢が茶の湯に取り入れられ姿を変えて今に至るものですが、石を掘りこんだ中に、上から水がゆっくり注ぎ込み、静かな音を聞かせてくれます。梅雨真っ盛りですが、こうも気温が高くなってくると、せめて見た目にも涼しい装置がほしいもの。つくばいは、もってこいの装置です。
石に苔が生えて、その様子をじっと見ていても心が休まります。



大きな庇の下にできる日蔭も嬉しい。
やはり日本の太平洋側は、徒然草の夏を旨とすべしかな。

燕が、テント庇のコーナーに巣を作っていました。
夏!
| 建築・設計について | 16:43 | comments(0) | -
漆和紙の壁紙
トイレの一面にアクセントとして、塗装の色を変えるか、タイルを張るか、クロスにするか悩んでいました。最終的には和室のトイレなので、漆和紙を用いることにしました。漆は、水に対しては非常に強い素材。それを和紙に塗り込んだ漆和紙は、水が跳ねる洗面やトイレの壁に用いても問題ありません。
和紙に手で漆を施すので、1枚1枚違う表情になりますが、そこがまた面白いところ。今回木曽アルテックさんの漆和紙を用いることにしました。




| 建築・設計について | 09:12 | comments(0) | -
外と内をつなげる日本家屋の縁側
縁側とは、本当によくできた日本の風土にあったものだと改めて思いました。厳しい夏の暑さや湿気。深い庇があり、縁側を設け、その内側に居室があり、縁側の開口を開け放つと風が自由に通り抜けます。奥が深くなるので室内は暗くなりますが、射す様な光からは逃れることができ、外の光や庭の緑を改めて感じることができます。まあ冷房はいらないエコな建築。夏を主と考えているので、冬は寒い構造ですが、今の技術で断熱をしっかりやれば、問題ありませんよね。
さて、その縁側には綺麗なガラス戸が合います。


縁側の天井もかなり凝ったつくり。

もう一つの廊下部分はさらに繊細なデザインでした。



職人さんの高齢化が進み、技術の伝承が危ぶまれる中、先達の大工さんの技術を学ぶためにも、残していくものはきちんと残す。これはこれからの建築界にとってとても重要な課題です。
| 建築・設計について | 09:09 | comments(0) | -
銀座4丁目のミキモトビル ガラスファサード建築
銀座4丁目のミキモトビルが完成しました。綺麗なガラスファサード。光も上品で、宝石店らしい感じがします。すらっと伸びた外観は、他の建物よりも高く、遠くからでも解ります。
確かに綺麗。でも以前の建物が大人の落ち着いた銀座というイメージだった事、そして建物の前にわずかな空間があって、そこにクリスマスツリーがシーズンには添えられ、冬の風物詩になっていたこと。等々を考えますと、何だか残念な思いです。
目立つという意味では、4丁目交差点の和光の対面の日産ショールームとソニーが入るビルの方が、異才を放っていますが、これも全く感動しません。
確かに今の銀座で新しい建物を造るとなると、洗練された綺麗なビルか、異才を放つデザインつくされた目立つビルか、どちらかとなるのでしょうがね。
ニューヨークの魅力は、新しいビルと古いビルが混在していること。古い建物を壊し、どんどん新しく建て替わる銀座とは違います。








| 建築・設計について | 07:31 | comments(0) | -
CALENDAR
S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< July 2017 >>
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
RECENT COMMENT
  • インスピレーションとオリジナル
    ヒゲのなくなったヒデちゃん (06/03)
  • インスピレーションとオリジナル
    snow (06/02)
  • ふるさとあおもり景観賞 民間建築部門最優秀賞にみちのく銀行むつ支店が選ばれました
    snow (04/26)
  • ふるさとあおもり景観賞 民間建築部門最優秀賞にみちのく銀行むつ支店が選ばれました
    ヒゲのヒデちゃん (04/26)
  • ふるさとあおもり景観賞 民間建築部門最優秀賞にみちのく銀行むつ支店が選ばれました
    snow (04/25)
  • ジェフリー・バワ ジェットウイングラグーンホテル(5)ラグーンを見ながらディナー
    tp nakano (09/08)
  • ジェフリー・バワ ベントタビーチホテル(1)石の壁を進む考え抜かれたアプローチ
    tp nakano (06/01)
  • ル・コルビジェ カップマルタンの別荘
    りよう (05/13)
  • レム・コールハ-ス ディー&チャーリーズウイリーセンター
    Tom (09/24)
  • リカルド・レゴレッタ カミノ・レアル・メキシコ(1)
    山田俊彦 (09/14)
PROFILE

ページトップへ戻る